空山明月

金鍾漢




むらは よるのなかにしづみ
よるは かへるのなきごゑのなかにしづみ
ひがともる ふたつ ひとつ
かへるのなきごゑのなかに

さて
よつぱらひのつきがでてきて
しろがねのむらを はきだすのです





底本:「〈外地〉の日本語文学選3 朝鮮」新宿書房
   1996(平成8)年3月31日第1刷発行
底本の親本:「たらちねのうた」人文社
   1943(昭和18)年7月
入力:坂本真一
校正:hitsuji
2019年4月26日作成
青空文庫作成ファイル:
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