作品名: | 伸子 |
作品名読み: | のぶこ |
著者名: | 宮本 百合子 |
分類: | NDC 913 |
初出: | 「改造」1924(大正13)年9月号~1926(大正15)年9月号 |
作品について: | 船の汽笛がいっせいに摩天楼へ響きわたった。第一次世界大戦が終わりをつげ喧噪にわくニューヨーク。この地をおとずれていた伸子は、大学の貧しい研究生、佃と恋におちる。年齢の離れた佃との、周囲の反対をおしきっての結婚。日本への帰国。しかし、作家そして女として自由に生きようとする、快活で社交的な伸子と、安穏な生活を望み妻をまるごと手許に独占したい佃との家庭生活は、やがてほころびを生じていく。愛の苦悩と結婚生活の挫折を描き、ひとりの女性の自立を模索する自伝的長編小説。本作の続編に「二つの庭」「道標」がある。 (匿名希望) |
文字遣い種別: | 新字新仮名 |
備考: | 2年間の連載期間中、10回にわたって「改造」に掲載。大幅な改稿を経たのち、1928(昭和3)年3月、改造社より刊行された。 |
分類: | 著者 |
作家名: | 宮本 百合子 |
作家名読み: | みやもと ゆりこ |
ローマ字表記: | Miyamoto, Yuriko |
生年: | 1899-02-13 |
没年: | 1951-01-21 |
人物について: | 作家。旧姓は中条、本名はユリ。東京生まれ。日本女子大学英文科中退。1916(大正5)年(17歳)坪内逍遙の紹介で中条百合子「貧しき人々の群」を「中央公論」に発表。1918年父精一郎と渡米。翌年コロンビア大学聴講生となるが、ニューヨークで古代東洋語の研究者荒木茂と知りあい結婚。12月帰国。1924年離婚。以後ロシア文学者湯浅芳子と同居生活に入る。この間「伸子」執筆に専念。1927年12月湯浅とともにソ連に外遊。滞在中に西欧旅行など経たのち1930(昭和5)年11月帰国。翌月日本プロレタリア作家同盟に加入。1932年2月宮本顕治と結婚。1933年12月日本共産党スパイ査問事件に関する容疑により顕治検挙。翌年中条から宮本へ改姓。敗戦までの厳しい期間のなか百合子も投獄・執筆禁止などをくりかえしながら作家活動に励む。1945年10月顕治釈放。夫とかわした書簡はのちに「十二年の手紙」として刊行。戦後も社会運動・執筆活動へ精力的に取り組み多くの作品を残した。「宮本百合子」 |
底本: | 宮本百合子全集 第三巻 |
出版社: | 新日本出版社 |
初版発行日: | 1979(昭和54)年3月20日 |
入力に使用: | 1986(昭和61)年3月20日第5刷 |
底本の親本: | 宮本百合子全集 第三巻 |
出版社: | 河出書房 |
初版発行日: | 1952(昭和27)年2月 |
入力: | 柴田卓治 |
校正: | もりみつじゅんじ |
校正: | 地田尚 |
ファイル種別 | 圧縮 | ファイル名(リンク) | 文字集合/符号化方式 | サイズ | 初登録日 | 最終更新日 |
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テキストファイル(ルビあり) | zip | 2015_ruby_42334.zip | JIS X 0208/ShiftJIS | 223631 | 2011-03-08 | 2011-03-08 |
XHTMLファイル | なし | 2015_42509.html | JIS X 0208/ShiftJIS | 551056 | 2011-03-08 | 2011-03-08 |
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