手紙

慶応三年八月二十六日 佐々木高行あて

坂本龍馬




一筆啓上候。
然ニ今日木圭(木戸孝允)より一紙相達候間、御覧に入候。同人事は御国の情ニ(よく)通じ居り候ものにて、彼初強く後、女の如などは(もつとも)吾病にさし当り申候。
何卒御国の議論も根強く仕度、唯此所一向ニ御尽力奉願候、謹言。
八月廿六日
直柔

佐々木先生
龍拝
左右





底本:「龍馬の手紙」宮地佐一郎、講談社学術文庫、講談社
   2003(平成15)年12月10日第1刷発行
   2008(平成20)年9月19日第7刷発行
※底本手紙の写真のキャプションに、(土佐勤王志士遺墨集)とあります。
※丸括弧付きの語句は、底本編集時に付け加えられたものです。
※直筆の手紙の折り返しに合わせた改行は、省いて入力しました。
入力:Yanajin33
校正:Hanren
2010年8月26日作成
2011年6月17日修正
青空文庫作成ファイル:
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