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図書カード:No.1398

作品名:光の中に
作品名読み:ひかりのなかに
著者名: 金 史良 

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作品データ

分類:NDC 913
初出:「文芸首都」1939(昭和14)年10月号
作品について:1939(昭和14)年、保高徳蔵主宰の同人誌「文芸首都」に掲載。第10回芥川賞候補作品となる。東京帝国大学文学部を卒業し、大学院に入学が許可されるまでの短い間、ソウルで朝鮮日報社に学芸部記者として勤務していた時、執筆された。
金史良は東京帝大在学中、「無産市民の救済および向上を計り、教育の機会を提供」することを目的として学生や教官有志が本所(江東区)に設立した帝大セツルメントの活動に参加していたほか、共産主義的な傾向をおびていた朝鮮芸術座という劇団関係者の一人として、3ヶ月間、警察に拘束を受けている。この作品はそれらの経験をもとに書かれたものと推察される。(大野 裕)
文字遣い種別:新字新仮名
備考:

作家データ

分類:著者
作家名:金 史良
作家名読み:きむ さりゃん
ローマ字表記:Kim, Sa-ryang
生年:1914-03-03
没年:1950
人物について:Kim Sa-riang。1914(大正3)年3月3日、日本の統治下の朝鮮、平壌(ピョンヤン)の裕福な家庭に生まれる。本名は金時昌。1931(昭和6)年、平壌高等普通学校五年生に在学中、朝鮮各地で起こっていた反日学生闘争に呼応する同盟休校事件に関与し、退学となる。その後、日本に渡り、旧制佐賀高等学校に入学したころから、執筆活動を開始。東京帝国大学卒業と相前後して執筆した「光の中に」が 1940(昭和15)年前期の芥川賞候補作となる。1941(昭和16)年12月、日米開戦とともに拘束、翌年、釈放後、朝鮮に帰る。1945(昭和20)年春、日本軍に徴用された朝鮮出身兵の慰問団の一員として中国に赴いた際、脱出し、朝鮮義勇軍に参加。1950(昭和25)年、朝鮮戦争が勃発し、アメリカ軍の上陸に遭って朝鮮人民軍が撤退する中、持病の心臓病が原因で行方不明となり、死亡したと推定されている。代表作は「光の中に」のほか、「天馬」「草深し」など。(大野 裕)
wikipediaアイコン金史良

底本データ

底本:光の中に 金史良作品集
出版社:講談社文芸文庫、講談社
初版発行日:1999(平成11)年4月10日

底本の親本:金史良全集 Ⅰ
出版社:河出書房新社
初版発行日:1973(昭和48)年2月28日

工作員データ

入力:大野晋
校正:大野裕

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