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図書カード:No.53757

作品名:コレラの伝染様式について
作品名読み:コレラのでんせんようしきについて
原題:ON THE MODE OF COMMUNICATION OF CHOLERA
著者名: スノウ ジョン 

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作品データ

分類:NDC 493
作品について:この「コレラの伝染様式について」(第2版、1855)はジョン・スノウが独力で1849年および1854年におけるコレラの流行を研究してその結果を自費で出版した古典である。疫学的研究すなわち「人間集団における疾病を研究して原因を究明」してきた歴史を追究するとこの本に到達すると言われている。コレラの原因を悪臭(ミアスマ、瘴気)によると信じられていた時代に、スノウは病人の排泄物が健康人の口に入るのが原因であり、多くの場合に飲料水を介していると考えた。彼は患者の分布を調べて、ロンドンの繁華街の共同井戸およびテムズ川南岸のある水道会社の給水の汚染を明らかにした。その後、30年ほどしてコレラ菌の発見があり病原微生物の発見が重視されるようになったが、流行病ではない、発ガン、心臓病、糖尿病、公害病、などにおける疫学的研究の重要性が認められ、150年後になってようやくスノウの貢献が高く評価されるようになった。(水上茂樹)
文字遣い種別:新字新仮名
備考:

作家データ

分類:著者
作家名:スノウ ジョン
作家名読み:スノウ ジョン
ローマ字表記:Snow, John
生年:1813-03-15
没年:1858-06-16
人物について:wikipediaアイコンJohn Snow (physician)

分類:翻訳者
作家名:水上 茂樹
作家名読み:みなかみ しげき
ローマ字表記:Minakami, Shigeki
人物について:大恐慌の申し子(1930年生まれ)。最初の確かな記憶は1936年2月26日の大雪。小学校、中学校の記憶は軍事教練、勤労動員、家と学校の焼失、飢餓であって勉強でもクラブ活動でもない。医学生になり英語の医書を求めて日比谷の占領軍図書館に行きシゲリストの本に出会う(1949)。シゲリストの影響で医学史とソヴィエット医学に興味を持つようになる。栄養失調をみてきたので卒業後は栄養学を専攻したが結局は赤血球や白血球などの生化学の研究を行った。1961年にフィラデルフィア(フォートラン発祥の地)に居たときにコンピュータに興味を持った。大学紛争初期(1967)に発端となった大学から福岡の大学に移り26年間を生化学の教育と研究で過ごした。定年後に移った私立大学ではまず1995年頃に外に通じないウェブを作り、インターネット網に繋がってからは図書館に公開してもらっている(貝原益軒アーカイブなど)。2000年にここも定年となり別の私立大学で2006年まで栄養学科新設に協力した。ここでは米国栄養学雑誌に連載されていた栄養学小史を翻訳し大学ウェブで公開してもらっている。その後は晴耕雨読の生活で半世紀以上前に興味を持った医学史関係の文献を対訳の形で個人ウェブに公開している。(水上茂樹)

底本データ

工作員データ

校正:The Creative CAT

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