’16/08月のアクセス増率ランキングに入ったXHTML版とテキスト版の15作品のうち、共にランクインしているのは2作品。宮沢 賢治『春と修羅』、江戸川 乱歩「屋根裏の散歩者」。宮沢 賢治『春と修羅』が入っているのは、映画「シン・ゴリラ」と関係があるらしい。

今月のトピックは、8月公開作品41作品の全部がテキスト版でアクセスランキンキング500位までに入ったことである。当初、8月公開の作品数を44作品と数えていて、はずれた3作品は何かとチェックしていたところ、翻訳作品を作者と翻訳者で別々にカウントしていたことに気付いたのだった。一つの作品として数え直したところ、なんと全作品がアクセスランキングに入っていたのであった。テキスト版を使う青空文庫リーダーの普及が一つの段階を進んだのかどうかは、9月以降の結果で分かるだろう。

■青空文庫 ’16/08 XHTML版新規公開作品一日当たりアクセス数(200超過アクセス/日)ランキング

’16/08月の新規公開41作品のうち、XHTML版の500位まで入った作品は28作品、65%（テキスト版では41作品、100% !）と、12ヶ月平均（46%）より高い水準が7ヶ月間続いている。

一日当たりアクセス数（200超過アクセス/日）のトップは1位江戸川乱歩「一人二役」（200超過アクセス/日：468.00）、2位同「白昼夢」（同：377.00）、3位片山広子「夢の国」（同：154.67）。
なお6位、7位も江戸川乱歩作品。

■青空文庫 ’16/07 – ’16/08 XHTML版 アクセス増率ランキング

XHTML版アクセス増率の1位宮沢賢治「『春と修羅』」（アクセス増率：2.64）、2位谷崎潤一郎「刺青」（同：2.30）、3位太宰治「美少女」（同：1.36）。

アクセス増率1.00以上だったのは、9位江戸川乱歩「屋根裏の散歩者」（アクセス増率：1.10）まで。

■青空文庫 ’16/08 テキスト版新規公開作品一日当たりアクセス数(200超過アクセス/日)ランキング

’16/08月の新規公開41作品のうち、テキスト版で500位まで入った作品は41作品、100%。当月に公開された全作品がアクセスランキングに入ったのは初めてのこと。5月から90％段階に入っていたので、近々に達成されるだろうと期待していたところである。

一日当たりアクセス数（200超過アクセス/日）のトップは1位江戸川乱歩「白昼夢」（200超過アクセス/日：599.00。この数値はこれまでの最高である）、2位同「一人二役」（同：487.00）、3位同「赤い部屋」（同：259.75）。
なお、一日当たりアクセス数では5位だが、当月一番アクセス数を集めたのは江戸川 乱歩「妖怪博士」（2566アクセス。200超過アクセス/日は142.56）。

■青空文庫 ’16/07 – ’16/08　テキスト版 アクセス増率ランキング

テキスト版アクセス増率の1位谷崎潤一郎「刺青」（アクセス増率：3.80）、2位江戸川乱歩「屋根裏の散歩者」（アクセス増率：1.59）、3位江戸川乱歩「算盤が恋を語る話」（アクセス増率：1.15）。

アクセス増率1.00以上だったのは、6位宮沢賢治『春と修羅』（アクセス増率：1.10）まで。

■アクセス数合計の推移

2016年08月のアクセスランキング500位までのアクセス数合計。XHTML版565,826（前月比101％、対前年同月比-％）、テキスト版244,198（前月比105％、対前年同月比-%）。