手紙

文久元年十月十四日 田中良助あて

坂本龍馬




一、金子弐両也。
右者下拙儀讃州地方ニ罷越候ニ付、金子入用ニ付借用候事実正ニ候。返弁之儀当暮限壱割五歩之利足(ママ)を加、元利共必然皆済可致、(よつて)之借用始末(くだんのごとく)候。
文久辛酉歳十月十四日
坂本龍馬※[#四角印、58-12]
良助殿





底本:「龍馬の手紙」宮地佐一郎、講談社学術文庫、講談社
   2003(平成15)年12月10日第1刷発行
   2008(平成20)年9月19日第7刷発行
※底本手紙写真のキャプションに、(高知 田中信栄氏蔵)とあります。
※丸括弧付きの語句は、底本編集時に付け加えられたものです。
※直筆の手紙の折り返しに合わせた改行は、省いて入力しました。
入力:Yanajin33
校正:Hanren
2010年7月24日作成
2011年6月17日修正
青空文庫作成ファイル:
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●表記について

四角印    58-12


●図書カード