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図書カード:No.3217

作品名:世界新秩序の原理
作品名読み:せかいしんちつじょのげんり
著者名: 西田 幾多郎 

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作品データ

分類:NDC 311
作品について:昭和一八年に西田が軍部からの依頼に応じて話した内容を、自ら文章にしたもの。全集には一二巻に収録。
実際にはこの文章そのものが直接世に出ることはなく、改変を経て東條総理大臣の国政演説に引用されたにすぎないのであるが、後年このテキストと、同時期に書かれた一文「國體」(のちに「哲学論文集第四」に補遺として収録)の内容をめぐって西田の戦争責任を追及する動きが文壇の一部で起こり、その結果として「西田哲学」に対する評価を今に至るまで不当に過小なものにしてしまっているという、いわく付きのテキストである。
内容に関しては、当時の政治的な状況や社会情勢、西田哲学の展開の過程や西田自身の精神的状況を含めた周辺の事情等を充分に検討した上で、慎重に読まれる必要があるだろう。(nns)
文字遣い種別:旧字旧仮名
備考:この作品には、今日からみれば、不適切と受け取られる可能性のある表現がみられます。その旨をここに記載した上で、そのままの形で作品を公開します。(青空文庫)

作家データ

分類:著者
作家名:西田 幾多郎
作家名読み:にしだ きたろう
ローマ字表記:Nishida, Kitaro
生年:1870-06-17
没年:1945-06-07
人物について:石川県生まれ。1896(明治29)年に金沢の第四高等学校講師、次いで教授となった。1911年(明治44)に発表した「善の研究」で、その西洋哲学と充分比肩しうる独創性で日本の思想界に衝撃を与える。その後も西田は「善の研究」の〈純粋経験〉の立場に長年にわたり厳しい批判を重ね、ついに〈場所の論理〉に到達する。その後、マルクス主義の台頭を睨みつつ〈歴史的現実世界〉の問題と取り組み、〈場所〉を〈弁証法的世界〉として具体化し、〈絶対矛盾的自己同一的世界の自己限定〉として〈歴史的実在〉の世界をとらえる立場を展開した。
近年になって脱構築の流れに乗って世界的な再評価が進んでいる哲学家の一人である。(nns)
wikipediaアイコン西田幾多郎

底本データ

底本:西田幾多郎全集 第十二巻
出版社:岩波書店
初版発行日:1966(昭和41)年1月26日
入力に使用:1986(昭和61)年11月25日第4刷
校正に使用:

工作員データ

入力:nns
校正:土屋隆

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