最後

李箱




林檎一個が墜ちた。地球は壊れる程迄痛んだ。最後。
最早如何なる精神も発芽しない。





底本:「李箱詩集」花神社
   2004(平成16)年4月1日初版1刷
底本の親本:「李箱全集 第二巻 詩集」泰成社
   1956(昭和31)年
※本文末の蘭明氏による注は省略しました。
入力:坂本真一
校正:hitsuji
2021年11月27日作成
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