新JIS漢字で包摂の扱いが変わる文字

―何が変わり、どう対処するか―


ファイル作成者注記

・このファイルでは、青で表示した部分に、JIS X 0213で定義された文字コードを使用しています。
・表示用フォントに、JIS X 0213に対応したものを指定していない場合、当該箇所は、正しく表示されません。

・校正には努めましたが、保証はできません。
・修正すべき点があれば、info@aozora.gr.jp宛、ご指摘をお願いいたします。


2000年5月31日 暫定版公開
2001年4月20日 公開
2001年9月6日 更新

青空文庫

第1第2水準の漢字などによって構成される従来のJIS漢字コード環境(以下、これを「旧JIS環境」と呼ぶ)では、底本中に現れる文字を、しばしば外字として扱わざるを得なかった。
一方、第3第4水準の漢字などを追加した新しい環境(以下、これを「新JIS環境」と呼ぶ)では、これまで外字としてきたものの多くを、コード化された通常の文字として扱うことができる。
そこで青空文庫では、新JIS環境に対応したいと思う。

ただし、新しい環境では、一部の文字で包摂の扱いが変わる。
新環境への移行に際しては、あらかじめどの文字で包摂の扱いが変わるかを把握し、どのように対処すべきかを確認しておく必要がある。

新JIS環境では、旧JIS環境でやむを得ず包摂するとされていた29字と、人名の表記に対する配慮に由来して、新たに規準の適用を除外された104字について、包摂の扱いが変わる。


●やむを得ず包摂するとされていた29字

旧JIS環境では、以下に示すAとBの上下のペア、29組に関しては、過去の規格改訂時の経緯から、やむを得ず「コードを区別しない」とされてきた。(青で表示した部分には、JIS X 0213で定義された文字コードを使用している。表示用フォントに、JIS X 0213に対応したものを指定していない場合、当該箇所は、正しく表示されない。)
A 唖焔鴎噛侠躯鹸麹屡繍蒋醤蝉掻騨箪掴填顛祷涜嚢溌醗頬麺莱蝋攅
B Gp繹Yクネ韵エUれイ賀w。b\_H夲EE
29組のAとBには、一つのコードが与えられてきた。
旧JIS環境ではこれを「78互換包摂」と呼んだ。

一方、新JIS環境では、AとBは異なったコードを与えられる。
従来からのコードではA(とAに包摂されるもの)のみが表現され、Bには、以下の表中で赤く示したコードが、新たに与えられる。

別扱いとなったAとBそれぞれの面区点番号

・94×94の文字表一つで構成されてきた旧JIS環境に対し、新JIS環境では94×94の文字表が二つ用いられる。二つの表はそれぞれ、一面、二面と呼ばれる。これにともなって、旧JIS環境の区点番号(区-点)に代わり、新JIS環境では、面区点番号(「面-区-点」)が用いられる。
・表中ではじめに示す「唖」は、これまで区点番号「16-2」と表現されてきたが、新JIS環境では面の番号を加えて、面区点番号「1-16-2」として示される。
・表中のGLはJISコード、ISO-2022-JP-3。GRはEUC、EUC-JISX0213。SJISはシフトJISのコード、Shift_JISX0213。UCSは、Unicodeと同じと考えて良い。


【 】 面区点
GL  GR
SJIS  UCS
【 】 面区点
GL  GR
SJIS  UCS
【唖】  1-16-2
3022  b0a2
88a0  5516
G】  1-15-8
2f28  afa8
8847  555E
【焔】 1-17-75
316b  b1eb
898b  7114
p】  1-87-49
7751  f7d1
ec70  7130
【鴎】 1-18-10
322a  b2aa
89a8  9D0E
】  1-94-69
7e65  fee5
efe3  9DD7
【噛】 1-19-90
337a  b3fa
8a9a  565B
Y】  1-15-26
2f3a  afba
8859  5699
【侠】  1-22-2
3622  b6a2
8ba0  4FA0
】  1-14-26
2e3a  aeba
87b8  4FE0
【躯】 1-22-77
366d  b6ed
8beb  8EAF
】  1-92-42
7c4a  fcca
eec8  8EC0
【鹸】 1-24-20
3834  b8b4
8cb2  9E78
】  1-94-74
7e6a  feea
efe8  9E7C
【麹】 1-25-77
396d  b9ed
8d8d  9EB9
】  1-94-79
7e6f  feef
efed  9EB4
【屡】 1-28-40
3c48  bcc8
8ec6  5C61
】  1-47-64
4f60  cfe0
9880  5C62
【繍】 1-29-11
3d2b  bdab
8f4a  7E4D
】  1-90-22
7a36  fab6
edb4  7E61
【蒋】 1-30-53
3e55  bed5
8fd3  848B
U】  1-91-22
7b36  fbb6
ee55  8523
【醤】 1-30-63
3e5f  bedf
8fdd  91A4
】  1-92-89
7c79  fcf9
eef7  91AC
【蝉】 1-32-70
4066  c0e6
90e4  8749
】  1-91-66
7b62  fbe2
ee82  87EC
【掻】 1-33-63
415f  c1df
917e  63BB
】  1-84-86
7476  f4f6
eaf4  6414
【騨】 1-34-45
424d  c2cd
91cb  9A28
】  1-94-20
7e34  feb4
efb2  9A52
【箪】 1-35-29
433d  c3bd
925c  7BAA
】  1-89-73
7969  f9e9
ed89  7C1E
【掴】 1-36-47
444f  c4cf
92cd  63B4
】  1-84-89
7479  f4f9
eaf7  6451
【填】 1-37-22
4536  c5b6
9355  586B
w】  1-15-56
2f58  afd8
8877  5861
【顛】 1-37-31
453f  c5bf
935e  985B
】  1-94-3
7e23  fea3
efa1  985A
【祷】 1-37-88
4578  c5f8
9398  7977
b】  1-89-35
7943  f9c3
ed62  79B1
【涜】 1-38-34
4642  c6c2
93c0  6D9C
\】  1-87-29
773d  f7bd
ec5c  7006
【嚢】 1-39-25
4739  c7b9
9458  56A2
_】  1-15-32
2f40  afc0
885f  56CA
【溌】 1-40-14
482e  c8ae
94ac  6E8C
H】  1-87-9
7729  f7a9
ec48  6F51
【醗】 1-40-16
4830  c8b0
94ae  9197
】  1-92-90
7c7a  fcfa
eef8  91B1
【頬】 1-43-43
4b4b  cbcb
966a  982C
】  1-93-90
7d7a  fdfa
ef9a  9830
【麺】 1-44-45
4c4d  cccd
96cb  9EBA
】  1-94-80
7e70  fef0
efee  9EB5
【莱】 1-45-73
4d69  cde9
9789  83B1
E】  1-91-6
7b26  fba6
ee45  840A
【蝋】 1-47-25
4f39  cfb9
9858  874B
】  1-91-71
7b67  fbe7
ee87  881F
【攅】 1-58-25
5a39  dab9
9db7  6505
E】  1-85-6
7526  f5a6
eb45  6522

29字への対処

これまで青空文庫では、上記29組のペアに関しては、底本にAとBのいずれがあっても、JIS X 0208 の包摂規準に従って、同じコードで入力してきた。
ところが、新JIS環境では、Aが例示字体として掲げられた面区点位置にBを包摂するという特例が廃止される。
そこで新JIS環境への切り替えをはかる際には、すでに登録されたファイルにさかのぼって29文字を探し出し、底本と対照してAが使われていたのか、それともBなのかを確認し、必要に応じて修正を加える必要がある。

ファイル中から問題の29文字を見つけだす際には、結城浩さんが開発された、「文字チェッカー」を利用できる。
対象となるファイルの全文をコピーして、「文字チェッカー」の入力ウインドウにペーストする。「[78] 78互換29字をチェックする」というオプション項目が選ばれた状態で、左下の「チェック」ボタンをクリックすると、別ウインドウにチェック結果が表示される。
78互換包摂の文字は、Bの面区点番号付きで、赤く示される。

簡易字体のAに対して、Bはいわゆる康煕字典体にそっている。
漢字字書などにおいては、Aは「俗字」または「略字」、一方のBは「正字」と位置づけられる。(俗字」「略字」と「正字」に関しては、ここを参照。)
一般の書籍では、現代表記によるもの、旧字旧仮名表記によるものを問わず、ほとんど例外なく、正字とされるBが使われている。
そこで、登録済みのファイルにさかのぼって修正を行う際は、AをBに置換する作業がほとんどになると思われる。
ただ、厳密には、逐一底本に当たり、当該の文字がAなのかBなのかを見きわめ、必要に応じて修正を行う必要がある。

ちなみにAは、新聞(朝日新聞)で使われている。

【注意】 新JIS環境にはすでに、「青空文庫 明日の本棚」という限られた場で、実験的に対応を始めている。ただし、青空文庫本体は、今後もしばらく旧JIS環境で運用していくことになる。一般的な入力作業にあたっては、底本にあるAとBはこれまでどおり区別せず、Aが例示字体として掲げられたコードで入力してほしい。

●包摂規準の適用を除外される104字

JIS漢字コードの包摂規準が適用されて、以下に示すAとBの上下のペア104組は、コードを区別されない。(青で表示した部分には、JIS X 0213で定義された文字コードを使用している。表示用フォントに、JIS X 0213に対応したものを指定していない場合、当該箇所は、正しく表示されない。)
A 侮併僧免勉勤卑即喝嘆器塚塀増墨寛層巣廊徴徳悔慨憎懲戻掲撃敏既晩暑暦朗梅概横欄歩歴殺毎海渉涙渚渇温漢瀬煮状猪琢瓶研碑社祉祈祐祖祝神祥禍禎福穀突節緑緒縁練繁署者臭著薫虚虜褐視諸謁謹賓頼贈逸郎都郷録錬隆難響頻類黄黒
B カコヌホ瘍諛KNUvy|}yヲャツテホレワ゚碎AGJ[bfm「ョケチテヌネ鉈D]t喜嬢」ナBFRSVWXZ[\^_`lpヲェォャアクツヨF_mn情咒ャュョカクサラ褓韶TZ|厄幢「

一方、人名を細かく書き分けたいとする声に応える立場から、上記104組のいわゆる康煕字典体(B)は、法令によって定められた「人名用漢字許容字体表」に盛り込まれ、当分のあいだ、これを名前に用いても良いとされている。
こうした事情を背景に、JIS漢字コード環境でも、AとBを区別できるようにしてほしいとする要求があった。

これに応えるために、104組のBに関して、新JIS環境では包摂規準の適用が除外され、以下の表中で赤く示したコードが与えられることになった。

別扱いとなったAとBそれぞれの面区点番号

・UCS(Unicode)にないものは、「-」で示す。

【 】 面区点
GL  GR
SJIS  UCS
【 】 面区点
GL  GR
SJIS  UCS
【侮】 1-41-78
496e  c9ee
958e  4FAE
】  1-14-24
2e38  aeb8
87b6   -
【併】 1-42-27
4a3b  cabb
95b9  4F75
】  1-14-28
2e3c  aebc
87ba  5002
【僧】 1-33-46
414e  c1ce
916d  50E7
】  1-14-41
2e49  aec9
87c7   -
【免】 1-44-40
4c48  ccc8
96c6  514D
】  1-14-48
2e50  aed0
87ce   -
【勉】 1-42-57
4a59  cad9
95d7  52C9
】  1-14-67
2e63  aee3
87e1   -
【勤】 1-22-48
3650  b6d0
8bce  52E4
】  1-14-72
2e68  aee8
87e6   -
【卑】 1-40-60
485c  c8dc
94da  5351
】  1-14-78
2e6e  aeee
87ec   -
【即】 1-34-8
4228  c2a8
91a6  5373
】  1-14-81
2e71  aef1
87ef  537D
【喝】 1-19-69
3365  b3e5
8a85  559D
K】  1-15-12
2f2c  afac
884b   -
【嘆】 1-35-18
4332  c3b2
9251  5606
N】  1-15-15
2f2f  afaf
884e   -
【器】 1-20-79
346f  b4ef
8aed  5668
U】  1-15-22
2f36  afb6
8855   -
【塚】 1-36-45
444d  c4cd
92cb  585A
v】  1-15-55
2f57  afd7
8876  FA10
【塀】 1-42-29
4a3d  cabd
95bb  5840
y】  1-15-58
2f5a  afda
8879   -
【増】 1-33-93
417d  c1fd
919d  5897
|】  1-15-61
2f5d  afdd
887c  589E
【墨】 1-43-47
4b4f  cbcf
966e  58A8
}】  1-15-62
2f5e  afde
887d   -
【寛】 1-20-18
3432  b4b2
8ab0  5BDB
y】  1-47-58
4f5a  cfda
9879  5BEC
【層】 1-33-56
4158  c1d8
9177  5C64
】  1-47-65
4f61  cfe1
9881   -
【巣】 1-33-67
4163  c1e3
9183  5DE3
】  1-84-8
7428  f4a8
eaa6  5DE2
【廊】 1-47-13
4f2d  cfad
984c  5ECA
】  1-84-14
742e  f4ae
eaac  F928
【徴】 1-36-7
4427  c4a7
92a5  5FB4
】  1-84-36
7444  f4c4
eac2  5FB5
【徳】 1-38-33
4641  c6c1
93bf  5FB3
】  1-84-37
7445  f4c5
eac3  5FB7
【悔】 1-18-89
3279  b2f9
89f7  6094
】  1-84-48
7450  f4d0
eace   -
【慨】 1-19-20
3334  b3b4
8a53  6168
】  1-84-60
745c  f4dc
eada   -
【憎】 1-33-94
417e  c1fe
919e  618E
】  1-84-62
745e  f4de
eadc   -
【懲】 1-36-8
4428  c4a8
92a6  61F2
】  1-84-65
7461  f4e1
eadf   -
【戻】 1-44-65
4c61  cce1
96df  623B
】  1-84-67
7463  f4e3
eae1  623E
【掲】 1-23-39
3747  b7c7
8c66  63B2
】  1-84-83
7473  f4f3
eaf1  63ED
【撃】 1-23-66
3762  b7e2
8c82  6483
A】  1-85-2
7522  f5a2
eb41  64CA
【敏】 1-41-50
4952  c9d2
9571  654F
G】  1-85-8
7528  f5a8
eb47   -
【既】 1-20-91
347b  b4fb
8af9  65E2
J】  1-85-11
752b  f5ab
eb4a   -
【晩】 1-40-53
4855  c8d5
94d3  6669
[】  1-85-28
753c  f5bc
eb5b  665A
【暑】 1-29-75
3d6b  bdeb
8f8b  6691
b】  1-85-35
7543  f5c3
eb62   -
【暦】 1-46-81
4e71  cef1
97ef  66A6
f】  1-85-39
7547  f5c7
eb66  66C6
【朗】 1-47-15
4f2f  cfaf
984e  6717
m】  1-85-46
754e  f5ce
eb6d  F929
【梅】 1-39-63
475f  c7df
947e  6885
】  1-85-69
7565  f5e5
eb85   -
【概】 1-19-21
3335  b3b5
8a54  6982
】  1-86-4
7624  f6a4
eba2   -
【横】 1-18-3
3223  b2a3
89a1  6A2A
】  1-86-16
7630  f6b0
ebae  6A6B
【欄】 1-45-83
4d73  cdf3
9793  6B04
】  1-86-27
763b  f6bb
ebb9  F91D
【歩】 1-42-66
4a62  cae2
95e0  6B69
】  1-86-35
7643  f6c3
ebc1  6B65
【歴】 1-46-82
4e72  cef2
97f0  6B74
】  1-86-37
7645  f6c5
ebc3  6B77
【殺】 1-27-6
3b26  bba6
8e45  6BBA
】  1-86-41
7649  f6c9
ebc7  F970
【毎】 1-43-72
4b68  cbe8
9688  6BCE
】  1-86-42
764a  f6ca
ebc8  6BCF
【海】 1-19-4
3324  b3a4
8a43  6D77
】  1-86-73
7669  f6e9
ebe7   -
【渉】 1-30-36
3e44  bec4
8fc2  6E09
】  1-86-76
766c  f6ec
ebea  6D89
【涙】 1-46-62
4e5e  cede
97dc  6D99
】  1-86-83
7673  f6f3
ebf1  6DDA
【渚】 1-29-77
3d6d  bded
8f8d  6E1A
】  1-86-87
7677  f6f7
ebf5   -
【渇】 1-19-73
3369  b3e9
8a89  6E07
】  1-86-88
7678  f6f8
ebf6  6E34
【温】 1-18-25
3239  b2b9
89b7  6E29
】  1-86-92
767c  f6fc
ebfa  6EAB
【漢】 1-20-33
3441  b4c1
8abf  6F22
D】  1-87-5
7725  f7a5
ec44   -
【瀬】 1-32-5
4025  c0a5
90a3  702C
]】  1-87-30
773e  f7be
ec5d  7028
【煮】 1-28-49
3c51  bcd1
8ecf  716E
t】  1-87-53
7755  f7d5
ec74   -
【状】 1-30-85
3e75  bef5
8ff3  72B6
】  1-87-74
776a  f7ea
ec8a  72C0
【猪】 1-35-86
4376  c3f6
9296  732A
】  1-87-79
776f  f7ef
ec8f  FA16
【琢】 1-34-86
4276  c2f6
91f4  7422
】  1-88-5
7825  f8a5
eca3   -
【瓶】 1-41-51
4953  c9d3
9572  74F6
】  1-88-39
7847  f8c7
ecc5  7501
【研】 1-24-6
3826  b8a6
8ca4  7814
B】  1-89-3
7923  f9a3
ed42  784F
【碑】 1-40-74
486a  c8ea
94e8  7891
F】  1-89-7
7927  f9a7
ed46   -
【社】 1-28-50
3c52  bcd2
8ed0  793E
R】  1-89-19
7933  f9b3
ed52   -
【祉】 1-27-67
3b63  bbe3
8e83  7949
S】  1-89-20
7934  f9b4
ed53   -
【祈】 1-21-7
3527  b5a7
8b46  7948
V】  1-89-23
7937  f9b7
ed56   -
【祐】 1-45-20
4d34  cdb4
9753  7950
W】  1-89-24
7938  f9b8
ed57   -
【祖】 1-33-36
4144  c1c4
9163  7956
X】  1-89-25
7939  f9b9
ed58   -
【祝】 1-29-43
3d4b  bdcb
8f6a  795D
Z】  1-89-27
793b  f9bb
ed5a   -
【神】 1-31-32
3f40  bfc0
905f  795E
[】  1-89-28
793c  f9bc
ed5b  FA19
【祥】 1-30-45
3e4d  becd
8fcb  7965
\】  1-89-29
793d  f9bd
ed5c  FA1A
【禍】 1-18-50
3252  b2d2
89d0  798D
^】  1-89-31
793f  f9bf
ed5e   -
【禎】 1-36-87
4477  c4f7
92f5  798E
_】  1-89-32
7940  f9c0
ed5f   -
【福】 1-42-1
4a21  caa1
959f  798F
`】  1-89-33
7941  f9c1
ed60  FA1B
【穀】 1-25-82
3972  b9f2
8d92  7A40
l】  1-89-45
794d  f9cd
ed6c   -
【突】 1-38-45
464d  c6cd
93cb  7A81
p】  1-89-49
7951  f9d1
ed70   -
【節】 1-32-65
4061  c0e1
90df  7BC0
】  1-89-68
7964  f9e4
ed84   -
【緑】 1-46-48
4e50  ced0
97ce  7DD1
】  1-90-8
7a28  faa8
eda6  7DA0
【緒】 1-29-79
3d6f  bdef
8f8f  7DD2
】  1-90-12
7a2c  faac
edaa  7DD6
【縁】 1-17-79
316f  b1ef
898f  7E01
】  1-90-13
7a2d  faad
edab  7DE3
【練】 1-46-93
4e7d  cefd
97fb  7DF4
】  1-90-14
7a2e  faae
edac   -
【繁】 1-40-43
484b  c8cb
94c9  7E41
】  1-90-19
7a33  fab3
edb1   -
【署】 1-29-80
3d70  bdf0
8f90  7F72
】  1-90-26
7a3a  faba
edb8   -
【者】 1-28-52
3c54  bcd4
8ed2  8005
】  1-90-36
7a44  fac4
edc2   -
【臭】 1-29-13
3d2d  bdad
8f4c  81ED
】  1-90-56
7a58  fad8
edd6   -
【著】 1-35-88
4378  c3f8
9298  8457
F】  1-91-7
7b27  fba7
ee46   -
【薫】 1-23-16
3730  b7b0
8c4f  85AB
_】  1-91-32
7b40  fbc0
ee5f  85B0
【虚】 1-21-85
3575  b5f5
8b95  865A
m】  1-91-46
7b4e  fbce
ee6d  865B
【虜】 1-46-26
4e3a  ceba
97b8  865C
n】  1-91-47
7b4f  fbcf
ee6e  F936
【褐】 1-19-76
336c  b3ec
8a8c  8910
】  1-91-79
7b6f  fbef
ee8f   -
【視】 1-27-75
3b6b  bbeb
8e8b  8996
】  1-91-89
7b79  fbf9
ee99   -
【諸】 1-29-84
3d74  bdf4
8f94  8AF8
】  1-92-14
7c2e  fcae
eeac  FA22
【謁】 1-17-58
315a  b1da
8979  8B01
】  1-92-15
7c2f  fcaf
eead   -
【謹】 1-22-64
3660  b6e0
8bde  8B39
】  1-92-16
7c30  fcb0
eeae   -
【賓】 1-41-48
4950  c9d0
956f  8CD3
】  1-92-24
7c38  fcb8
eeb6   -
【頼】 1-45-74
4d6a  cdea
978a  983C
】  1-92-26
7c3a  fcba
eeb8  8CF4
【贈】 1-34-3
4223  c2a3
91a1  8D08
】  1-92-29
7c3d  fcbd
eebb   -
【逸】 1-16-79
306f  b0ef
88ed  9038
】  1-92-57
7c59  fcd9
eed7   -
【郎】 1-47-26
4f3a  cfba
9859  90CE
】  1-92-71
7c67  fce7
eee5  90DE
【都】 1-37-52
4554  c5d4
9373  90FD
】  1-92-74
7c6a  fcea
eee8  FA26
【郷】 1-22-31
363f  b6bf
8bbd  90F7
】  1-92-76
7c6c  fcec
eeea  9115
【録】 1-47-31
4f3f  cfbf
985e  9332
T】  1-93-21
7d35  fdb5
ef54  9304
【錬】 1-47-3
4f23  cfa3
9842  932C
Z】  1-93-27
7d3b  fdbb
ef5a  934A
【隆】 1-46-20
4e34  ceb4
97b2  9686
|】  1-93-61
7d5d  fddd
ef7c  F9DC
【難】 1-38-81
4671  c6f1
93ef  96E3
】  1-93-67
7d63  fde3
ef83   -
【響】 1-22-33
3641  b6c1
8bbf  97FF
】  1-93-86
7d76  fdf6
ef96   -
【頻】 1-41-49
4951  c9d1
9570  983B
】  1-93-91
7d7b  fdfb
ef9b   -
【類】 1-46-64
4e60  cee0
97de  985E
】  1-94-4
7e24  fea4
efa2  F9D0
【黄】 1-18-11
322b  b2ab
89a9  9EC4
】  1-94-81
7e71  fef1
efef  9EC3
【黒】 1-25-85
3975  b9f5
8d95  9ED2
】  1-94-82
7e72  fef2
eff0  9ED1


104字への対処

これまで青空文庫では、JIS X 0208 の包摂規準に従い、底本にAとBのいずれのパターンがあっても、同じコードで入力してきた。
ところが新JIS環境では、これら104組のBには、包摂規準が適用されない。
そこで新JIS環境に対応する際には、すでに登録されたファイルにさかのぼって104字を探し出し、底本を参照して字体を確認し、Bが使われている場合には、新たに与えられたコードに変更する必要がある。

作業対象とするファイルに問題の104字があるか否か確認する際にも、結城浩さん開発の 「文字チェッカー」を利用できる。
ファイルの全文をコピーして、「文字チェッカー」の入力ウインドウにペースト。「[jyogai] 新JIS漢字で包摂規準の適用除外となる104字をチェックする 」というオプション項目を選び、左下の「チェック」ボタンをクリックすると、別ウインドウにチェック結果が表示され、当該の文字があれば、赤字で示される。

104組のAはいずれも、常用漢字もしくは人名用漢字に含まれる。(「渚」「猪」「琢」「祐」「禎」が人名用漢字。その他はすべて、常用漢字。)
常用漢字表、人名用漢字別表の見出し字体としてはAが採用されており、Aがいわゆる「新字」、一方Bは、いわゆる「旧字」である。(「新字」と「旧字」に関しては、ここを参照。)
現代表記の出版物においては、ほぼ例外なく、新字のAが使われている。
厳密には、逐一底本に当たる必要があるが、現代表記の書籍に関しては、上記104字に関する修正が必要になることはほとんどないと予想される。

一方、旧字旧仮名の底本から作成したファイルでは、逆にほとんどの場合で、AをBに置換する必要が生じると思われる。


【注意】 新JIS環境にはすでに、「青空文庫 明日の本棚」という限られた場で、実験的に対応を始めている。ただし、青空文庫本体は、今後もしばらく旧JIS環境で運用していくことになる。一般的な入力作業にあたっては、底本にあるAとBはこれまでどおり区別せず、Aが例示字体として掲げられたコードで入力してほしい。


※表中の字体は、wakabaさんによって開発され、内田明さんによって補完作業が進められているJIS X 0213対応フォント、Kandataによっています。
※表の作成にあたっては、もりみつじゅんじさんの「JIS漢字コード表」及び、もりみつさんご提供のデータを使わせていただきました。
※表のフォーマットは、LUNA CATさんが作成されたものを使わせていただきました。