モペットちゃんのものがたり

THE STORY OF MISS MOPPET

ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter

おおくぼ ゆう やく




表紙絵

口絵1
口絵2

挿絵1
 このこは モペットちゃんという こねこ。 ねずみの こえが きになって しかたない おとしごろ。

挿絵2
 こちらは いつもの ねずみ。 とだなの うらから かおを のぞかせ、 モペットちゃんを からかっています。 こねこなんか こわくありません。

挿絵3
 モペットちゃんが とびかかるも とき すでに おそし。 ねずみを とりにがし、 おまけに あたまを ごつん。

挿絵4
 とだなってば、 かたいんにゃから!

挿絵5
 ねずみは とだなのうえから モペットちゃんを たかみの けんぶつ。

挿絵6
 モペットちゃん、 じぶんの あたまを ふきんで くるんで、 だんろのまえに おすわりします。

挿絵7
 ねずみは、 あいての ぐあいが わるいとみて、 よびりんの ひもを すべりおりていきました。

挿絵8
 モペットちゃんは どうも ひどくなるばかり。 そこへ ねずみが しのびよります。

挿絵9
 モペットちゃんは そのあたまに つめを あてがい、 ふきんに あけてあった あなから ねずみを にらみました。 ねずみが まぢかに きています。

挿絵10
 そこで いきなり ―― モペットちゃんが ねずみに とびかかって!

挿絵11
 なんと これまで だしぬかれていた モペットちゃん ―― とうとう じぶんから あいてを だまそうとしたのです。 まったく いじわるな モペットちゃん。

挿絵12
 ねずみを ふきんで くるんで むすんで、 ボールみたいに あちこち ほうりなげて。

挿絵13
 ところが ふきんに あながあったのを すっかり わすれていた モペットちゃん。 さて ほどいてみると ―― ねずみは どこへやら!

挿絵14
 じつは そこから ぬけでて にげていたのでした。 あいつは とだなのうえで たったったっと ひとおどり!

(おしまい)





翻訳の底本:Beatrix Potter (1906) "The Story of Miss Moppet"
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   2011(平成23)年8月10日翻訳
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翻訳者:大久保ゆう
2014年3月26日作成
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