『心』予告

夏目漱石




 今度は短篇をいくつか書いて見たいと思ひます、その一つ一つには違つた名をつけて行く〔つもり〕ですが予告の必要上全体の題が御入用かとも存じます故それを「こゝろ」と致して置きます。





底本:「漱石全集 第十六巻」岩波書店
   1995(平成7)年4月19日発行
初出:「東京朝日新聞」
   1914(大正3)年4月16日
   「大阪朝日新聞」
   1914(大正3)年4月17日
※初出時には、「小説予告」「こゝろ」として発表された。
※底本のテキストは、「東京朝日新聞社内、山本松之助宛書簡」1914(大正3)年3月30日付による。
※作品の表題「『心』予告」は、底本編集部による。
※ルビのうち亀甲かっこ〔〕付きのものは底本編集部によるもので、現代仮名遣いである。
(例)〔つもり〕ですが
※底本には次の記述がある。「「必要上」は、原稿では「必要用上」となっており、本全集本文のとおり訂正した(新聞も「必要上」)」
入力:砂場清隆
校正:小林繁雄
2003年3月31日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。




●表記について