ザウルス(ここではMI-E21)
・PCカードスロットのあるパソコン
・コンパクトフラッシュカード
・コンパクトフラッシュPCカードアダプター
 

 


●ザウルスにコンパクトフラッシュカードを差し込み、「ブンコビューワ」を立ち上げてみる。
 
ザウルスの上部にコンパクトフラッシュカード(以下CFカード)のスロットがあるので、そこにCFカードを差し込む。これは電源OFFの状態で行う。ここで使用しているザウルス(MI-E21)には、既に「ブンコビューワ」がインストールされているので、その「ブンコビューワ」を立ち上げてみる。

もし「ブンコビューワ」がバンドルされていない機種の場合は、こちらのサイトで「ブンコビューワ」をダウンロードするか、「電子本もポケットに入らなきゃねー」のページへ行って、「TTVブックリーダ」をダウンロードしザウルスへインストールする必要がある。「ブンコビューワ」と「TTVブックリーダ」はほぼ同じものだそうだ。

「ブンコビューワ」は「MOREインデックス」の中にある。左の写真の、本が開いているアイコンが「ブンコビューワ」。それをタップ(スタイラスペンで軽くアイコンを触れること)し、「ブンコビューワ」を立ち上げる。

「ブンコビューワ」が立ち上がると「文庫リスト」が表示される。その上部に「本体」というボタンがあるので、それをタップしてみる。CFカードがスロットに差してあれば、ポップアップに「本体」の他に「CFカード」「ルート」「Books」「Books2」が階層的に表示される。ここで「CFカード」「ルート」「Books」「Books2」を選んでも、もちろんまだテキストを入れていないので「文庫リスト」には何も表示されない。
 

 


●パソコンを使ってCFカードに青空文庫のテキストをコピーする。

パソコンのPCカードスロットに、PCカードアダプターを付けたCFカードを差し込む。CFカードを装填することにより、「マイ コンピュータ」に「リムーバブル ディスク」がマウントされる。どのドライブに割り当てられるのかは、そのパソコンによって変わってくる。ここでは「Eドライブ」に割り当てられている。
 
その「マイ コンピュータ」の中の「リムーバブル ディスク」をダブルクリックして開くと、先ほどザウスルに一度CFカードを差したので、「_ZAURUS」という名前のフォルダが出来ている。その「_ZAURUS」フォルダと同じ階層に「BOOKS」という名前のフォルダを新たに作り、その中にインターネット上の「青空文庫」からダウンロードしたテキストを入れる。
 

左の図では、「青空文庫」から島崎藤村の『夜明け前』をダウンロードしてきて解凍し、CFカードの「BOOKS」フォルダにコピーしてある。

※「_ZAURUS」フォルダは、ザウルスへアプリケーションなどを持っていくときに使う。Step4のDFパブリフォントは、このフォルダにコピーしザウルス本体へ持っていく。
 

 


●青空文庫のテキストが入ったCFカードをもう一度ザウルスへ。


「Step1」で行ったようにCFカードをザウルスのスロットに差し、「ブンコビューワ」を立ち上げる。「文庫リスト」が現れるので、上部の「本体」ボタンを「CFカード」の「Books」にする。そうすると写真(左端)のように、島崎藤村の『夜明け前』がリストに現われてくる。そのリストのタイトルをタップすれば、左の写真のように『夜明け前』のテキストが表示される。この「ブンコビューワ」は、青空文庫のルビ記号を解するので、写真のようにルビが漢字の横に表示される。文字サイスは、「最大」「大」「中」「小」「最小」から選べ、それぞれ「太文字」を選ぶことができる。好みはいろいろあると思うが、「最大」の「太文字」がとても読みやすい。
 

 


●DFパブリフォントをザウルスにインストールしてみる。
 
ザウルスにはテキストを正字体で表示させる「DFパブリフォント」が用意されている。http://www.zaurusworld.ne.jp/menu/bunko/download/paburi.zhtmlで、無料でダウンロードすることが出来る。そのフォントをインストールすると、下の写真のようにメニューに「拡張」という項目が増え、「DFパブリフォント」が選べるようになる。この拡張フォントを選べば、「森鴎外」などの文字が正字体で表示されるようになる。
 
※このフォントのインストールを行うには、Step2でテキストをCFカードの「BOOKS」フォルダにコピーした要領で行うことが出来る。上記のサイトからダウンロードしたフォント(12、16、20、24ドットの4種類ある)を解凍し、CFカードの「_ZAURUS」フォルダにコピーしてからザウルスに持っていく。ザウルス本体の「システム設定」にある「MORE管理」で、カードにあるそれぞれのフォントを展開すれば「ブンコビューワ」で拡張フォントが使えるようになる。これはもちろんCFカード上に展開したことになるので、CFカードを抜けば拡張フォントは使えなくなる。
 

 
 
「ブンコビューワ」と「DFパブリフォント」の組み合わせは、このような携帯端末で青空文庫のテキストを読む上で、今のところ一番快適に思える。文字サイスは「最大」「大」「中」「小」「最小」から選べ、余白(「大」「中」「小」)文字間隔(「最大」「大」「中」「小」「最小」)行間隔(「最大」「大」「中」「小」「最小」)の設定もできる。ビットマップフォントである「DFパブリフォント」も、文字を大きくして読む分にはとても読みやすい。

なおここではCFカードを使った方法を取り上げているが、PCカードスロットの付いていないパソコンでは、別途「パソコン連携キット」を購入し、ザウルス本体とパソコンを直接つなげてデータのやり取りをしなければならない。