![表紙](fig56842_01.png)
![口絵](fig56842_02.png)
![挿絵1](fig56842_03.png)
こちらは ごくあくウサギ。 ほら、 げひんな おひげに するどい つめ、 それに あの さかだった しっぽ。
![挿絵2](fig56842_04.png)
こちらは おっとりウサギ。 てには おかあさんから もらった ニンジンです。
![挿絵3](fig56842_05.png)
わるウサギが ニンジンを ほしがりました。
![挿絵4](fig56842_06.png)
それで「ください」とも いわずに かっぱらって!
![挿絵5](fig56842_07.png)
しかも やさウサギを めためたに ひっかいたのです。
![挿絵6](fig56842_08.png)
やさウサギは ほうほうのていで、 あなに にげこみました。 しゅんと しています。
![挿絵7](fig56842_09.png)
こちらは てっぽうを かかえた にんげん。
![挿絵8](fig56842_10.png)
めのまえで ながいすに なにかが おすわりしています。 もしや かわった とりさんかな
![※(疑問符感嘆符、1-8-77)](../../../gaiji/1-08/1-08-77.png)
![挿絵9](fig56842_11.png)
にんげんが きのうらから そろり しのびよります。
![挿絵10](fig56842_12.png)
それから てっぽうを ぶっぱなす ―― ばーん!
![挿絵11](fig56842_13.png)
すると こうなりまして ――
![挿絵12](fig56842_14.png)
ところが ながいすの うえには きづけば これだけ。 てっぽうを てに かけよります。
![挿絵13](fig56842_15.png)
あなから ようすを うかがっていた やさウサギ ……
![挿絵14](fig56842_16.png)
…… そして めのさきには わるウサギが なみだ ぽろぽろ はしるさま ―― しっぽも ひげも ないままに!
(おしまい)