作品名: | 奥間巡査 |
作品名読み: | うくまぬじゅんさ |
著者名: | 池宮城 積宝 |
分類: | NDC 913 |
作品について: | 1922(大正11)年に雑誌「解放」の創作募集に応募、入選した作品。琉球のマイノリティ出身の奥間百歳が巡査という体制(明治政府)側の役人になることでの考え方の変遷、カマルー小という娼婦との交流による心境の変化、そして、結末の自己矛盾への展開などが琉球方言を交えながら描かれている。戦前の沖縄の文学については多くの掲載紙などの資料が沖縄戦で焼失しているため、戦後、その発掘は困難を極めている。中央文壇(東京などに本拠を置いた文壇)へ発表された本作品のようなもの以外は散逸してしまっていることが多く、今後多くの研究が、失われた沖縄の文学を発掘し、私達の目に触れさせてくれることを願いながら本作品を入力した。 (大野晋) |
文字遣い種別: | 新字旧仮名 |
備考: | この作品には、今日からみれば、不適切と受け取られる可能性のある表現がみられます。その旨をここに記載した上で、そのままの形で作品を公開します。(青空文庫) |
分類: | 著者 |
作家名: | 池宮城 積宝 |
作家名読み: | いけみやぎ せきほう |
ローマ字表記: | Ikemiyagi, Sekiho |
生年: | 1893 |
没年: | 1951 |
人物について: | 沖縄の作家、歌人。新聞記者、中学の英語教師などを勤めた後、創作をしながら放浪する。放浪の詩人、さまよえる琉球人と呼ばれ、「奥間巡査」などの小説のほかに多くの詩歌が残されている。また、藤村宏のペンネームで多くの翻訳があると言われるが、沖縄戦によって消失した戦前、戦中の作品とともに全容は不明である。別名のように日本国内を放浪し、多くの逸話が残されている一方、その詳細は謎に包まれている。(大野晋) |
底本: | 池宮城積宝作品集 |
出版社: | ニライ社 |
初版発行日: | 1988(昭和63)年4月1日 |
入力: | 大野晋 |
校正: | 松永正敏 |
ファイル種別 | 圧縮 | ファイル名(リンク) | 文字集合/符号化方式 | サイズ | 初登録日 | 最終更新日 |
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