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図書カード:No.53534

作品名:イングランドの西部の諸州とくにグルスターシャーで見つかった病気で、 牛痘の名で知られているウシ天然痘の原因および効果についての研究
作品名読み:イングランドのせいぶのしょしゅうとくにグルスターシャーでみつかったびょうきで、 ぎゅうとうのなでしられているウシてんねんとうのげんいんおよびこうかについてのけんきゅう
著者名: ジェンナー エドワード 

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作品データ

分類:NDC 493
作品について:天然痘予防に牛痘接種を最初に行って成功した人たちはジェンナーの前にもいたが、この問題を科学的に研究し、医学史上で十指に入る重要な論文「..牛痘の原因と効果..」を刊行して、種痘を普及させたのは彼の大きな功績であり、彼は「免疫学の父」と呼ばれている。この論文の内容の解説は他にゆずって、ここではワクシニアウイルスについて述べたい。種痘に使っている痘苗を牛痘ウイルスと思っている人も多いが、1939年に牛痘ウイルスとは違うことが明らかにされて、ワクシニアウイルスと呼ばれるようになった。このウイルスの起源は全く不明である。牛痘が先祖か、人痘が先祖か、合いの子か判っていないし、ジェンナーが書いているようにウマのウイルスが起源であるとも云われている。いつごろワクシニアに変化したか、初めからワクシニアだったか、なども謎である。兎も角このウイルスは天然痘絶滅に功績をあげ、DNA組み換え法による新しいワクチンの開発に利用され、今も米軍で種痘に使われている。(水上茂樹)
文字遣い種別:新字新仮名
備考:

作家データ

分類:著者
作家名:ジェンナー エドワード
作家名読み:ジェンナー エドワード
ローマ字表記:Jenner, Edward
生年:1749-05-17
没年:1823-01-26
人物について:エドワード・アンソニー・ジェンナー(1749-1823)はグロスターシャー州バークレーの司祭の子に生まれ、徒弟として8年のあいだ務めた後で、1770年からロンドンに出て聖ジョージ病院のジョン・ハンター(1728-1793)のもとで勉強した。彼はハンターと特に博物学への興味において親しくなり、住み込んで仕事を手伝ったりした。1773年に故郷に戻り開業して流行医になったが、博物学の研究は続けてカッコーの研究などでロイヤル・ソサイエティのフェロウとなった。1774年にグロスターシャーで天然痘の流行があったときに、この研究を始め、1796年に牛痘接種を試みて、天然痘予防に有効であるという確信を持つに至った。論文をロイヤル・ソサイティに投稿したが受理されず、1798年に「..牛痘の原因と効果..」を自費で刊行した。更に自費出版を2回も行なって牛痘接種(vaccination)の効果が認められるようになった。ここで、天然痘に一度罹ると2度は罹らないことは紀元前430年ごろから知られ、1721年にアジアから人痘接種(variolation)が西欧に導入されて王族を初めとして多くの人たちに実施されて効果が認められ、牛痘に感染すると天然痘に罹らないで済むこともかなり広く知られていた。従って1774年の流行にさいして同じイングランドの農場主が編みもの針を使って妻および2人の子に牛痘膿疱の内容を接種し天然痘に罹らないようにしたなど、1790年以前にも種痘に成功した何例かが知られている。[(1),(2),(3),(4),]参照。しかし、このことは1万年も人間を苦しめた流行病を1980年に地球上から完全に消滅させたことにおけるジェンナーの功績の評価を低くするものではない。(水上茂樹)
wikipediaアイコンエドワード・ジェンナー

分類:翻訳者
作家名:水上 茂樹
作家名読み:みなかみ しげき
ローマ字表記:Minakami, Shigeki
人物について:大恐慌の申し子(1930年生まれ)。最初の確かな記憶は1936年2月26日の大雪。小学校、中学校の記憶は軍事教練、勤労動員、家と学校の焼失、飢餓であって勉強でもクラブ活動でもない。医学生になり英語の医書を求めて日比谷の占領軍図書館に行きシゲリストの本に出会う(1949)。シゲリストの影響で医学史とソヴィエット医学に興味を持つようになる。栄養失調をみてきたので卒業後は栄養学を専攻したが結局は赤血球や白血球などの生化学の研究を行った。1961年にフィラデルフィア(フォートラン発祥の地)に居たときにコンピュータに興味を持った。大学紛争初期(1967)に発端となった大学から福岡の大学に移り26年間を生化学の教育と研究で過ごした。定年後に移った私立大学ではまず1995年頃に外に通じないウェブを作り、インターネット網に繋がってからは図書館に公開してもらっている(貝原益軒アーカイブなど)。2000年にここも定年となり別の私立大学で2006年まで栄養学科新設に協力した。ここでは米国栄養学雑誌に連載されていた栄養学小史を翻訳し大学ウェブで公開してもらっている。その後は晴耕雨読の生活で半世紀以上前に興味を持った医学史関係の文献を対訳の形で個人ウェブに公開している。(水上茂樹)

底本データ

工作員データ

校正:大久保ゆう

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