そらもよう
 


2009年12月31日 「時」を数えながら
2000年代のひとけた部分が過ぎていき、2009年も大晦日を迎えた。西暦と呼ばれる暦で数えれば、2009回目の大晦日だ。
もちろん、人間が西暦で年を数えはじめたのは後のことだから、2009年前、西暦1年の大晦日に当たる日には、誰もそれを認識していなかっただろうし、「早いもので西暦最初の年も暮れた」などとぼやいていたわけでもないだろう。人は時を数えはじめたときから、それを区切り、意味をつけ、支配しようとし、振り回される。

2009年を振り返れば、Twitterなるものが注目を浴びた年だった。それは、同時多発的に不特定多数の人間が「つぶやき」を発する広大な空間に浮かぶ、「時をそのまま放り込む容器」とでも言えようか。
かつて、コンピュータの画面に映し出される文字を本と呼べるのか、などという議論がたたかわされたこともあった。しかし、「時」という視点から見れば、青空文庫というのは、なんと「本」そのものであることか。Twitterが今この瞬間の「時」を輪切りにするツールであるならば、青空文庫は過去から引き継いだ「時」を未来に手渡す道具なのだから。それはまさに、テレビでも新聞でも雑誌でもなく、「本」というものが担ってきた役割ではないか。
時とともに、目新しい技術も枯れて、普及してくる。ビットで記録された「本」は、喧噪を離れたところで、静かに浸透しつつあるようだ。

後の時代から振り返るとき、2009年は、政権交代というキーワードとともに記憶される年になるのだろう。閉塞感ただよう時代、変化は歓迎したいが、どさくさにまぎれて「70年」などという中途半端な「時」の区切りを押しつけられるのは願い下げだ。後々までも、保護期間延長という後ろ向きのチェンジで記憶される政権とならないことを願いたい。

明るいニュースの少ない昨今ではあるけれど、雨の降る日も、雲の上の空はいつも青いことを忘れずに歩いていこう。
今年一年、ありがとうございました。来るべき年も、青空文庫をよろしくお願いいたします。(LC)

2009年12月31日 二次資料の充実
 今年の最後を飾る作品として、正岡容「下町歳事記」を推薦した。
 今年、青空文庫の収録作品は、8000を越えた。収録されている作品も、分野別リストに示す様に多岐にわたっている。「青空文庫 全」の序文にも書いたが、有名な作家の有名な作品はかなり網羅している。つまりは、一次資料がかなり充実したということだ。あらすじではなく、原典に直接触れることが容易に可能となったことは、大変に嬉しい。
 収録されている作品が充実してきたことのもう一つの指標になると思うのが、本日公開の正岡容「下町歳事記」のような二次資料の充実である。本作品は、正岡容が在りし日の東京を回想する短文だが、彼は文学作品の中に、かつてあった東京を見いだす。泉鏡花「註文帳」「義血侠血」「三味線堀」、岡本綺堂「半七捕物帳 15 鷹のゆくえ」、永井荷風「すみだ川」(新字新仮名新字旧仮名)についての言及がある(未公開の作品はリンクが働きません。「すみだ川(新字新仮名)」は、1月3日公開予定)。そして、一部を除いてリンク先から原典にあたることが出来るのである。これは、これまでになかった読書の楽しさであるように思う。同じ正岡容の「我が円朝研究」を、円朝の落語ととも読むのも面白い。電子テキストならではの楽しみを味わって欲しい。(門)

2009年12月29日 「sophia」の登録解除
作品ファイルへのリンクが切れ、読めない状態が長く続いてきた「sophia」の作品データを、削除しました。(倫)

2009年12月03日 エラリー・クイーン「Yの悲劇」の入力に着手
エラリー・クイーン「Yの悲劇」の入力申請があった。
クイーンは、二人共同のペンネームだ。
うち一人は、1982(昭和57)年9月3日まで生きたので、死後50年過ぎて日本で著作権が切れるのは、2033年になる。死後70年に保護期間が延長されれば、2053年だ。
なのになぜ、「Yの悲劇」に着手して、公開を目指すのか。
この作品を翻訳する権利が、旧著作権法にあった「翻訳権10年」の規定によって、すでに切れている可能性が高いと考えたからだ。
行けるか行けないか、申請者に詳しく事情をたずね、自分たちでも調べて、結果、進めていただくことにした。
以下に、判断の理由を示す。

・アメリカも現在は、日本が前世紀から加盟しているベルヌ条約に加わっている。
・両国の著作物は今、ベルヌ条約によって相互に保護される。
・ベルヌ条約は、さかのぼっての適用を原則としている。

・「Yの悲劇」の原作初出は、1932年。
・ベルヌ条約に根拠を持つ、旧著作権法の「翻訳権10年」規定の対象となる時期の作品だ。
・ただしこれは、原作発行のときから10年以内に、「著作権者」が日本において、その翻訳物を出版していない場合に限って適用できる。

・日本における「Yの悲劇」の初訳は、原作発行から5年目の1937年に出た、春秋社版である。
・10年以内だから、「Yの悲劇」に翻訳権10年は適用されなくなったように思える。
・ただしこの時期、アメリカはベルヌ条約に加わっておらず、両国は互いの著作物を「日米間著作権保護ニ関スル条約」という二国間協定によって保護しており、この条約では、相互に翻訳の自由が認められていた。
・春秋社版は、これを利用して、作者の許諾なしに翻訳、刊行されたもので、「10年以内に著作権者が翻訳物を出した場合は、翻訳権は10年では切れない」という規定の対象にはならない。

・よって今、ベルヌ条約を過去にさかのぼってあてはめれば、「Yの悲劇」の翻訳権は、原著刊行後10年の1942年には切れている。
・日米が戦争状態に入るのは1941年12月8日であり、ここから戦時加算の対象時期に入る。
・ではあるが、翻訳権はこの間も、条約によって「自由」とされていたのであり、加算の対象にはならない。
・もし、戦時加算の対象となると想定してみても、1943年もしくは1944年には切れている計算になる。
・つまり、「Yの悲劇」の日本語訳は、訳者の権利が切れたものであれば、公開できる。

青空文庫の作業では、入力底本には、井上良夫(1945年没)訳、1937年4月20日発行の、春秋社版を用いる。

この判断、この選択に誤りがあれば、批正を乞う。
2033年以前の公開が著作権侵害にあたるとわかれば、青空文庫ではそれまで、「Yの悲劇」は公開しない。(倫)

2009年11月28日 再び「sophia」を登録されている方にお願い
図書カードからの作品ファイルへのリンクが、長く切れています。
メールを送り、そらもようでの呼びかけも行ないましたが、連絡を取り合うに至っていません。
もう一度、reception@aozora.gr.jpへの、ご一報を乞います。

本日から一ヶ月、ご連絡を待ちます。
一月を経て、お気持ちを確認できない場合は、登録を解除させてもらおうと思います。(倫)

2009年11月24日 青空文庫半減を憂うる民主党へのメール
民主党に、メールを書いた。
著作権の保護期間を、これまでの作者の死後50年から、70年に延ばすよう最大限努力するとの鳩山由紀夫首相のコメントに続いて、川端達夫文部科学相からも死後70年はある種の世界標準であり、それを目指して取り組む旨の発言があったからだ。

延長は、今回初めて持ち上がった話ではない。
アメリカが要求し、国内の権利者団体が求めたのに対し、反対の声があがり、「著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム」が組織されて、活発な論議が繰り広げられた。
青空文庫も、延長反対の署名活動を行った。
文科相の諮問機関である文化審議会でも検討されたが、延長は事実上、見送られた経緯があった。

そこに突然、鳩山首相の延長宣言が、それも日本音楽著作権協会(JASRAC)という延長派の中核となる組織の70周年記念祝賀パーティーで飛び出してきた。
「著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム」はすぐに、これまでの論議の積み重ねを無視した宣言に抗議する声明を出した。
「一般社団法人インターネットユーザー協会(MIAU)」からも、延長反対の意見表明が行われた。
延長がなにをもたらすかを訴え、この動きをとどめるために何ができるかの話し合いが、各所で始まった。

そんな中で、まずここから始めてはと心がとまったのが、民主党への意見表明だ。
掲示板「こもれび」で、同党が開いている意見募集の窓口に、コメントを送ってはとの提案があった。
弁護士の小倉秀夫さんが、いち早く意見を送られたことも知った。

「こもれび」で、「民主党に手紙を書こう」と提案し、死後70年への延長が、青空文庫のような仕組みにいかに大きな打撃を与えるかに焦点を絞って意見を送った。

以下に、呼びかけ人グループの富田倫生が民主党に送ったメールをはっておく。

延長で青空文庫が、いや、より正しくは、文化共有型の仕組みを利用するすべての人が何を奪われるか、一人でも多くの方の心に伝わりますように。
そして延長には賛成できないと考える方が、一人でも多く、ご自身の意思をなんらかの形で表してくださいますように。(倫)
著作権保護期間の延長について

去る11月18日、鳩山由紀夫首相は、日本音楽著作権協会(JASRAC)の70周年記念祝賀会において、これまで作者の死後50年までとされてきた著作権保護期間を、死後70年に延長するよう、最大限の努力をすると発言されました。
続いて川端達夫文部科学相も、70年はある種の世界標準であり、延長を目指して課題に取り組んで行きたいとのべられました。

報道でこの発言に触れて、その真意を推し量りかねて当惑し、次第に暗澹たる気持ちがわき上がってくるのをおさえられませんでした。

私は、青空文庫と名付けた電子図書館を育てる試みに、1997年から加わってきました。
その中で、ある時期までは作者の権利を守り、それが過ぎた後は、誰もが作品にふれやすくし、新しい創作の土台としても利用しやすくしようという著作権制度にこめられた期待が、インターネットを得て、大きな成果をあげ始めたことを、繰り返し実感してきました。

保護と利用の促進は、著作権制度の両輪です。
そのバランスをどう取るかについて、国際的な著作物保護の枠組であり、日本も参加しているベルヌ条約は、作者の存命中に加えて、死後50年までの保護を原則としています。

これを死後70年までとすることで、果たしてなにが得られるでしょう?
しばしば主張される、創作の意欲を高めることにつがなるのでしょうか?
表現は、今生きてあることの証です。みずからのいのちが絶えて50年が過ぎた後、さらに20年分の保護を約束されたとしても、それがつくることの意欲を高めるとは到底思えません。

一方、作者の死後50年を過ぎた作品は、広くみなで利用できるようにしようという制度にこめられたもう一方の期待は、インターネットを得て、大きく花開き始めました。
例えば、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)では、延べ約740名のボランティアによって入力、校正された著作権の切れた作品が、2009年11月現在で、8500以上、公開されています。

来年の元日、2010年1月1日現在で、著作権保護期間が死後70年に延長され、すでにいったん著作権切れとなったものにもさかのぼって適用されたとすれば、青空文庫は公開作品のおよそ半分を失います。
広く利用されている、太宰治も坂口安吾も、中島敦、島崎藤村、菊池寛、新美南吉、海野十三、堀辰雄、横光利一、折口信夫、林芙美子、中里介山、北原白秋、斎藤茂吉、織田作之助、原民喜、与謝野晶子、宮本百合子、三木清等も皆、読めなくなります。

過去にさかのぼっての適用がなかったとすれば、これらの作家は生き残ります。
ただし、その後20年をかけて、青空文庫は確実に、やせ衰えて行きます。
保護期間死後50年であれば、今後20年間に公開作品リストに加えられたはずの小川未明、柳田国男、吉川英治、正宗白鳥、野村胡堂、尾崎士郎、三好達治、佐藤春夫、中勘助、梅崎春生、江戸川乱歩、谷崎潤一郎、高見順、米川正夫、山中峯太郎、小宮豊隆、鈴木大拙、亀井勝一郎、山本周五郎、壺井栄、時枝誠記、笠信太郎、子母沢寛、広津和郎、村岡花子、木々高太郎、長谷川如是閑、伊藤整、獅子文六、西條八十、大宅壮一、三島由紀夫、深田久弥、内田百間、高橋和巳、志賀直哉、平林たい子、広瀬正、川端康成、椎名麟三、大佛次郎、サトウハチロー、浜田広介、花田清輝、江口渙、梶山季之、金子光晴、きだみのる、林房雄、香山滋、檀一雄、舟橋聖一、福島正実、武者小路実篤、武田泰淳、竹内好、今東光、稲垣足穂、海音寺潮五郎、野尻抱影、平野謙、柴田錬三郎、山岡荘八、花森安治、福永武彦、中野重治、植草甚一等を、青空文庫は迎え入れられなくなります。

鳩山首相、川端文科相が最大限の努力を傾けて進められるという保護期間の死後70年への延長には、社会の誰もが容易に利用できる20年後の電子の書棚から、谷崎潤一郎を、山本周五郎を、三島由紀夫を、川端康成を、奪ってしまうという側面があることに、どうか目を向けてください。

国民の広範な支持を得て政権交替を果たし、日本の再構築をになう民主党政権が、インターネットに育ち始めた万民が共用できる文化の宝箱を、率先してやせ衰えさえる選択を行うとすれば、この社会の再生に期待し、自らもその育成に力をふるおうとする者が味わう失望は、いかばかりのものとなるでしょう?

民主党の皆さんに、心よりお願いいたします。
「保護」とならぶ著作権制度のもう一方の柱である「利用の促進」にも目を向け、死後70年への保護期間延長問題について、党内で広く論議していただけないでしょうか?
その上でどうか、インターネットを活用した文化共有を促進し、この社会に生きる人々の心の足腰を強める側に政策の舵を切ってくださるよう、お願い申し上げます。

2009年11月23日 森鴎外訳「白」「みれん」「一人舞台」「釣」「痴人と死と」「女の決闘」「鴉」「世界漫遊」、芥川竜之介「江南游記」「雑信一束」「「支那游記」自序」「上海游記」「長江游記」「北京日記抄」、田中英光「愛と青春と生活」「桜」「戦場で聖歌を聞いた」「戦場にも鈴が聞えていた」「ヤンコフスキイ氏一族との挿話」、太宰治「太宰治全集11底本の作品群」の入力をご担当いただいている方にお願い
森鴎外訳「白」「みれん」「一人舞台」「釣」「痴人と死と」「女の決闘」「鴉」「世界漫遊」、芥川竜之介「江南游記」「雑信一束」「「支那游記」自序」「上海游記」「長江游記」「北京日記抄」、田中英光「愛と青春と生活」「桜」「戦場で聖歌を聞いた」「戦場にも鈴が聞えていた」「ヤンコフスキイ氏一族との挿話」、太宰治「太宰治全集11底本の作品群」の入力をご担当いただいている方に申し上げます。

作業を引き継げないかとの打診を受けて、進捗状況とお気持ちの確認のためメールをお送りしましたが、不達でした。
reception@aozora.gr.jp宛に、ご一報をお願いします。

本日から一ヶ月、ご連絡を待ちます。
一月を経て、連絡を取り合えない場合は、これらの入力を引き継いでいただこうと思います。

作業の継続が難しくなった際は、皆さん、どうぞお気軽に、reception@aozora.gr.jpまでご連絡ください。
メールアドレス変更の際は、reception@aozora.gr.jp宛にご一報をお願いします。(門)

2009年11月23日 ゲーテ「ファウスト 第一部」の入力をご担当いただいている方にお願い
ゲーテ「ファウスト 第一部」の入力をご担当いただいている方に申し上げます。

作業を引き継げないかとの打診を受けて、進捗状況とお気持ちの確認のためメールをお送りしましたが、不達でした。
reception@aozora.gr.jp宛に、ご一報をお願いします。

本日から一ヶ月、ご連絡を待ちます。
一月を経て、連絡を取り合えない場合は、これらの入力を引き継いでいただこうと思います。

作業の継続が難しくなった際は、皆さん、どうぞお気軽に、reception@aozora.gr.jpまでご連絡ください。
メールアドレス変更の際は、reception@aozora.gr.jp宛にご一報をお願いします。(門)

2009年11月19日 著作権保護期間50年を生かす!
明年の元旦からは、永井荷風作品の公開を始めるつもりだった。
「美味しんぼ」の敵役、海原雄山のモデルとされた、北大路魯山人。俳人、高浜虚子。早まって公開してしまい、著作権継承者にご迷惑をかけた、エッセイスト、翻訳家の石川欣一の作品も、晴れて登録するつもりだった。
彼等は皆、1959(昭和34)年に没し、著作権の保護期間である死後50年が、今年中に過ぎる。そして、法の定めにより、来年の1月1日から、その作品は公有のものとなって、自由にインターネットで公開できるようになるからだ。

来年だけではない。
再来年の元旦には、和辻哲郎、火野葦平、岸上大作等の作品を。
その翌年には、小川未明、津田左右吉、柳宗悦、青野季吉等のものを。
青空文庫は、作者の死後50年を過ぎて、皆のもの扱いしてよくなった作品を集める器であり続けたいと願ってきた。

その私たちの願いを、鳩山由紀夫首相は、全力で阻むという。
昨日(11月18日)開かれた、日本音楽著作権協会(JASRAC)70周年記念祝賀会において、「著作権保護期間の70年延長実現に向けて、最大限努力する」と明言したというのだ。

書籍の電子化が、勢いづいている。
装置やフォーマットや表示ソフトが話題を集めているが、それらを超えて問われているのは、人の知恵や思いを圧倒的に集めてきた書籍群に、いかにしてインターネットを介した検索や参照の網をかけるかだ。
Googleの全書籍データベース化計画を、その手法や、私企業の独占という観点から批判する者は、では彼等が達成しようとした課題に、自分はどう向き合うのか、歴史に問われていると知るべきだ。

そして、その課題を自らのものとしてとらえた時、著作権保護期間を死後50年にとどめてきた私たちの社会は、その先頭を切る条件を備えていることに気づく。
皆で分ちあう未来を開こうとするとき、欧米の70年ではなく、著作権保護の国際的枠組みであるベルヌ条約の基本にそって、著者の死後50年で作品を公有のものとなし得る日本は、本の未来への先頭を走りうる。
今なすべきことは、保護期間死後50年までという条件を生かして、公有作品の樹を太く高く社会に育て、利用の枝葉を、大きく広げていくことだ。

鳩山首相が、明日を開く可能性を自ら放棄する、後ろ向きの選択に最大限努力するというのなら、青空文庫は50年を生かした公有作品群の育成にこそ、全力を傾ける。
すべての魂の兄弟姉妹とともに。(倫)

2009年10月23日 et.vi.of nothingさん、メールアドレスをお知らせ下さい
et.vi.of nothingさん、大町桂月作品の校正お申し込みをいただきありがとうございます。登録していただいているメールアドレスに確認のメールを差し上げたのですがお返事が無く、昨日、改めてメールを差し上げたところ、不達であることを確認しました。
恐れ入りますが新しいメールアドレスをreception@aozora.gr.jp宛でお知らせ下さい。対応が遅くなりましたことお詫びいたします。よろしくお願いします。(繁)

2009年10月10日 島崎藤村「春」の入力をご担当いただいている方にお願い
島崎藤村「春」の入力をご担当いただいている方に申し上げます。

作業を引き継げないかとの打診を受けて、進捗状況とお気持ちの確認のためメールをお送りしましたが、不達でした。
reception@aozora.gr.jp宛に、ご一報をお願いします。

本日から一ヶ月、ご連絡を待ちます。
一月を経て、連絡を取り合えない場合は、これらの入力を引き継いでいただこうと思います。

作業の継続が難しくなった際は、皆さん、どうぞお気軽に、reception@aozora.gr.jpまでご連絡ください。
メールアドレス変更の際は、reception@aozora.gr.jp宛にご一報をお願いします。(門)

2009年09月26日 ルナール「ぶどう畑のぶどう作り」の入力をご担当いただいている方にお願い
ルナール「ぶどう畑のぶどう作り」の入力をご担当いただいている方に申し上げます。

作業を引き継げないかとの打診を受けて、進捗状況とお気持ちの確認のためメールをお送りしましたが、お返事がありませんでした。
reception@aozora.gr.jp宛に、ご一報をお願いします。

本日から一ヶ月、ご連絡を待ちます。
一月を経て、連絡を取り合えない場合は、これらの入力を引き継いでいただこうと思います。

作業の継続が難しくなった際は、皆さん、どうぞお気軽に、reception@aozora.gr.jpまでご連絡ください。
メールアドレス変更の際は、reception@aozora.gr.jp宛にご一報をお願いします。(門)


2009年09月16日 甲賀三郎「お初桜事件」「白鳥丸の宝石」、島木健作「第一義の道」「盲目」、武田麟太郎「勘定」「市井事」の入力、正岡子規「歌よみに与ふる書」の校正をご担当いただいている方にお願い
甲賀三郎「お初桜事件」「白鳥丸の宝石」、島木健作「第一義の道」「盲目」、武田麟太郎「勘定」「市井事」の入力、正岡子規「歌よみに与ふる書」の校正をご担当いただいている方に申し上げます。

作業を引き継げないかとの打診を受けて、進捗状況とお気持ちの確認のためメールをお送りしましたが、不達でした。
reception@aozora.gr.jp宛に、ご一報をお願いします。

本日から一ヶ月、ご連絡を待ちます。
一月を経て、連絡を取り合えない場合は、これらの入力を引き継いでいただこうと思います。

作業の継続が難しくなった際は、皆さん、どうぞお気軽に、reception@aozora.gr.jpまでご連絡ください。
メールアドレス変更の際は、reception@aozora.gr.jp宛にご一報をお願いします。(門)


2009年09月15日 「青空文庫を支える人々」と「訂正のお知らせ」を更新
青空文庫を支える人々」を更新した。

静かに、ただし聞き取れる程度にははっきりと、言い続けたい。
著作権が切れれば、公有作品のファイルがどこかから湧いて出るわけではない。
日々積み上げられてきた青空文庫作品の背後には、入力した人、校正した人、ファイルを整えた人、この仕組みを支えている人がいる。
ここに掲げられているのは、その人たちの名だ。

その大切なリストを、長く更新できなかった。申し訳ありません。

あわせて今回、「訂正のお知らせ」もあらためた。
これまで掲載してきた分では、どこをどう直したかまで示していた。
一方、追加した、2003年半ば以降のものでは、詳細は記載していない。(同年は、詳細なしで整理しなおした。)
点検グループでは、今に至るまで、ファイルの修正点を記録し続けている。
それを開示することの意味はよくわかるが、作業に関わる人の気持ちの交差点にいて、明らかにすることのマイナスも、感じてきた。
天秤の傾きをとらえられたわけではないが、もう片方に載っているものは切り捨てられないと考え、この形を選んだ。(倫)

2009年09月11日 「言の葉織り」で青空文庫を聴く
青空文庫で公開されている図書の内177点を音声合成し、以下のサイトにて公開しました。
言の葉織り(ことのはおり)

言の葉織りの目的は、電子データ文書を音声合成し、携帯・端末機器などで気軽に気楽に図書に親しめる様に助力を尽くすことです。

音声合成したファイルを再生しますとまだ日本語の読み間違いなどが気になりますが、何とか最後まで聞ける音声読み上げであると思います。

音声合成していく順番は、青空文庫で公開されているアクセスランキング月間 500位を2009年1月〜8月まで集計し、アクセス数の多いものからとなっています。
集計結果より1295タイトルを音声合成予定としています。

「言の葉織り」を心ゆくまでお楽しみください。(梅ど)

2009年09月04日 「「褒」の「保」に代えて「丑」」の字の扱いを変更
外字注記辞書」の最新版である改訂第七版には、「ころも」と「ころもへん」の項の6画に、「※[#「褒」の「保」に代えて「丑」、ページ数-行数]」を立ててある。
青空文庫の作業では、「衰」とこの字を区別して扱ってほしい、と求めてきたわけだ。
この扱いを変更し、これは、「衰」で入れることにする。

理由はまず、両者の字体差がきわめて小さいこと。
確認した限り、「「褒」の「保」に代えて「丑」」は、Unicodeにも独立した文字としての登録がないこと。
加えて、「大字典」上田万年、栄田猛猪、岡田正之、飯田伝一、飯島忠夫編、講談社、1965(昭和40)年9月15日第1刷発行、1977(昭和52)年12月1日第18刷発行が、「衰」の見出し字に「「褒」の「保」に代えて「丑」」を掲げていることも参考にし、両者の差は、JIS X 0208規格票が言う、「字形デザイン差」にあたると判断した。

これまで、「「褒」の「保」に代えて「丑」」を外字注記してきた以下の作品ファイルで、これを「衰」に置き換える。
 秋月種樹「南洲手抄言志録 02 南洲言志録手抄序
 押川春浪「海島冐險奇譚 海底軍艦  05 海島冒険奇譚 海底軍艦
 西郷隆盛「遺訓
 西郷隆盛「遺篇
 佐藤一齋・秋月種樹(古香)、山田濟齋訳「南洲手抄言志録 03 南洲手抄言志録
 三木清「人生論ノート
また、外字注記辞書の改訂時には、当該の記述を変更する。(倫)

2009年08月21日 katoktさん翻訳作品はPDFのみに
katoktさんの翻訳作品、「アメリカ大統領就任演説」「ケンジントン公園のピーターパン」「ジキルとハイド」「宝島」「ピーターパンとウエンディ」のファイル種別を、PDFのみに絞った。
それ以外の形式のファイルはすべてリンク切れとなっており、復活のめどが立たなかったため。(倫)

2009年08月11日 海野十三「海底大陸」の入力をご担当いただいている方にお願い
海野十三「海底大陸」の入力をご担当いただいている方に申し上げます。

作業を引き継げないかとの打診を受けて、進捗状況とお気持ちの確認のためメールをお送りしましたが、お返事がありませんでした。
reception@aozora.gr.jp宛に、ご一報をお願いします。

本日から一ヶ月、ご連絡を待ちます。
一月を経て、連絡を取り合えない場合は、これらの入力を引き継いでいただこうと思います。

作業の継続が難しくなった際は、皆さん、どうぞお気軽に、reception@aozora.gr.jpまでご連絡ください。
メールアドレス変更の際は、reception@aozora.gr.jp宛にご一報をお願いします。(門)

2009年08月11日 「青空文庫早わかり」を手直し
「青空文庫早わかり」の「ファイルを利用する」に、「作家別作品リスト」と「図書カード」のキャプチャーを追加し、文言を微調整した。
「青く表示」「ピンクで表示」という、これまでの文字だけの表現では、何が青、何がピンクなのかわかりにくいとの、こもれびでの指摘を受けた対処。(倫)

2009年08月11日 新美南吉「ウグイスブエヲ フケバ」「ウマヤノ ソバノ ナタネ」「うまれて 来る 雀達」「タケノコ」「ヒロツタ ラツパ」「フルイ バシヤ」の入力をご担当いただいている方にお願い
新美南吉「ウグイスブエヲ フケバ」「ウマヤノ ソバノ ナタネ」「うまれて 来る 雀達」「タケノコ」「ヒロツタ ラツパ」「フルイ バシヤ」の入力をご担当いただいている方に申し上げます。

作業を引き継げないかとの打診を受けて、進捗状況とお気持ちの確認のためメールをお送りしましたが、不達でした。
reception@aozora.gr.jp宛に、ご一報をお願いします。

本日から一ヶ月、ご連絡を待ちます。
一月を経て、連絡を取り合えない場合は、入力を引き継いでいただこうと思います。(倫)

2009年08月08日 萩原朔太郎「非論理的性格の悲哀」の入力をご担当いただいている方にお願い
萩原朔太郎「非論理的性格の悲哀」の入力をご担当いただいている方に申し上げます。

作業を引き継げないかとの打診を受けて、進捗状況とお気持ちの確認のためメールをお送りしましたが、不達でした。
reception@aozora.gr.jp宛に、ご一報をお願いします。

本日から一ヶ月、ご連絡を待ちます。
一月を経て、連絡を取り合えない場合は、入力を引き継いでいただこうと思います。(倫)

2009年07月29日 石川欣一「可愛い山」の公開を取り消し
7月28日付けで公開した、石川欣一「可愛い山」の図書カードと作品ファイルを、同日、削除した。
石川欣一氏は、1959(昭和34)年8月4日に他界されており、著作権の保護期間内にある。
この作品の再配布を始められた方には、同様の措置をお願いしたい。

こうした事態を引き起こしてしまったことを、著作権継承者様に、深くお詫びいたします。(倫)

2009年07月24日 講演記録に動画を追加
芝野耕司先生の講演記録に、動画を追加した。(倫)

2009年07月21日 iPhone用リーダー開発者からの風
i文庫のnagisaworks、SkyBookのaill、両青空文庫リーダー開発者様から、個別に、ほぼ同時に、きわめて多額のご寄付をたまわった。
心してお預かりし、活用の道を探りたい。
ありがとうございました。

同じiPhone用リーダー、豊平文庫の快技庵様には、かねてから広告を通じたご支援を頂戴し、動作確認時にみつかったファイルの誤りを、定期的にご連絡いただいてもいる。
感謝にたえません。

iPhone用青空文庫リーダーの使用感に触れると、ほとんどすべての人が、大変に高い評価を与えているのに驚かされる。
だが、自分で操作してみると、驚きはすぐに納得に変わる。
これなら、確かに読める。
野口英司さんが、「青空文庫開設時に思い描いた「青空文庫」を90%かた実現しているんじゃないか」と評する気持ちが良くわかる。
自分たちはなにもしていないのに、突如背を押し始めた風が、青空文庫をさらなる高みに運び始めたような印象を受ける。

そんな素晴らしいアプリケーションを書いてくれたことが、まずなによりもの支援。
加えて、無料公開のアーカイブを前提としても、ビジネスが育ちうると示してくれていることも、長期的には、こうした活動を社会に根付かせる推進力になると思う。
とまあすでに、十二分な風を送っていただいた上に、今回の直接のバックアップだ。

これらのiPhone用青空文庫リーダーの多くは、テキスト版を表示している。
7年ほど前に、ファイル作りの流れを変更した際、皆さんに読まれるファイルはXHTML版になるだろうと想定していた。
だが、携帯電話が後押しし、iPhone用リーダーが大きな花を咲かせて、テキスト版には、太い利用の流れができた。
そうなってみると、そこに盛り込んでいる注記に関する資料の不足が気になってしょうがない。
入力、校正にあたられる方には、問い合わせにこたえることで、多少の補いは付けられるが、青空文庫のテキストを利用する仕組みを用意しようとする人には、まったくもって不十分。ご迷惑をかけてきたと思う。
底本がどんなふうに組んであったときに、どんな注記をどんなふうに使うのか。十分な情報を備えた一覧を提供できれば、どこまで対応するかの目標設定も、何に対応できていないかの確認も、容易になるはずだ。

支えの風を、私たちからも送り返すことができれば、好循環にさらなる拍車をかけられるのではないかと、胸が高鳴る。(倫)

2009年07月13日 芝野耕司先生講演会の記録を公開
芝野耕司先生による講演、「電子翻刻における「読み」と「見たまま」」の記録を公開する
7月4日午後2時30分から、予定をオーバーして会場の制限ぎりぎりまで、会は2時間30分間に及んだ。
今回公開した録音ファイルには、ほとんど拾えていなかった冒頭の主催者挨拶10分をのぞいて、そのすべてをおさめている。
加えて、ご提供いただいた当日の講演資料もそえた。

催されるべき集いだった。
その中心にたってくださった芝野耕司先生に、あらためてお礼を申し上げます。(倫)

2009年06月15日 芝野耕司先生講演会「電子翻刻における「読み」と「見たまま」」開催のお知らせ
青空文庫では例年、7月にオフ会を開いてきました。
今年は、昼の部の特別企画として、芝野耕司先生にご講演をお願いします。
テーマ:「電子翻刻における「読み」と「見たまま」」
講師:芝野耕司先生(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授)
日時:7月4日(土) 午後2時30分〜4時30分
会場:東京国際フォーラム 会議室 G407

少し大きめの会場を用意したので、まだ席に多少の余裕があります。
そこで、参加希望を一般の方からも受け付けることにしました。

会費は無料、参加資格はありません。
ご希望の方は、次の要領で申し込んでください。
なお、定員に達した時点で、締め切りとします。
宛先:info@aozora.gr.jp
表題:【青空文庫講演会参加希望】
本文には、お名前(ハンドルネーム、本名、いずれでも結構です。)の記載をお願いします。
【講演テーマ】

青空文庫は、電子化の作業の足場を、JIS X 0208とJIS X 0213と呼ばれる文字コードに置いています。
前者の1997年改訂において、また後者の2000年の制定においても、原案作成委員会の委員長を務められのが、芝野耕司先生です。

青空文庫では、紙に印刷されたり書かれたりした文献を、テキストに置き換えてきました。
その作業を通じて、私たちがやってきたことは、何だったのでしょう?

もちろん、そんな理屈っぽいことを言わなくても、普段の作業は、問題なく進められます。
ところが文字の中には取り扱いのむつかしいものがあって、その処理方針を巡り、青空文庫は、電子翻刻をめぐる長い論議を体験しました。
きっかけとなったのは、5-17(ケ)と5-86(ヶ)が、日本語のどの文字に対応しているかの解釈でした。

「JIS漢字コードが符号化しているのは、社会に通用してきた「文字」である。その中で「ケ」のような形をしたものには、「け」と読む片仮名と、「こ」「か」「が」と読む漢字がある。異論もあるが、青空文庫の作業では、その立場をとる。実作業では、底本の文脈を読み、入力対象がどちらかを見きわめて、対応するコードを入れよう。」
こうした、「読み」に立脚する立場が主張されました。

もう一方からは、「JIS漢字コードは、「文字の種類」と「形」の組み合わせのみを規定している。「ケ」の形をしたものは、JISには、大小二つのパターンが、片仮名のみにある。底本の「ケ」のような形をした文字は、この大小の差異をキーとして、どちらで入れるか決めるべきなのだ。」とする、「見かけ」を重視する立場が主張されました。

ぶつかったのは、電子翻刻における「読み」と「見たまま」の二つのイメージです。

長く紙の書籍に蓄えられてきた知識や表現を、私たちは今、電子ファイルに移そうとしています。
国立国会図書館の近代デジタルライブラリーや、グーグルブック検索、高麗大蔵経入力プロジェクトなど、あらゆる文献の電子化計画において、二つの立場は、作業方針に関わり、成果物の形を決めてくるでしょう。

芝野先生には、世界中で広範に進み始めた文献の電子化作業を見渡しながら、電子翻刻における、「読み」と「見たまま」についてお話しいただきます。(倫)

2009年06月06日 福沢諭吉「福翁自伝」の入力をご担当いただいている方にお願い
福沢諭吉「福翁自伝」の入力をご担当いただいている方に申し上げます。

作業を引き継げないかとの打診を受けて、進捗状況とお気持ちの確認のためメールをお送りしましたが、不達でした。
reception@aozora.gr.jp宛に、ご一報をお願いします。

本日から一ヶ月、ご連絡を待ちます。
一月を経て、連絡を取り合えない場合は、入力を引き継いでいただこうと思います。

作業の継続が難しくなった際は、皆さん、どうぞお気軽に、reception@aozora.gr.jpまでご連絡ください。
メールアドレス変更の際は、reception@aozora.gr.jp宛にご一報をお願いします。(繁)

2009年05月20日 「sophia」を登録されている方にお願い
sophia」の著者に、申し上げます。
図書カードからの作品ファイルへのリンクが切れているとご指摘を受けて、メールを差し上げましたが、不達となりました。
reception@aozora.gr.jp宛に、ご一報をお願いします。(倫)

2009年05月11日 PD叢書シリーズ「女詞」をプレゼント
凱風社のアンソロジーシリーズ「PD叢書」の新刊、「女詞《おんなことば》」。
女性一人称独白体による、太宰治の九作品が集められた。
これまで同様、「そらもよう」経由で申し込んだ人に、4部、プレゼントしていただける。
申し込みは、こちらのページから。(倫)

2009年04月26日 「田山録弥」名義の作品登録について
本日公開した、「アカシヤの花」「アンナ、パブロオナ」「一室」「」では、ファイル冒頭の著者名を、田山花袋の本名である、「田山録弥」としてある。

ファイル冒頭に記載する著者名は、底本の表記に従うことにしている。
青空文庫における書誌データのとりかた

【人物名】

※作品ファイルの冒頭に記載する著者名、翻訳者名等は、「青空文庫収録ファイルへの記載事項」に従って、底本に表示された形でとる。よってファイル冒頭の人物名は、書誌データとして採取されて「総合インデックス」に表示されるものや、他の作品ファイルの冒頭に記載されるものとは異なる場合がある。
入力の元とした「定本 花袋全集」には、「田山録弥」以外の著者名の記載はない。そこで、「田山花袋」とはせず「田山録弥」とした。

今回、あらためて確認してみると、岩波書店刊行の「鴎外選集」「鴎外全集」「鏡花全集」「新編 泉鏡花全集」等には、ペンネームではなく、本名のみで著者名を記載したものがあった。
それらから作られたファイルに、底本通りの本名を記載したものと、ペンネームを掲げたものとの双方があった。

こうしたばらつきに対し、すでに公開済みのものもあらためてチェックし直し、上記の方針にそった修正を施してはとする意見が、点検グループ内の検討時に示された。

一方メーリングリストからは、なじみのない本名ではなく、書名から類推される、広く親しまれた名前を記載した方が望ましいとする意見があった。(倫)

2009年04月05日 『公衆がつくった、公衆のための、公衆が主宰する』図書館
 トップページ下にあるカウンターは8000を示している。その日に合わせて、中井正一「図書館協会六十周年に寄せて」の公開をお願いした。
 文中には『彼らが図書館というのは、公衆がつくった、公衆のための、公衆が主宰する図書館のことである。』という言葉がある。図書館とは、『公衆がつくった、公衆のための、公衆が主宰する』ものであるのだ。もちろん、実際の書籍であれば、その管理維持、利用等にかかるコストの存在が、その方式を困難にしている。皆で本を持ち寄っても、図書館にはなりにくい、ということだ。その中で、図書館協会は努力を続けてきてくださった。その結果、現在の図書館の姿があるのである。しかし、インターネットの発達がその困難をかなり解消してくれた。青空文庫は『公衆がつくった、公衆のための、公衆が主宰する』図書館たりえるのである。
 もう一度、文中の引用をしよう。
『いつまでも、わが民族は一野蛮国としての図書館の処女地であってはならない、文化の瑞穂の国であらねばならない。』
 著作権保護期間延長の動きは、休火山のように続いている。延長を求める人々は、限られた著作者の限られた情報を提供することで、延長を押し進めようとしている(著作者検索ポータルサイト)。『文化の瑞穂の国』であるためには、どうするべきか、もう一度よく考えてみる必要がある。(門)

2009年03月14日 織田作之助「アド・バルーン」「雨」「螢」、有島武郎「半日」、北村透谷「一夕観」、宮沢賢治「朝に就ての童話的構図」の入力をご担当いただいている方にお願い
織田作之助「アド・バルーン」「雨」「螢」、有島武郎「半日」、北村透谷「一夕観」、宮沢賢治「朝に就ての童話的構図」の入力をご担当いただいている方に申し上げます。

作業を引き継げないかとの打診を受けて、進捗状況とお気持ちの確認のためメールをお送りしましたが、お返事がありませんでした。
reception@aozora.gr.jp宛に、ご一報をお願いします。

本日から一ヶ月、ご連絡を待ちます。
一月を経て、連絡を取り合えない場合は、これらの入力を引き継いでいただこうと思います。

作業の継続が難しくなった際は、皆さん、どうぞお気軽に、reception@aozora.gr.jpまでご連絡ください。
メールアドレス変更の際は、reception@aozora.gr.jp宛にご一報をお願いします。(門)

2009年03月08日 「偶然は透明な蒼」の登録解除
作品ファイルへのリンクが切れ、読めない状態が長く続いてきた「偶然は透明な蒼」の作品データを、削除しました。(倫)

2009年03月04日 「DjVu 文書によるデジタル復刻本」の試み
「近代デジタルライブラリーの画像に、青空文庫のテキストをそえて、「羅生門」のデジタル復刻本を作った。」と、日本印刷技術協会(JAGAT)客員研究員の、岸和孝さんからご連絡をいただいた。

無料の登録が必要になるが、ここから、「The SGML/XML Pageを利用する>DjVu>ケース・スタディ DjVu版「羅生門」(東京:新潮社,大正12年刊)」とたどって、成果を確認できる。

基礎となっている DjVu(デジャヴ)という技術については、ウィキペディアの解説で。
同項の「概要」には、「DjVu ファイル作成ソフトが限られていることからその普及率は PDF や JPEG に比べて非常に低く、まだ一般に浸透しているファイル形式であるとはいえない。」とある。

岸さんが埋めようとしたのは、この穴だ。
ご自身で開発された、DjVu 文書作成用プログラム「MyDjVu」の使用と頒布を無償で認め、画像とテキストが一体となったデジタル復刻本作りを、勢いづかせたいと考えている。
今回の「羅生門」も、MyDjVu によるサンプルだ。

国立国会図書館の近代デジタルライブラリーでは、書籍のページ画像をスキャンしたものを、インターネット経由で参照できる。
ざっくりと書けば、「調べる」には大変ありがたい。
しっかりした組織が、予算を得て進めているプロジェクトで、現時点ですでに、約148,200冊が公開されており、今後も着実に収録作品数は増えていく。
だが、作品を「読む」という観点からは、どうか。
文字を大きくしたり、小さくしたり、縦横に組み替えたり、音声に変換したりもできるテキストの方が、利用の可能性は、さまざまに開けるのではないか。
国主導の電子図書館が画像ベースで進むのを見て、「テキストは?」と不満をぶつけたことがあった。

テキストによる電子図書館の、せめてひな形でも、作れないか。
青空文庫に関わった理由の一つが、私の場合は、それだ。

1997年に、青空文庫が細々、よちよちとスタート。
先行プロジェクトの成果を踏まえて、2002年に、近代デジタルライブラリーが開館。
その後、動き出した、Amazon や Google の電子図書館計画では、土台はページ画像におかれているものの、コンピューターが画像から読みとったテキストが組み合わさって、ファイルができている。
もっぱら自動処理にゆだねてあるテキストの質は気になるが、少なくとも検索に耐えるという意味では、機能している。
ところが、その一歩手前で方式が固まった近代デジタルライブラリーは、純粋な画像のみで、本文に検索がかからない。
誰かが片付けるべき、宿題が残された。

DjVu ファイルの作成ソフトが、これまでになかったわけではないらしい。
ただ、UNIX 用のいささか使いにくいものだったり、商品版であったり。
そこに、無償で利用できる、使い勝手を高めた環境を提供することで、画像とテキストの組み合わせによるデジタル復刻本作りを加速することが、岸さんのシナリオだ。

日本の電子図書館の宿題をしっかり見据えた、可能性を秘めた提案だと思う。

画像にテキストをそえる試みには、近代デジタルライブラリー自身が取り組んでくれれば、それにこしたことはない。
だが、なかなかその願いがかなわなかったとしても、嘆いたり、非難するにとどまっているのでは、つまらない。

近代デジタルライブラリーに加えて、岡島昭浩さんの「うわづら文庫」などでも、ページ画像が系統的に提供されている。
テキストの公開も、今後さらに進むだろう。
自分で用意することも、もちろんできる。
そこに、手を伸ばしやすい、電子復刻本作りの道具が提供されれば、きっと活用する人がいる。
そうした試みが結びあって、「画像+テキスト」の成果を誇示すれば、日本の電子復刻本でもいずれ、「テキストをそえる。」が常識になるのではないか。
MyDjVuの解説を読みながら、そんな夢を見た。(倫)

2009年03月03日 青空文庫「農民文学選集」開設
日本農民文学会のページに、一昨日、「青空文庫「農民文学選集」」と題したコーナーが加わった。
青空文庫の作品から、基準を設けて選び、リンクをはった「農民文学選集」が、まず公開されている。

「編集方針」では、この試みの、頼もしい将来構想が語られている。
これは、私たちにとっても願いだ。

開設を祝し、ご発展を祈ります。
共に耕し、育てて行きましょう。(倫)

2009年02月21日 PD叢書シリーズ「史話」をプレゼント
凱風社のアンソロジーシリーズ「PD叢書」に、「史話」と名づけられた新刊が加わる。
歴史上の人物をテーマとした今回のくくりには、坂口安吾「織田信長」、芥川龍之介「俊寛」、幸田露伴「平将門」、山田美妙「武蔵野」を収録。
前回に引き続き、「そらもよう」経由で申し込んだ人に、4部、プレゼントしていただける。
申し込みは、こちらのページから。

2009年02月07日 「偶然は透明な蒼」を登録されている方にお願い
「偶然は透明な蒼」を登録されている方に申し上げます。

作品ファイルへのリンクが、久しく切れています。
この間、何度か連絡を試みましたが、果たせませんでした。
今後どうするか、reception@aozora.gr.jp宛に、ご一報をお願いします。

本日から一ヶ月、ご連絡を待ちます。
一月を経て、お気持ちを確認できない場合は、登録を解除させてもらおうと思います。(倫)

2009年02月05日 アクセスランキングを公開
誰のどんな作品が、どれくらい読まれているか。
アクセスランキングをまとめて、定期的に更新することにした。

調査対象は、メインサイトのみ。
XHTML版と、テキスト版、それぞれの500位までを月ごとに集計し、年明けには、前年の年間ランキングもまとめるつもりでいる。

ランキングは一時期、野口英司さんがつくってくれていた
ただ、手作業に委ねた要素があったので、維持が大変だった。
一方今回のものは、作成が自動化されている。ご尽力いただいた方に、感謝。

野口さんバージョンの、2007年12月、2008年2月の1位には、ずいぶん大きな数字が並んでいる。
利用の実態をあらわしたものか、疑わしい。
新しい集計システムを用いても、単純に足しあわせると、こうした、大きなデータが現れた。
そこで、同じIPアドレスからの同一作品ファイルへのアクセスは、1日に何度あっても1と数えることにした。
新システムによるアクセス数が、低めに出ているのには、この処理があずかっている。

どんなふうに使えるか。
光りの当て方で、ここから何が見えるのか。
皆さんの発見とコメントが、楽しみだ。(倫)

2009年01月15日 凱風社から新アンソロジー・シリーズのプレゼント
「PD叢書」と銘打ったアンソロジーのシリーズを出していくと、凱風社からご連絡をいただいた。

「PD」はパブリック・ドメインの略。著作権の保護からはずれ、自由に利用にできるようになった作品の中から、「食楽」「猫愛」「嫌戦」「史話」「旅空」とテーマを設定して、これぞというおすすめを選ぶ。
大きな文字、現代仮名遣いによる表記に加えて、ルビ、注を積極的にほどこして、「中高生から現役を引退した団塊の世代まで」読者層を広げるようつとめるという。

この「PD叢書」に、青空文庫のファイルも用いられている。
各巻5部、献本のお申し入れをいただいたので、一セットを呼びかけ人であずかり、残りを「そらもよう」経由で申し込んだ人に、プレゼントしてもうらうことにした。

申し込みは、こちらのページから。
複数巻を申し込んでもらってかまわないそうだが、その際は、申し込み手続きを繰り返す。2週間程度で、閉め切りの予定。発表は発送をもってかえさせてもらう。

凱風社の出版活動については、こちらで。(倫)

2009年01月04日 太宰治「新しい形の個人主義」「田舎者」「「グッド・バイ」作者の言葉」「政治家と家庭」「男女川と羽左衛門」「わが愛好する言葉」の校正をご担当いただいている方にお願い
太宰治「新しい形の個人主義」「田舎者」「「グッド・バイ」作者の言葉」「政治家と家庭」「男女川と羽左衛門」「わが愛好する言葉」の校正をご担当いただいている方に申し上げます。

作業を引き継げないかとの打診を受けて、進捗状況とお気持ちの確認のためメールをお送りしましたが、お返事がありませんでした。
reception@aozora.gr.jp宛に、ご一報をお願いします。

本日から一ヶ月、ご連絡を待ちます。
一月を経て、連絡を取り合えない場合は、これらの入力を引き継いでいただこうと思います。

作業の継続が難しくなった際は、皆さん、どうぞお気軽に、reception@aozora.gr.jpまでご連絡ください。
メールアドレス変更の際は、reception@aozora.gr.jp宛にご一報をお願いします。(門)

2009年01月01日 12回目の元日の「いつも通り」
大晦日の夜の横浜港には、年明け直前のタイミングで、汽笛が渡りだす。
一番乗り狙いのボーッを、息を詰めてスタートを待っていた停泊中の船の汽笛が競い合って追い、一気に厚みを増した響きが、港を満たす。

造船所が移転して間もない20数年前に、桜木町に越してきた。
みなとみらい地区の再開発が軌道にのるまで、大きく響いていた除夜の汽笛は、あたりに建物が並び出すと、年ごとに聞こえにくくなった。
それでも毎年、窓を開けて、その時を待つ。
青空文庫の年越しのために。

著作権は、作者が死んで50年を過ぎた年の大晦日いっぱいまで保護される。
明日からは、権利が切れて公開できるファイルも、年が変わるまではデータベースに置けない。
そこで、あらかじめ準備しておいたものを、年明け直後に登録する。
まとまった数になるので、登録用のコマンドを用意しておいて、汽笛がおさまるあたりで、実行のボタンを押す。
数時間後、日次更新の手順にそって、今度はデータベースから公開サイトへ、新たに公開可能となった作品が配られる。
青空文庫の新年は、そんなふうに明けてきた。

1958(昭和33)年に他界して、2009年1月1日、今日から「みんなのもの」扱いして良くなった作家の、以下の作品を公開する。

 石井柏亭「大切な雰囲気 02 序
 小笠原長生「海島冒険奇譚 海底軍艦 02 序
 木村荘八「東京の風俗 序
 久保栄「イプセン百年祭講演
 徳永直「こんにゃく売り
 正岡容「初看板
 三好十郎「歩くこと

ファイルは無事に、開けただろうか?
開けたなら、年越しのプロセスは、問題なく進んだのだろう。
青空文庫が迎える、十二回目の正月もまた。

だが、今回の「また」は、たやすくおとずれたものではない。
当初、文化庁が想定していたスケジュールで著作権保護期間が延長されていれば、おそらく今年から20年間、青空文庫は新しい作家の作品公開を欠いた、空白の元日を迎え続けていたはずだ。

2006年11月の末、文化庁著作権課のお役人が、桜木町の仕事場をたずねてきた。
年次改革要望書でも、数年来アメリカが要求し続けている著作権保護期間の延長は、本来なら、とっとと進めているはずのもの。
ただ、延長に関しては、賛成、反対、さまざまな意見があり、大きな問題でもあるので、慎重な取り扱いを心がけている。
青空文庫の活動には、意味がある。
今回の延長によって活動が制約されないよう、我々としても配慮したいし、行政として支援する道も探りたいとの、接触だった。

2005年1月1日、青空文庫は、「著作権保護期間の70年延長に反対する」立場を明らかにした。
2006年11月には、その後の論議を深め、反対に向けた大きな流れを育てていくことになる、「著作権保護期間の延長を考えるフォーラム」が、組織された。
官僚の訪問を受けた直後の2007年1月1日からは、延長反対の請願署名を進めるべく、青空文庫では準備を進めていた。

その青空文庫を、支えても良いという。
だが、問題は、私たちの行方ではない。
問われているのは、インターネットを得て可能性を膨らませた、公有作品のアーカイブ育成一般が、延長によって阻害されるそのことだ。
そう答え、年明けからは、「文化共有の青空を育てよう。」を旗印に署名活動を始めると伝えたところで、ミーティングは実質的に終わった。

2007年1月1日から4月30日までの第一期署名期間中には、3555名の「延長反対」の声を寄せていただいた。
同年7月7日から翌2008年2月29日までの第二期には、1168名分を集めて、衆議院議長に提出した。
延長問題を考えるフォーラムは、公開シンポジウムを繰り返して論議の深化につとめ、この問題を審議する文化庁の委員会のメンバー構成を、バランスのとれたものにする上で、決定的な役割を演じた。
委員会の論議が繰り返されるたびに、延長の不合理があからさまになった。
そして、当初の想定からほぼ1年遅れのタイミングで、2008年9月にまとめられた担当小委員会による「中間整理」は、著作権の保護期間の延長には「十分な合意が得られた状況ではない」と結論づけた。

中間整理はだが、「保護と利用のバランスについて、調和の取れた結論が得られるよう、検討を続けることが適当」とも言う。
延長を求める勢力には、著作権に絡めて得られる収益を最大化したいという、揺らぐことも、崩れることも決してない、盤石の動機がある。
延長に向けた最初の攻勢が、目論み通りには成果をあげなかったとしても、彼らがあきらめることは決してない。
中間整理に盛り込まれた、検討の継続が適当という位置づけを命綱として、二の矢、三の矢が準備されるだろう。

だが、それでも、延長にはひとまずの歯止めがかかったのだ。

2005年1月1日以来、昨日までトップページに掲げていた、延長反対関連のメッセージを、青空文庫は今日から外す。
ただ、請願署名のページ自体は残し、延長反対バナーも置いたままにする。
延長の動きが再び顕在化したら、青空文庫は、もう一度、即座に反対の先頭に立つ。

先々、著作権が切れる作品に関して、青空文庫では二年先の作家のものまで、登録してきた。
これにそって、2010年元日から公開可能になる、永井荷風高浜虚子豊田三郎の作品への取り組みが進んでおり、北大路魯山人、橘外男、安部次郎、芦田均等が着手を待っている。
これらを受け付ける際には、「延長されれば公開は20年以上先送りせざるを得ないが、良いか?」確認してきた。
その手続きも、今日からは省く。
どこで作業が進んでも良いことではあるが、2011年から公開できる、賀川豊彦、樺美智子、岸上大作、火野葦平、吉井勇、和辻哲郎等、1960年に他界した作家の作品を、今日からは青空文庫でも受け付ける。

昨年末、クリスマス前のタイミングで、青空文庫の言い出しっぺである野口英司さんが、構想の「実現」について書いていた
2008年の後半には、iPhone用の青空文庫閲覧ソフトが次に次に登場し、改良競争が進んだ。
その中の一つを見て、野口さんは「開設時に思い描いた「青空文庫」を90%かた実現しているんじゃないか」と思ったという。
「どこにいようと簡単にネット接続が出来て、好きな作品をすぐにダウロードができて、綺麗な文字で、文字の大きさも行間も自由自在、文庫本のようにページをめくる感覚で、青空文庫を読める時代がついにやってきた。」
「感慨ひとしおです。」と、コメントの最後には添えられていた。

てのひらの美しい青空文庫の実現に加えて、青空の本を生み続けるための基礎となる仕組みを、とりあえずこれまでの水準で守りえたことも、「実現」のもう一つの要素として、付け加えたいと思った。

書くのは、一度だけにする。
今日のこの、いつも通りの青空文庫の元日は、座視して得られたものではない。
あなたと私が立ち上がり、力を合わせて勝ち取って、今日の日のこの社会に届けたものだ。

私事にわたるが、最後に、もう一つの「いつも通りに」も触れておく。
青空文庫に関わるわけは人の数だけあるが、私にとっては、直らない病気を抱えて、残されたわずかな時間と力で、なにができるかを思ったことが大きかった。
その病気が進んで、2007年の秋を過ぎると、もう、治療らしい治療ができなくなった。
だが、海外には、常識になっている治療法がある。
最後の望みをたくして、海を渡った。
時間との追いかけっこになったが、この夏に手術を受けられた。
いまだ、不安定な状態にあるし、基本的に病人であることにも変わりはない。
だが私は、2009年の元日を、生きて、いつも通りに迎えようとしている。

このそらもようは、暮れも押し詰まって書いている。
大晦日、横浜港に除夜の汽笛が渡ったら、ファイル転送のボタンを押す。
それから、この原稿を、そらもようの管理ページに登録しよう。

誰かが勝手に、著作権切れのファイルを用意してくれる、青空文庫の不思議の裏には、関わった人一人ひとりの、心のドラマが隠れている。
私にもある。
いつも通りの青空文庫の年越しは、あなたがくれた、大きくてあたたかな支えと励ましと、そして、共に抱くことのできた文化共有の願いがもたらした、私にとっては生涯の宝物だ。
そのことを深く深く胸に刻み、あなたを思いながら年明けを待つ。

そして言おう。汽笛が聞こえたら。
皆さん、新しい年をおめでとう!(倫)


1997年のそらもよう
1998年のそらもよう
1999年のそらもよう
2000年のそらもよう
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