ハガキ回答




(『ぷろふいる』第三巻第一二号、一九三五年一二月)
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昭和十一年度の探偵文壇に
一、貴下が最も望まれる事
二、貴下が最も嘱望される新人の名
一、貴下が最も望まれる事
二、貴下が最も嘱望される新人の名
(一)探偵もの全盛を望む。
(二)木々高太郎先生。
(『探偵文学』第一巻第一〇号、一九三六年一月)
[#改ページ]お問合せ
一、シュピオ直木賞記念号の読後感
二、最近お読みになりました小説一篇につきての御感想
一、あまりにも複雑な感情で一杯でしたので、おハガキでお答えするほど簡単な気持にはなれません。
二、最近知ったある婦人から、嘗つてその人が満洲で馬賊を働いていた時の話を聞きました。それがいかにもグロテスクで怪奇味があり興味があったので、急にもう一度支那小説を読んでみたくなり、支那文学大観の聊斎志異などをくりかえしてみて大変に面白く思いました。
(『シュピオ』第三巻第五号、一九三七年六月)