クリエ(ここではPEG-N700C)
・メモリースティックスロットのあるパソコン
・メモリースティック
 

 


●クリエにDOCアプリをインストールする。
 
青空文庫のテキストを読むには、まず「DOCアプリ」を本体にインストールする必要がある。「Muchy's Palmware Review!」のサイトへ行くと、フリーの「DOCアプリ」が多数用意されているので、その中の「Crs-MeDoc ハイレゾ対応版」(CATEGORYの中のテキスト・グラフィック→DOCアプリの項にある)をインストールしてみる。この「Crs-MeDoc ハイレゾ対応版」は、クリエのハイレゾリューションに対応した、縦書き表示が出来る「DOCアプリ」。
 
ダウンロードした「Crs-MeDoc ハイレゾ対応版」を解凍し、「Palm Desktop」を使ってクリエ本体にインストールする。「Palm Desktop」は、クリエを買うと付いてくる、パソコンとパームとのデータ同期を行うためのソフト。

クリエに同梱されているCD-ROMを使ってパソコンに「Palm Desktop」をインストールすると左のようなアイコンがデスクトップに現れる。

このアイコンをダブルクリックして「Palm Desktop」を立ち上げると左のようなソフトが起動する。図のようにメニューから「表示」を選び、さらに「インストール」を選ぶ。

下の図のような「インストールツール」が現れるので、「追加」ボタンを押すことによって、解凍した「Crs-MeDoc ハイレゾ対応版」(ファイル名はcrsmdc.prc)を「インストールするファイル」に加える。これで「終了ボタン」を押す。次回の「HotSync」でクリエ側に「Crs-MeDoc ハイレゾ対応版」がインストールされる。

※「HotSync」とは、パソコンのUSB端子につなげたクレードル(クリエに同梱、下の写真)にクリエをセットし、データの同期を行うこと。
 
 

 


●メモリースティックにDOCファイルをコピーする。
 
クリエにはメモリースティックのスロットが付いているので、ここではそのメモリースティックを使って青空文庫のテキストを読んでみる。ただ、SONY製のパソコンにしかメモリースティックのスロットが付いていないので、もし他の会社のパソコンを使う場合には、Step1で「Crs-MeDoc ハイレゾ対応版」をインストールした方法と同じように、本体に青空文庫のテキストをインストールする必要がある。

まず写真のように、パソコンにメモリースティックスロットにメモリースティックを差し込む。ここでは「マジックゲート」のメモリースティックを使っているが、もちろん普通の青いメモリースティックでもかまわない。
 
メモリースティックのスロットが付いてるパソコンには、「マイ コンピュータ」に既にメモリースティック用のデバイスがマウントされている。それをダブルクリックして開く。

一度でもクリエにメモリースティックを差せば、「PALM」という名前のフォルダが現れる。その中の「PROGRAMS」→「Docs」に、Pal Macさんの「青空文庫パーム本の部屋」「Muchy's Palmware Review!」などのサイトからダウンロードした、Palm用のDOCファイルに変換した青空文庫のテキストをコピーする。

※それぞれのサイトのDOCデータはZIPで圧縮されているので解凍する必要がある。
※手元のテキストファイルをそのままクリエで読むことは出来ない。Palm用のDOCファイルに変換する必要がある。変換ソフトは、前述の「Muchy's Palmware Review!」のサイトなどにある。
 
 

 


●「Crs-MeDoc ハイレゾ対応版」で青空文庫のテキストを開く。
 
 
Step1でインストールした「Crs-MeDoc ハイレゾ対応版」を立ち上げてみる。インストールしたアプリケーションは、まず「未分類」のカテゴリーに分類されている。「メイン」のカテゴリーを表示している場合は、画面右上から「すべて」または「未分類」のカテゴリーを選ぶと「Crs-MeDoc ハイレゾ対応版」が現れる。そのアイコンをタップ(スタイラスペンで軽くアイコンを触れること)すると上の写真のような「DOC List」が現れる。右上の「RAM」を「MS」にすれば、メモリースティックの中に入っているDOCデータが表示される。そのリストのファイル名をタップすれば、上の写真のように青空文庫のテキストが表示される。
 

 


●メモリースティック文学全集。
 
ここで使用しているメモリースティックの容量は64MB。青空文庫に登録されているテキストの内、夏目漱石だけを取り出してみても、せいぜい7MB程度。軽く「夏目漱石全集」が出来てしまう。自分の気に入った作家の作品をまとめたり、自分なりのアンソロジーを作ってメモリースティックに納めてみるのもクリエを使う上での一つの楽しみ。
 
 

 
 
Palm OSの表示画面は160x160ドットと固定されているので、その中で長編のテキストを読むのは、他の表示画面の広いPDAに比べると苦しいと言わざるを得ない。しかし、このクリエのシリーズ(PEG-N750C、PEG-N700C、PEG-N600C)ではハイレゾリューション処理(320x320ドットの画面を160x160ドットで表示しているため表示が細かい)が行われており、今までのPalmマシンより文字がとても綺麗になっている。とは言え、この画面でのルビ表示は厳しいかも知れない。ここで取り上げた「Crs-MeDoc ハイレゾ対応版」も青空文庫のルビ表記がそのまま出てしまうので、ルビが多いテキストはとても読みづらくなってしまっている。Palmで読む場合は、ルビ表記の無いテキストの方が良いかも知れない。

なおここではメモリースティックを使った方法を取り上げているが、もちろんメモリースティックスロットの付いていないPalm機種でも青空文庫のテキストは読むことが出来る。その場合は、Step1で行った「Crs-MeDoc ハイレゾ対応版」を本体にインストールする要領で、DOCファイルを本体にインストールする必要がある。