青空文庫における「読み」の表記の規準

2004年10月5日 作成
2011年4月22日 最終修正

データベースに記録し、青空文庫「総合インデックス」の各種リストや図書カードに表示させる「読み」のデータは、以下の方針に従ってとる。



【「読み」の表記の原則】

・人物名、作品名の「読み」は、「現代仮名遣い」(内閣告示第一号 昭和六十一年七月一日)と、「外来語の表記」(内閣告示第二号 平成三年六月二十八日)に従って書く。

【「現代仮名遣い」「外来語の表記」では使われない仮名】

・人物名、作品名に「現代仮名遣い」「外来語の表記」では用いない仮名がある際は、両指針に規定された範囲のもの(許容を含む。)に書き替える。

・「ゐ」は、「い」と読むとみて、「い」と書く。
・「ヰ」は、原則として「イ」と読むとみて、「イ」と書く。
・ただし「ヰ」を、明らかに「ウィ」と読ませていると思われる場合は、「ウィ」と書く。
作品名「ヰタ・セクスアリス」の「ヰ」は、「ウィ」と読ませていると判断して、「ウィタ・セクスアリス」と「読み」を書く。
・「ゑ」は、「え」と読むとみて、「え」と書く。
・「ヱ」は、原則として「エ」と読むとみて、「エ」と書く。
・ただし「ヱ」を、明らかに「ウェ」と読ませていると思われる場合は、「ウェ」と書く。

・「ワ゛」は、「ヴァ」と読むとみて、「ヴァ」と書く。
・「ヰ゛」は、「ヴィ」と読むとみて、「ヴィ」と書く。
・「ヱ゛」は、「ヴェ」と読むとみて、「ヴェ」と書く。
・「ヲ゛」は、「ヴォ」と読むとみて、「ヴォ」と書く。

・「ヂァ」「ヂ」「ヂュ」「ヂェ」「ヂォ」は、「ジャ」「ジ」「ジュ」「ジェ」「ジョ」と書く。

【「現代仮名遣い」では用法が限定される仮名】

・人物名、作品名に「現代仮名遣い」では用法が限定される仮名がある際は、次の方針に従って「読み」を書く。

・助詞の「を」は、「を」と書く。それ以外の「を」は、「お」と読むとみて、「お」と書く。
・助詞の「ヲ」は、「ヲ」と書く。それ以外の「ヲ」は「オ」と読むとみて、「オ」と書く。
・ただし「ヲ」を、明らかに「ウォ」と読ませていると思われる場合は、「ウォ」と書く。

・同音の連呼によって生じた「ぢ」、二語の連合によって生じた「ぢ」は、「ぢ」と書く。それ以外の「ぢ」は、「じ」と読むとみて、「じ」と書く。
・同音の連呼によって生じた「ヂ」、二語の連合によって生じた「ヂ」は、「ヂ」と書く。それ以外の「ヂ」は「ジ」と書く。

・同音の連呼によって生じた「づ」、二語の連合によって生じた「づ」は、「づ」と書く。それ以外の「づ」は、「ず」と読むとみて、「ず」と書く。
・同音の連呼によって生じた「ヅ」、二語の連合によって生じた「ヅ」は、「ヅ」と書く。それ以外の「ヅ」は「ズ」と読むとみて、「ズ」と書く。