やけあとの、たがやされた ところには、みどりいろの むぎが ふさふさと しげって いました。また、やわらかそうに みえる わかなに、きいろの
しかし、まだ あとかたづけの してない ところには、
ちょうど、
ぼくは、かおを ふくらまして、りょう
「ああ。」
と、ためいきを ついて いると、いつ かえって きたのだろうか、あたまの
「ぼくも、おとうさんが かえったらなあ。」
と、とおい
「もう ちっとの あいだ がまんして おいで。ぼくが あした、みんなを つれて くるから。そして、この
と、ぼくは
ばんがた、ぼくは うちの ほうへ かえって いきました。しきいを またぐと、へやから ラジオの
「ただいま。」
と、ぼくが いうと、あちらから にいさんの こえで、
「たけちゃん、はやくおいで、いま、ラジオから、
と しらせました。そう きくと、
「ほんとう?」
と、ぼくは おぼえず さけんで、その そばへ かけよりました。
だが、その ときは、おはなしが おわったばかりの あとで、なつかしい レコードが きこえて きました。
ほたあるの ひかり、まどの 雪
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そこで いっしょに きいて いらした おかあさんは、………………………………………
「おとうさんも、あちらで この うたを おききに なって、たけしは、もう なん
と、おっしゃったので、ぼくは いっそう おとうさんを こいしく なりました。