電子テキストの読み方



『青空文庫』にはテキストデータが大量にアップされています。それをプリントアウトして読むのも一つの方法ですが、できることならモニタの画面上で読みたい。以下に紹介するソフトは、モニタの画面上で如何にテキストを読みやすくできるかを追求したソフトです。



PDF

 Adobe社が提唱しているPDF形式ファイルは、DTPデータをAcrobat Distillerを使うことにより、そのままのレイアウトで一つのファイルにすることができ、いろいろな人に配信できるフォーマットです。そのファイルを受け取った人は、Adobe社より無償で配布されているAcrobat Readerを使うことにより見ることができます。

 DTPのデータをそのまま使え、綺麗なデザインがそのまま画面に反映されることは魅力的だが、数多いページをコンピュータの画面上でサクサク読んで行く訳にはいかないのが難点です。くわしくは、Adobe社のホームページをどうぞ。

 http://www.adobe.co.jp/product/acrobat/adobepdf.html

「青空文庫」では白田秀彰さんの作品をPDF形式で登録しています。

 白田秀彰『コピーライトの史的展開』
 白田秀彰『ハッカー倫理と情報公開・プライバシー』
 白田秀彰『もう一つの著作権の話』


Gorb

 Digitalbook Creatorは、富士通静岡エンジニアリング社が独自に開発している電子ブック作成ツールです。このDigitalbook Creatorを使えば、テキスト文書、HTML文書を電子ブック形式へ簡単に編集できます。Windows版のみ。くわしくは、富士通静岡エンジニアリング社のホームページをどうぞ。

 http://www.fsel.co.jp/dbook/index.htm


Expanded Book

 ボイジャー社のエキスパンドブックは、電子本の一つのフォーマットです。エキスパンドブック・ツールキットを使うことにより、テキスト、グラフィック、サウンド、ムービーを自由にレイアウトすることができ、オリジナルの電子本を簡単に作成することができます。そしてその電子本は、ボイジャー社が無料配布しているエキスパンドブックブラウザで見ることができます。くわしくは、ボイジャーのホームページをどうぞ。

エキスパンドブックブラウザ・ダウンロード
エキスパンドブック・オンラインマニュアル

『青空文庫』では、エキスパンドブックのフォーマットを採用しています。インストール及び、エキスパンドブックを見る方法は上記のリンクへ。


t-time

 ボイジャー社は、エキスパンドブックとは別に電子テキストを読むためのビューワ『T-Time』を発売しています。このソフトは、テキストやHTMLソースを簡単に縦書き表示させることができます。また、その文字面を自分の読みやすい設定に変更することがでします。こちらから、機能限定版の『T-Time』をダウンロードすることができます。この機能限定版を使って、『T-Time』のTTZファイルを読むことができます。

青空文庫の中のTTZファイルは以下の通り。

 芥川龍之介『羅生門』
 夏目漱石『薤露行』


t-time

 新井健二さんが作られたQTViewは、テキストを縦書きに表示させるビュワーです。アプリケーションとWebブラウザのプラグインがあります。Windows版のみ。




NEWTON

 Apple社はNewtonという名前のPDAを発売していました。そして、Newton PressというNewton用の本を作るオーサリングツールも発売していました。NewtonユーザーであるRIKIさんが、「青空文庫」のテキストを使ってNewton Bookを作ってくれています。くわしくはQuiet Pressのページへ。


NEWTON

 システムソフト社のワープロソフト『ORGAI』は、電子ブックを作成することもできます。縦書きアンチエイリアスで、本のページをめくるように読み進めることができます。ただ『ORGAI』を持っていなければ、その電子ブックを読むことはできません。


NEWTON

 凸版印刷株式社は電子書籍をインターネットで販売しています。このBookJacketはその電子本に採用されているフォーマットです。現在の所、Windows版のみ。

 NEWTON





 紙の本は持ち歩くことができます。では『青空文庫』はどうでしょう? 現在多数販売されているPDAと携帯、PHSなどがあれば、紙の本と同じように『青空文庫』をどこへでも持ち歩くことができます。以下のサイトでは、いろいろなPDAで利用できるフォーマットに変換された『青空文庫』のテキストをダウンロードすることができます。

●シャープ ザウルスの場合
 まるとさんの「モバイル図書館(もばりぶ)」

●Palm Pilot(IBM Work Pad)の場合
 Pal Mac さんがの「青空文庫パーム本の部屋」

●NTT DoCoMo i-modeの場合
 TechnoSphere さんの「i-文庫」





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