108
新規公開作品の中では、XHTML版で3月31日公開の西田幾多郎「読書」が1日当たりアクセス数(200超過分アクセス数/日)で44.00とずば抜けて高いわけではないが1位。指標の数値ではなく、公開1日だけでランキングに入ったことがちょっとした驚き。中島敦の新規公開作品も人気が高いことが分かる。野村胡堂、吉川英治の新規公開作品は軒並みランクインしており、今月は新規公開作品のランクイン率が高かった。XHTML版では吉川英治が、テキスト版では野村胡堂がより上位を占めているのが、XHTML版とテキスト版の違いである。が、例のごとく、その理由は私には不明である。
既存作品の中では、アンデルセン「雪の女王 七つのお話でできているおとぎ物語」がディズニーのドラマティック・ミュージカル映画「アナと雪の女王」の公開(3月14日)により、アクセス増率ランキング上位に入った(XHTML版アクセス増率2.97、4位、テキスト版1.13、2位)。ディズニーのアニメ映画の連関でグリム「ラプンツェル」も「雪の女王 七つのお話でできているおとぎ物語」の上下に位置する(XHTML版アクセス増率3.57、3位、テキスト版0.64、3位)。XHTML版、テキスト版のこの入れ違いも興味深い。
XHTML版のアクセス増率1位は19.68の久生十蘭「春雪」、テキスト版のアクセス増率1位は1.32の野村胡堂「銭形平次捕物控 082 お局お六」。「銭形平次捕物控 082 お局お六」は2月末日の28日公開で2月はランク外で計算上前月アクセスが202となっている作品、月後半に新規公開された作品によくあるパターンである。一方、久生十蘭「春雪」は、アクセス増率もかなりの高率である。