一枚のアカシヤの葉の透視
五月 其処で衣服を捨てる天使ら 緑に汚された脚 私を追いかける微笑 思い出は白鳥の喉と なり[#「喉と なり」はママ]彼女の前で輝く
いま 真実はどこへ行った
夜露でかたまった鳥らの音楽 空の壁に印刷した樹らの絵 緑の風が静かに払いおとす
歓楽は死のあちら 地球のあちらから呼んでいる 例えば重くなった太陽が青い空の方へ落ちてゆくのを見る
走れ! 私の心臓
球になって 彼女の傍へ
そしてティカップの中を
――かさなり合った愛 それは私らを不幸にする 牛乳の皺がゆれ 私の夢は上昇する
夜露でかたまった鳥らの音楽 空の壁に印刷した樹らの絵 緑の風が静かに払いおとす
歓楽は死のあちら 地球のあちらから呼んでいる 例えば重くなった太陽が青い空の方へ落ちてゆくのを見る
走れ! 私の心臓
球になって 彼女の傍へ
そしてティカップの中を
――かさなり合った愛 それは私らを不幸にする 牛乳の皺がゆれ 私の夢は上昇する