青空文庫収録ファイルの取り扱い規準案


青空文庫呼びかけ人
1999/○/○

人の思いや考えに、より多くの人が、より自由にふれられるようにと願って、青空文庫を開きました。
たくさんの方の無償の働きを得て、収録作品がふえ、利用者も増加しています。文庫の成長につれて、さまざまな読み方や使い方を工夫したいという希望も、寄せられるようになりました。
収録作品に対して、何ができて何ができないのかをはっきり示せれば、広がり始めた輪は、さらに遠く及ぶだろう。そう考え、文庫に集う皆さんとの論議を経て、以下の通り、ファイルの取り扱い規準を定めます。

青空文庫の作品は、これに従って使ってください。

この規準では、ウェッブブラウザーで青空文庫、もしくはそのミラーサイトにアクセスした人を、「あなた」と呼びます。
「青空文庫側」とは、info@aozora.gr.jpで連絡の取れる呼びかけ人と、作品の電子化にたずさわった、入力者、校正者、ファイル作成者のすべてを指します。
「ファイル」とは、図書カードからリンクされている、個別の作品を意味します。テキストファイル、HTML版、 エキスパンドブック版、PDF版など、すべての形式のものを含みます。

ファイルは、誤りを含んでいる可能性があります。
誤りに気付かれた際は、info@aozora.gr.jp宛にご連絡ください。確認、修正の後、ファイルを差し替えます。
ただし、ファイルを用いたことで何らかの被害があったとしても、青空文庫側は責めを負いません。


著作権の切れている作品

あなたは、ファイルをダウンロードできます。

ファイルには、作品名、著者名、翻訳者名、底本などに関する情報、入力者名、校正者名、ファイル作成者名、ファイルが公開された日付、修正された日付、「青空文庫作成ファイル:」以下の由来に関する注が記載されています。これらを削除しなければ、あなたはダウンロードしたファイルを、有償であるか、無償であるかを問わず、複製し、再配布することができます。
複製、再配布に先立って、ファイルフォーマットを変換したり、ルビや外字、傍点などの注記形式を変更することも可能です。

さらに、どの底本に基づいたファイルにどのような変更を加えたかという作業履歴を明記すれば、異なる底本に合わせて字句をあらためたり、著作権法第二十条第二項四に適合する範囲でのみ、旧かな、旧漢字を現代表記にあらためるといった、用字用語の書き換えができます。

【著作権法第二十条第二項四】:前三号に掲げるもののほか、著作物の性質並びにその利用の目的及び態様に照らしやむを得ないと認められる改変

これらのいずれを行うにあたっても、あなたは青空文庫側に対価を支払ったり、了解を求めたりする必要はありません。

著作権の切れていない作品

あなたは、ファイルをダウンロードし、著作権法第三十条に規定された私的使用の範囲内において、これを複製することができます。

【著作権法第三十条】:著作権の目的となつている著作物(以下この款において単に「著作物」という。)は、個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用すること(以下「私的使用」という。)を目的とする場合には、公衆の使用に供することを目的として設置されている自動複製機器(複製の機能を有し、これに関する装置の全部又は主要な部分が自動化されている機器をいう。)を用いて複製するときを除き、その使用する者が複製することができる。

私的使用の範囲を越える複製、再配布は、著作権者の許しがない限り、できません。

図書カード、ファイル中、もしくは図書カードからリンクした作者にかかわるウェッブページに、著作権者による特別の許諾が明記されていれば、あなたはその範囲内で、複製と再配布を行うことができます。

翻訳された作品では、書いた人に加え、訳した人にも著作権が生じます。書いた人の権利が切れていても、訳した人の権利が生きていれば、その作品は「著作権の切れていない作品」に該当します。


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「ファイルへの記載事項」を確認する。
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