女流作家

徳田秋聲




 昨夜[#「昨夜」は底本では「咋夜」]同伴つれが二人できて、栄子は或る日本ものゝ映画の試写を見に行きに、小森をも誘つた。その招待券の小森へも来たのは、つひ二三日前のことで、彼は栄子が工合のわるい体を悲観してゐるので、仕事が一つ片づいたところで、何うせ詰らないとは知りながら、舞踊好きな彼女を観劇に誘つて、それだけでも見ようとおもつて家を出たのであつたが、その間ぎわに其招待券を手にしたのであつた。
 悦んで仕度をして栄子は下宿へ帰つて行つた。そして二人一緒に出たのであつた。
「活動の招待券が来てゐた。」小森は途中その話をした。
「どこ?」
「××会館。『彼をめぐる五人の女』とかていふんだよ。いの。」小森は彼女にきいた。
「見たい! 五人の女優が出るのよ。前触まへぶれが大変なの。」
 栄子は有名なその五人の女優の噂などして、小森に聞かせた。その時にかぎらず、小森は栄子から映画女優の話を、折にふれては聴かされてゐたが、中でも教養のあるY・Oのこととなると、話手にも興味があるとみえて、熱心に語るので、小森も一度見たいやうな気がしてゐた。
「ぢや一度見てみよう。」
 その夜の観劇も失望に了つた。
「勉強するわ。勉強しませうね。何処へ行つたつて、何を見たつてもう私達には何ものも与へられないのよ。時間を無駄に費した悔ひが、仕事の方へ気持を駆つてくれるだけなのよ。」
 さう云ふ栄子の言葉や気持に、もするとだらけがちな気分を引締められさへする小森であつた。彼女は書きはじめたり読みだしたりすると、それに没頭しきつて、夜の明けるのも知らないのであつた。何処へ行つても彼女の心はひたすらに芸術を思ひ詰めてゐた。何んなに熱のあるときでも、書くことの方が彼女を悩ませもし、楽しませもするのであつた。
 それから中三日とおかない或る寒い日であつた。栄子は書くものゝ気分が纏まつて来ないのに悶えて、昼頃原稿紙挟みやペンをもつて下宿の部屋へ帰つて行つた。小森も彼女の気分を乱したくはなかつた。一つ部屋に二人ゐると、話がそれからそれへと後を引いて、果てしがなかつた。そしてそれが馴れつこになつて来た揚句に、何かしら一寸としたことから低気圧が襲つて来て、栄子がぽいと自分の下宿へ帰るやうなことも珍らしくはなかつた。
 小森は栄子がゐても書けず、ゐなければゐないでまたぽかんと煙草をふかしてゐた。
「私も書くから、あんたもお書きなさいね。」
「よし、書く。」
 さう言ひながらも小森は独りになると、今までは他のことは浸入してくる余地のなかつた頭脳が、急にぼや/\と弾力を失つたゴム毬のやうに、ふやけ放題にふやけて来て、漠とした様々の思念が雲のやうに湧いて来るのであつた。
 小森はこの頃大抵夜、仕事をすることになつてゐたので、九時か十時、何うかするとお昼頃でなければ目のさめないことが屡々あつた。大抵戸袋のうへの小窓の硝子戸に、曙光が水々しい色に差して来るのを見て臥床に就くのであつたが、今朝は三時頃に眠りに就いて、夜明頃に起き出した。そして幾日も持つてゐた仕事が漸く一段落を告げたところで、ゆつくり眠りを貪るつもりで再び枕についた。彼はこの頃割合体の調子が好かつた。眠りを要する時には、大抵いつでも善く眠れた。下萌時の時候の好さを、慵い眠り心地が、彼に官能的に味はせた。
 今までそこにゐて、スタンドに立かけた手鏡で、寝乱れ顔を直しなどしてゐた栄子がゐなくなつてから、彼はまたうとうとと眠つてゐた。
「旦那さま。」
 ふと栄子の侍女が彼を目ざました。
「あのう奥さまが、××社の記者の方と御一緒のお客さまと二人で、後でこちらへ参りますからと仰しやいました。」
「さう。お客さまの一人は。」
「さあ誰方ですか。」
 さう言へば、もうちよつと先きに栄子を訪ねて来た、××社の記者を、女中が取次いで来たので、彼は栄子の下宿の方へと言つておいたのであつた。それから凡そ何のくらゐの時間を眠つたか、彼にも分明はつきりしなかつた。
「よし/\。」小森は答へた。
「今何時頃?」
「三時半頃でございませう。」
「ほう。」
 彼女は去つた。
 小森は昨夜[#「昨夜」は底本では「咋夜」]栄子と女流作家のT女史について話してゐたことを、うつとり思ひ出してゐた。それは栄子が今或雑誌に連載しつゝある同性愛を扱つた作品のことから、女史の同じく同性愛を取扱つた処女作「あきらめ」のことが噂に上つたからであつた。栄子から見れば、づゝと前時代の人に当るI――女史は可なり縁遠いものに思はれたけれど、T女史には親しみがあつた。勿論それは作品を通してで、女学校卒業前後と結婚生活時代とに亙つて、その頃唯一の女流作家であつた彼女の作品は、大抵愛読したものであつた。
「ほう、さうかね。」
 小森は不思議なやうな気がした。その頃よく往来をしたT女史に対する彼の感情は、づゝと先進者格のものであつた。小森が文学青年時代からの親友T・Sの妻としての彼女を知つたのは、文壇的に処女作といつていゝ、彼女のその長編小説が、関西の大新聞の懸賞募集に一等賞で入選した、其のちよつと前のことであつたが、其の彼女の作品を学校時代に読んだといふ栄子を愛人に持つといふことが、何と言つても彼には空恐ろしい不思議な廻り合せであつた。
 栄子はT女史の作家的生活を連りに聞きたがつた。小森もそれを話すのを悦んだ。栄子は未だ見たことのないT子の風貌や性格や、趣味や、若くはもつと内面的な、芸術家としての彼女の心構へや、時代の女としての情感などについて知りたかつた。そして小森の話によつて、出来うるだけ間近に彼女を引寄せて見ようとした。小森の接触面だけでも、T女史の面影を伝ふる材料は可なり沢山あつた。小森は栄子とT女史とに、個性的にどこか共通した一面があるやうな気がしてならなかつた。その概念を掴むのは困難であつたし、T女史の感じは栄子に比べると、づゝと自然主義的な硬いものであつたのは争へなかつたけれど、T女史の一面である一本気な純真さが、やがて栄子のそれと似通つたものであつた。
「T子はきつと栄子を好きになつたらうと思ふ。」
 さういふ小森の目に、T子と栄子とが相逢つて話してゐる状景が、幻のやうに浮んで来た。高慢ちきなT女史は姉のやうな態度で、屹度栄子を愛しようとするであらう。常に自分自身の真実にのみ生きようとする栄子は、果して何んな態度で近代的打算のないT子に対したであらう。
 T子が全く生活に行き詰つて、遠い異郷の空に漂泊の身となつてから、早くも十年弱の歳月が流れた。小森は立つときにも、不断の友情にそぐふやうな何事も出来なかつたけれど、旅費の工面などに少しばかり力を貸したりした。T子女史はそれほどにも、今迄の取引先きなどから疎まれなければならないほど、生活が荒んでゐた。
「どこかお金を貸してくれるところはないでせうかつて、二度ばかり借金の相談にやつて来たことなんかゞあつたよ。」小森は栄子に話した。
「さう。そいで……。」
「高利でもかまはないから借りようと言ふから、それだけは止した方がいゝだらうつて言つたんだけれど、到頭借りてしまつたね。その高利貸が又た飛んだ赤樫満枝で……しかも男気のある一風かはつた女で、T子の江戸ツ児風の気象にすつかり惚れこんで、素敵な座蒲団を作つてくれたり、終ひには借金を棒引きにしてくれたりしたといふ事もあつたな。」
「さう。何だかT子といふ人が解るやうな気がするけれど。」
「書くものゝ評判が悪くなつて、経済的に行きつまつてくると、本屋だつて相手にしなくなつて来るからね。」
「けど何うしてあのくらゐ物の解つた人が、自分といふものをそんなに粗末に扱つたもんでせうね。」
「あの人には江戸末期の血が流れてゐたからね。それで坐つて話してゐると、江戸ツ児式のちよつと憂鬱なところもあつたけれど、一応は素直で、すいとしてゐたやうだが、それだけではなかつたやうだ。伝法で意地ツ張りで、棄鉢気分もあつたやうだ。」
「そいところは解る。F――さんが言つてゐたわ。」栄子も言つた。
「T子さんが舞台に立つてゐた時分、その拙いことつたらなかつたんですて。」
「さう、おれも一度見た。舞台に棒立になつて硬張つてゐたものさ。妙な熱意はあつたけれど……。」
「何でしたか筋は忘れたけれど、何でも勘吉さん……つて呼びながら花道を追つかけて行くところがあるんですて。それが薩張り調子に乗らないもんだから、T子さんのことを皆が勘吉さん勘吉さんつて笑つたもんですて。それから又たこんなこともあつたんですて。朝、汚ない寝乱れ顔を見られるのが厭だとか言つて、素敵に美しい手紙を置いて、逃げ出したんですて。その文章が余りにも幽婉なので、あれが好い女だつたら、この手紙も効果があつたらうにて、男の人達が嗤つたものですて。そんなにまづい女、T子さんて。」
「いや……その頃はどうだつたか。懸賞に当つた時分はぐつと見直したものだよ。」
 小森は或る時T子の良人と劇場に逢つて、楽屋でT子に紹介されたことや、初めて訪問した時の印象や、それから間もなく、小説が賞に入つてから、帝国劇場で、選者の文豪N氏の門弟たちに取捲かれてゐる彼女が、まるで見違へるほど美しくなつてゐたことなどを話した。
「全く見それてしまつたほど、T子は鼻が隆くなつて、顔もふくよかになつてゐたものさ。そしてぐつと取澄まして。おれは面喰つてしまつたものだ。」
「それからFさんのところへ、其後も偶に遊びに来たものですて。Fさんも其の時分は余り楽でもなかつたらしいので、お酒でも飲みませうつて、お酒を出すと、T子さんはFさんの飲むところを、黙つて頬杖ついてじつと見てゐたもんですて。」
「さう云ふ女だ。Fさんの美しいところに見惚れてゐたんだ。」
「舞台の人ではなかつたのね。小説なら今居たら、ずゐぶん好いものが書けたらうと思ふわ。」
「さうね。」
「あれこそ本当の女流作家よ。私ならさう思ふ。現在ではC――子さんなんかゞ作家だとおもふけれど、外にはあれほど板についた本格的な人は一人もゐないのね。」
「さうも言へるね。」
「時代がちがふけれど、I女史があんなに大家に祭られて、T子さんのことなんか、皆な忘れてしまつてゐるのは、随分不公平だと思ふわ。」
 さう言はれると、小森も何だか済まないことをしてゐる一人のやうな気がした。
「Tさんもう日本へ帰つてこないでせうか。」
「来られないんだよ。」
「メー、ウシヤマの主人が、アメリカでTさんに逢つたんですて。大変讃めてゐたわ。世話にもなつたさうよ。今なら少しは御恩返しもできるだらうにと、そんなことも言つてるの。八百とか千とかしか売れない新聞の雑報を書いてるんですて。ずゐぶん困つてゐるんださうだわ。可哀さうね。皆さんで呼戻して上げられないもの?」
「呼び戻せないこともないが、男がついてゐるんぢやね。」
 その愛人のS氏のことが、また噂された。
「Tさんのやうに、あんな真剣な生き方をしようとする人が、何うしてまたそんな人を択ぶんでせう。あの人の不幸はそこにあるのね。」

 昨夜もT子の噂や批評で、つい暇をつぶして、仕事がおくれた。そして其と何の関係もある訳ではなかつたが、××雑誌の記者のT氏とその親友であるところの青年作家のN氏とつれ立つて、××会館へ『彼をめぐる五人の女』の試写を見に行つた。
 T子は少し熱があつた。
 小森はN氏とは初めてゞあつたが、名は勿論、作品も顔も生活の輪廓もかね/″\承知してゐた。
「もつとへな/\した方かと思つてゐましたら、立派な紳士なので私驚いてよ。」
 栄子は二人を小森の書斎へ案内して来たとき、そんな事を言つてゐた。侍女の清江が栄子の宿から洋菓子やポンカンを其のまゝ持込んで来た。
「さうね、僕も以前は、三田だから屹度才人肌の人だらうと思つてゐたら、作品を拝見すると案外素朴で真摯だ。」
 行くなら早く行かうといふので、栄子は仕度に取りかゝつた。
「失礼して、こゝで着替へてもいゝでせう。」
 栄子は隅の方で着ものを着た。それから断髪にちよつとウヱーブをかけた。
「先生、また後ろの方を少しやつてちやうだい。」
「さう。やつてもいゝ。」
 自分で出来る部分へ鏝をあてゝしまふと、栄子は小森の膝の前へ来て、後ろ向きになつた。
「鏝もいゝが、この頸をぺたりとやりさうでね。」
 小森は鏝をもつて、左の耳の後ろのあたりにウヱーブをかけた。それから右の方へも……。
「どうも有難うございました。」
「もうちよつとだ。」小森はわざと引張つた。
 二人は擽つたい顔をして笑つてゐた。
「僕もこんな人のウヱーブなんかかけようとは思はなかつた。丸髷にはちよいと鬱陶しい感じがしてゐたけれど。」
 菓子とポンカンをもつて、四人は自動車に乗つた。
「召食れ。」栄子はポンカンをむいて、皆なにすゝめた。
「三四人だと話ができて自動車も好いな。」小森はさうやつて頻繁に遊びまはる自分を恠しみながら、やつぱり遊び癖がついてしまつた。簡便な生活逃避でもあつた。可なり安全なものなら、飛行機がもつと好いだらうとも想像した。
「旅行は余りしないんですか。」N氏がきいた。
「この頃は遠く家を離れることも出来ないもんですから。」
 直きに外苑へ来た。
「こゝは為様のない森だつたが、よくこんなものを造つたものだと思ふ。」N氏は話した。
 やがて会館の前へ自動車がつけられた。栄子は二三日前の晩にも、侍女と二人で此処へダンスや独唱を聴きに来た。
「なか/\しつかりしたものですね。」小森は建物を見上げながら言つた。
「どうぞ二階へ。二階はまだ空いてるやうです。」
 下の広間の後方で、椅子のないのにまごついてゐる四人は、係りの人にさう言はれて二階へ上つて行つたが、そこにも四人纏まつてゐられるやうな席はなかつた。N氏の意嚮で三階へ上つた。三階は寂しかつた。栄子は不満だつたけれど、落着くことにした。
 シナリオの作者が何か弁つてゐたが、それがすむと、五人の女優が交々演壇に立つた。最後に出たのがO・Y子で、代表的に一番長く弁つたが、栄子は不満だつた。スクリンの芸術家としての、何かもつと新らしい高いものが期待されてゐた。
 震災地へお見舞の義捐の集金が終つてから映写がはじまつた。ちよつとハイカラな場面が映つた。そして女優としてのO・Y子が真先きに出現した。
 場面が次第に変化して来た。筋も進んだ。バンパイヤとしての、これも有名な女優のU・Y子や其他の女優が現はれた。
 撮影の技巧は新らしかつた。恋愛を扱つた筋も相当気を利かしたものであつたが、それらは映画の模倣が最も表面的な薄つぺらなものに了るといふことを証拠立てるより外、別に何うといふものでもなかつた。
「詰らないわ。これから見ると、さすがにK――さんのものなんか、小説からにしろ、比べものにならないほど巧妙だと思ふわ。」栄子は怠屈して来た。
 ちやうどU・Y子の淫売婦が繞られてゐる一人の男の、若い医者に、古い日本の型のトリツクを使つてゐるところであつた。
「よくも舶来映画の末梢的技巧ばかりを拾つたもんだと思ふわ。」
「それももつと不断ふだんに行かなけあ。余り勿体をつけすぎる。日本人の頭はやつぱりバネが利いてゐないんだよ。」
「さうよ。色々の不便はあるでせうけれど、もつと何とか出来さうなものね。」
 勿論このシナリオライタを侮辱する意味ではなかつた。
「帰つて勉強しなけあ。」栄子は思つた。
「帰りませうか。」
「帰つてもいゝね。」
 栄子はN氏に呟いた。
「まだ御覧になりますか。」
「もうちよつと。」N氏は答へた。
 それから少し辛棒してゐたが、やがて小森と栄子は廊下へ出た。小森は活動が、外国と日本との比較の最も悪い例に擬せられる不運な性質のものであると思つた。その外のものは、それほど顕著に見透されないだけのことであつた。
 二人は寂しい通りを、肩を並べて歩いた。

 家へ帰つてくると、T子の処女長編小説「あきらめ」が机のうへにあつた。T子の話をしてゐたので、長男が気を利かして捜し出して来たものであつた。
「ほう、「あきらめ」があるぜ。」
「さう。」
 小森はこの頃になつて、寝ながら栄子から「あきらめ」の内容を聴くことができた。聴いたゞけでも今時の若い文壇にも、ざらには求め得られない目のつんだものであることが解るのであつた。
「私に貸して。」
 栄子は本を手に取つて、序文を読んだ。
「これだけのことが解つてるのに、あの人は何うしてもつと自分を育てゝ行かなかつたんでせう。」栄子は口惜しさうに言つた。
 それから栄子はその中に蒐められた短篇の表題に目を通した。みんな優れたものばかりであつた。小森も頭が下がるやうな気がした。
 栄子は懐かしさうに、もう一度「木伊乃の口紅」を読みはじめた。
「迚も巧いわ。苦心の痕があり/\見えるぢやないの。」
「その時分はそんなにも思はなかつたけれど、今になつて見るとね。」
 栄子は小森にその一節を読んだ。
 小森はアメリカでパンを稼いでゐる彼女を想見した。
「T子ももう四十幾歳と言ふんだからな。」
「でも芸術て有難いものね。私達も好いものを書いておかなけあ。」
 栄子は手から本を放さなかつた。小森はT子の署名のある其本の扉に更に自分の名を署して栄子に贈ることにした。
 小森は栄子と二人で、彼女に手紙を書きたいとも思つた。
(昭和2年4月「新潮」)





底本:「徳田秋聲全集 第16巻」八木書店
   1999(平成11)年5月18日初版発行
底本の親本:「新潮 第二十四年第四号」
   1927(昭和2)年4月1日発行
初出:「新潮 第二十四年第四号」
   1927(昭和2)年4月1日発行
※「I――女史」と「I女史」、「F――さん」と「Fさん」、「Y・O」と「O・Y子」の混在は、底本通りです。
※誤植を疑った箇所を、初出の表記にそって、あらためました。
※「T子は少し熱があつた」の「T子」は「栄子」と思われるが初出も「T子」なので、注記はつけていません。底本の校訂覚書(p.16上)にも記載されています。
入力:特定非営利活動法人はるかぜ
校正:きりんの手紙
2021年10月27日作成
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