手紙

安政五年十一月十九日 住谷信順、大胡資敬あて

坂本龍馬




尊札拝見仕候。寒気之節益御安泰、長途無※(「罘」の「不」に代えて「圭」、第4水準2-84-77)御修業、珍重之御儀奉存候。扨仰被越候御趣、何レ拝願(ママ)之上御相談可申上存候。然ニ奴儀(よんどころなく)要用ニ相掛居申候間、明後出足ニ而其御許迄参上可仕奉存候。誠ニ(ママ)境之地、殊ニ山中御滞留故、御徒然奉察候。
恐惶謹言。
十一月十九日
坂本龍馬
加藤於莵之介様
菊地清兵衛様
貴下





底本:「龍馬の手紙」宮地佐一郎、講談社学術文庫、講談社
   2003(平成15)年12月10日第1刷発行
   2008(平成20)年9月19日第7刷発行
※底本本文の末尾に、(「関係文書第一」、山内家資料)とあります。
※丸括弧付きの語句は、底本編集時に付け加えられたものです。
入力:Yanajin33
校正:Hanren
2010年7月24日作成
2011年6月17日修正
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