もうひとつの「リフローは難しい」、あるいは期待するリフロー その4
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カテゴリー:WEB,電子書籍,青空文庫 | 投稿者:POKEPEEK2011 | 投稿日:2012年10月7日 |

前回の《もうひとつの「リフローは難しい」、あるいは期待するリフロー その3》で提唱した新しい注記、「地から◯字で開始、地から●字で折り返し」は不採用ということになった。相当するCSSを探してみました見つかりませんし、入力者・校正者にも分かりにくい注記であることは確かなので、納得できることです。

その代わりに浮かび上がった[#整形済み](仮名称:HTMLの<pre>タグに相当)については、そのメリット・デメリット、テキストの入力者・校正者がピンとくるものかどうかが不明ということで、要検討段階に留まっています。

[#整形済み]注記が有効となるのは、「地からの字上げがブロック(数行)ある場合」で、これは『もうひとつの「リフローは難しい」、あるいは期待するリフロー』シリーズの2大テーマの一つです(もうひとつのテーマは「天からの字下げが大きい場合」です)。

私には[#整形済み]注記はメリットが大きいものと思えます。そう思うようになったきっかけ、浮かび上がった問題点などを説明し、XHTMLでのCSS開発者、青空文庫ビューアの開発者の皆さん、テキストの入力者・校正者の皆さんの検討の材料にしていただきたいと思います。
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伊東英子をさがせ その3
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カテゴリー:WEB, | 投稿者:おかもと | 投稿日:2012年8月18日 |

3.伊東六郎

つづいては、伊東六郎。この人のことは、文学事典に出ていた。

日本近代文学大事典 / 日本近代文学館編. — 第1巻 ; 第2巻 ; 第3巻 ; 第4巻 ; 第5巻 ; 第6巻 ; 付録. — 東京 : 講談社 , 1977.11-1978.3.

この事典の第1巻、p146に「伊東六郎」の項目がある。それによると、明治21.7.18生まれ。伊東英子は明治23.1.15の早生まれだから、学年だと1つ上。明治44年、東京帝国大学文学科に入学し、大正5年7月中退。チェーホフの翻訳をしたり、荷香のペンネームで短歌や詩も発表。また、本名で小説を発表とか、高踏書房を経営とか、いろいろなことをしていた模様。

伊東六郎の翻訳した小説は、国立国会図書館のデジタルコレクションで読むことができる。

  • アナテマ / アンドレーエフ作 ; 伊東六郎譯. — 東京 : 泰平館書店 , 1913.9.
  • 女天下 / アントン・チェホフ作 ; 伊東六郎譯. — 東京 : 新陽堂 , 1913.11.
  • バッドボーイ日記 / 伊東六郎譯. — 西大久保町 (東京府) : 高踏書房 , 1915.6.

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伊東英子をさがせ その2
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カテゴリー:WEB, | 投稿者:おかもと | 投稿日:2012年8月13日 |

2.Googleで検索

一口に「Googleで検索」といっても、実際にはイロイロあったりする。今回使ったのは、次の2つ。

  1. インターネット上に公開されているものを検索→Google検索
  2. Googleがスキャンした書籍を検索→Googleブックス

普通は1.のGoogle検索を使うが、昔のことの調査には、2.のGoogleブックスが威力を発揮する。

先の「伊東英子をさがせ その1」でいうと、「「赤い鳥」の作家たち総索引 1.作家」は1.のGoogle検索の結果で、「時事新報目録」や「泡鳴全集」は2.のGoogleブックス、といえば、多少はイメージがつかめるかな。

Googleブックスは、いわば力まかせの全文検索で、OCRスキャンの精度はイマイチなのだが、それでも丹念に見ていくと思いがけない発見があったりする。たとえば、Googleブックスで「伊東英子」を検索すると70件ほどヒットするのだが、そのうち、次の文献に注目。
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伊東英子をさがせ その1
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カテゴリー:WEB, | 投稿者:おかもと | 投稿日:2012年8月10日 |

はじめに

伊東英子。「いとう ひでこ」と読むらしい。

この人のことを知ったのは、富田倫生さんによる掲示板「こもれび」への書き込みからだった。

▼伊東英子
「水野 仙子ホームページ」は、「…島崎藤村の刊行した雑誌「處女地」で執筆していた伊東英子という方の没年を教えてください!」と呼びかけています。
http://page.freett.com/Schuricht/senko.htm

ここで紹介されたリンク先のサイトには「伊東英子作品集」というページもあり、伊東英子が、島崎藤村の刊行した雑誌「處女地」(大正11-12年に刊行)に執筆していた人だとわかる。また、「伊東英子に関する既存の情報」として、以下のように書かれていた。

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自分のPD翻訳を青空文庫に登録してもらうには
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カテゴリー:WEB,青空文庫 | 投稿者:OKUBO Yu | 投稿日:2012年6月13日 |

ネット上ではときどき「青空文庫手伝いたいけどどうすればいいのかな」というつぶやきのようなお悩みを拝見することがございます。それについてはみなさまがたびたびフォローされてますので問題はなかろうかと思うのですが、同時に「自分の翻訳に青空文庫からリンク貼ってもらいたいんだけどどうしたらいいんだろう」と思われる方も少ないかもしれませんがやはりおられるのではないかと想像するのです。

いやそもそも「自分の翻訳に青空文庫からリンク貼ってもらう」なんていうことがありうるのか、と疑問に思われる方もありましょう。そうなのです、ただいま青空文庫では「自作の小説」のリンク登録申請は受け付けられておりませんが、「自作の翻訳」(原文がパブリックドメインのもの)は訳者本人から申請することによって〈訳者の著作権あり作品〉としてリンク登録が今も受理されているのです。

とはいえ、そもそも気づかれていないのか利用価値なしと思われているのか、この登録を利用されるネット翻訳者の方はあまり多くはありません。というわけで、ここで不肖私が、古くから登録してもらっている古参として、その際の手順や注意点・メリット&デメリットをまとめておこうと考えるに至った次第。

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青空文庫/朗読・音声化入門ガイド
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カテゴリー:WEB,電子書籍,青空文庫 | 投稿者:OKUBO Yu | 投稿日:2012年3月20日 |

以前よりも声のお仕事への注目が高まり、また福祉への関心が大きくなりつつある昨今、朗読をはじめとした文章の音声化作業に対しての人気が上がりつつあるようです。twitterでもつい最近そういった盛り上がりがあったみたいで。

私も様々なご縁から(上記の両面から)そういった作業へ関わるようになり、今ではそれをひとつの生業としているのですから、まったく不思議なものなのですが、業界関係者らの認識としては、その人気の一方で細々としたノウハウがさほど共有されていない、というのがただいまのネット上での現状であります。基本的には青空文庫の朗読などは細かいことを気にせず自由にじゃんじゃんやっていただければいいと思うのですが、それでもこれからやるにあたって「ああどうしたらいいのかな、どうやったらうまくできるのかな」とお思いの方もおられるかと思いますので、不肖わたくしがここでメモの筆でも執ってみようと思うのです。

 

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