新型コロナウイルス感染症の拡大に際する対応


2020年から猛威を振るった新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大は、青空文庫にも大きな影響を与えました。ここでは、そのさなかの記録として、活動の一環として出されたお知らせやガイドラインをまとめています。



2020年に起こった世界規模のパンデミックは、青空文庫にも大きな影響を与え、4月には緊急事態宣言による外出自粛要請に伴って、受付・点検を一部休止することになりました。7月には制限付き再開をしましたが、そのあとも感染流行は第2波・第3波というように依然として続き、2022年1月現在、いまだ全面再開するには至れていません。

一方で、外出自粛期間中には青空文庫に対するアクセスも増えました。平時、青空文庫は1日のセッション数が8万~11万ほどあり、10万未満のことが通常ですが、4月に入ってからは10万を超える日が続き(4月7日が16万)、下旬からは12万超、そして5月1日には21万セッションに到達しました。ある意味では通常時の倍の入館者数があったということで、大きな生活スタイルの変化が感じられる数字でした。5月のアクセスが突出したあと、6月、7月、8月、10月が4月の水準をキープして利用の多い月が続いていましたが、2021年に入ってからも2回目の宣言中の2月初め、そして3回目の緊急事態宣言中の5月には、再びセッション数が増えました。

そうしたなかで、青空文庫の活用も進みました。とりわけ童話作品のアクセス増が多かったのですが、そこには自宅での読み聞かせなどの利用が増えたこともあったでしょう。室内でできる読み聞かせや朗読、またそのネット配信は、悠木碧さんを発起とする声優さんたちのプロジェクト(例:「#せいゆうろうどくかい」)やVTuberさんたちの活動の盛り上がりもあって、さかんに続けられました。

それまで朗読配信についても、「青空文庫収録ファイルの取り扱い規準」の利用範疇にあるものとしていましたが、利用の増加とともに問い合わせも激増し、ボランティアの限られたリソースではとても個別の対応ができなくなりました。そこで、4月に告知板「そらもよう」にて「青空文庫収録ファイルを用いた朗読配信をお考えのみなさまへ」を掲げ、その利用ガイドや参考資料・ツールなどをまとめることで、その回答に代えることとしました。そして、2021年始からは、あらためて「青空文庫収録ファイルの朗読配信について」と題した個別ページを設け、トップページからリンクしています。



更新履歴:「青空文庫」
   2022(令和4)年1月1日
2022年1月1日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(https://www.aozora.gr.jp/)で作られました。制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。



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