1998年2月20日

日本図書館協会
○○○○ 様

「日本十進分類法」の構造を、我々の運営する電子図書館「青空文庫」にて利用させていただきたく、お願い申しあげます。

掲載場所:青空文庫(http://www.voyager.co.jp/aozora/)
掲載内容:「日本十進分類法」要目表
利用の目的:青空文庫の所蔵図書を、内容別に整理するため。

 私は、インターネットを利用した電子図書館(青空文庫)の運営に携わっている、富田倫生と申します。

 私ども青空文庫では、
1 著者の死後50年を経て、著作権の切れた作品
2 著作権者が公開に同意した作品
 の二種類を電子テキスト化し、インターネットで無料公開しています。

 より多くの人が、経済的な負担なく、簡単に本に巡り会える環境を用意したいというのが、我々の目的です。

 青空文庫は、http://www.voyager.co.jp/aozora/に開いております。
 上記URLで、トップページに入れます。
 ここに表示される、
1 「青空文庫の提案」には、この試みの狙いを示しており、
2 「本のリスト」をクリックしていただければ、現時点で収録している80冊ほどの図書リストを閲覧できるようになっています。
 個々の本には図書カードを用意しており、そこから本自体を引き落として読んでもらえるようになっています。

 さてこれまで私たちは、図書のリストを作家別と作品別の二本立てで用意して参りました。
 しかし、今後収録冊数が増えていくことを考えれば、内容別に分類したリストも早めに準備しておいた方がよいと考えるに至りました。
 その際、「日本十進分類法」の規則に従ってそれぞれの本に分類番号を振り、合わせて要目表の階層構造をページ上に再現し、来館者が開架の棚を眺めながら、「どんな本がならんでいるかな」と確かめていけるような構造を作りたいと考えるに至りました。

 具体的には、神戸芸術工科大学が用意したページ(http://www.lib.kobe-du.ac.jp/CALIS/NDC/NDC.html)をご覧いただけると、私たちのやりたいことが分かっていただけるかと存じます。
 このページでは、検索したい項目をクリックしながら、次々と要目表の細かい階層に入り込んでいくことができます。
 私たちは、要目表の千区分までを示し、その先にその区分に該当する、収録図書を並べておきたいと考えています。

 こうした構造をページ上に再現する際には、「日本十進分類法」を引用させていただくと同様の扱いになると考え、我々の試みの趣旨をご説明申し上げると共に、ご理解とご許可を賜りたく、ご連絡差し上げた次第です。



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