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| 2026年01月01日 | 式年遷宮の空模様――校正の新規受付再開と新館検証の完了 |
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ハッピー・パブリック・ドメイン・デイ! 2018年末に環太平洋連携協定(CPTPP/TPP11)が発行され、それに伴って著作権の保護期間を作者の死後50年から70年に延長する改正著作権法が有効となって、8年の年月が経ちました。 日本で次なるPDデイがやってくるまでのこの20年を、青空文庫がどう過ごし、いかに安定的な活動を続けてゆくか――そのことは、民間のデジタルアーカイヴとしても絶えず向き合わなければならない課題です。 昨年7月7日に、次期データベースをもととした新館を「式年遷宮」の公開プロセスとして仮お披露目いたしました。 青空文庫・新館(https://www.aozora-renewal.cloud/) およそ半年、実際の作品公開プロセスを行うことで、修正等の必要な点はあらかた洗い出せたものと思います。 また、新館を訪問・閲覧してくださった皆様からも、貴重なご意見をさまざまたまわりました。あらためて感謝申し上げます。 こうした検証を踏まえ、ただいま改修作業を進めています。近いうちに、試用から「本開館」へと移行できるものと期待しています。 開館へ向けて、この元旦より次のステップへ進む所存です。 今回の大きな柱は、以下のふたつです。
新館準備に注力するため、長らく新規申請の受付をお休みしていましたが、本日より「校正受付」を期間限定で再開したいと思います。 長らくお待たせして、ボランティアの皆様の思いを受け止めきれない期間が続いたこと、運営側としてもたいへん忸怩たる心持ちでありました。 新たな校正申請は、以下からお申し込みください。 作業着手連絡システム[旧](https://reception.aozora.gr.jp) 再開に際して、校正の引継ぎや作業の取消しなどの手続きも、並行して進めていく予定です。 これまでに reception@aozora.gr.jp にいただいていた校正関連のお問い合わせについても、順次確認していければと思います。 一方で、昨年もいままでと同様、青空文庫は新たな電子テクストを日々公開しつつ、引き続き広く多彩な活用事例がありました。 なかでも、名古屋大学・東京大学などの研究チームが開発した RAG Chat AI の「Humanitext Aozora」(https://aozora.humanitext.ai/)は、文芸にまつわる情報の活用や文学振興という面でも、たいへん新しく興味深いものでした。 参考:「E2827 – 青空文庫の新たな可能性を拓く対話型AIシステム「Humanitext Aozora」の紹介」『カレントアウェアネス・ポータル』(https://current.ndl.go.jp/e2827) また、昨年元旦の当欄「そらもよう」でもご紹介した「青空文庫振り仮名注釈付き音声コーパス」は ver.2 が公開され、順調にアップデートされているようです(https://lab.ndl.go.jp/news/2024/2025-03-07/)。 さまざまなかたちで皆様にご活用いただけて、自分たちの思いもしなかった未来が見られることは、ボランティア活動を続けるにあたっての励みでもあります。 作品公開の面では、公益財団法人大同生命国際文化基金さんの「アジアの現代文芸シリーズ」から、継続して新刊ご登録の依頼をいただいております。 昨年は7月7日にニャット・リン「白い蝶」(川口健一訳)をリンク登録し、今年も近日中に新たにもう1冊が青空の書架に加わる予定です。 今後も、アジア文学の翻訳も日本語文芸のひとつとして、広い読者にお届けするお手伝いをしていきたく思います。 この元旦は、青空文庫のユーザの皆様にはおなじみともなっている競作「○○を読む・書く」シリーズの最新イベント「琵琶湖を読む×琵琶湖を書く」から、円城塔「旅する琵琶湖」、澤西祐典「虹のこ」、福永信「土俵の中の日本」の3作を登録しています。 今回も、風土の想像力あふれる作品が楽しめます。ご提供ありがとうございました。 (そして皆様もぜひ、これまでのシリーズとともに、その地名で青空文庫を検索しつつ、関連作品も読書してみてください) 今後も着実に堅実に、新館とともに青空文庫の活動を再開していく所存です。 お知らせは随時こちらの「そらもよう」欄で行いますので、ご注視ください。 また、SNS では(当文庫とも名前が近しい)Bluesky にボランティアによるお知らせアカウント(https://bsky.app/profile/aozorabunko.bsky.social)があります。こちらもどうぞよろしく。 | |