食べようと手に持っただけで、すでにすっぱい。すぼまった口の中には唾液が充満してくる。梅干ではありません、夏みかんです。
十代に達するまでにまだ二、三年はあったあのころ、夏みかんが好物だった。いまなら「超」とつけたいほどの強い酸味に少しの苦さ。小皿に盛った塩をたっぷりとなすりつけて一個まるまるをひとりで食べ終わるころには、塩と酸の作用によって唇は真っ白にふくれあがり歯はギシギシになる。でも少女の想像上の麻薬の効果のように全身は爽快となる。
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食べようと手に持っただけで、すでにすっぱい。すぼまった口の中には唾液が充満してくる。梅干ではありません、夏みかんです。
十代に達するまでにまだ二、三年はあったあのころ、夏みかんが好物だった。いまなら「超」とつけたいほどの強い酸味に少しの苦さ。小皿に盛った塩をたっぷりとなすりつけて一個まるまるをひとりで食べ終わるころには、塩と酸の作用によって唇は真っ白にふくれあがり歯はギシギシになる。でも少女の想像上の麻薬の効果のように全身は爽快となる。
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どんなに寒くても我が家は、炬燵をしないことにしている。なぜなら、炬燵とは、この上ない快楽をむさぼらせてくれるものなので、自己に甘く、他に厳しい我が家のメンバーの大敵である。誰一人動かなくなる。
青空文庫のアクセスランキング500はXHTML版とテキスト版との2つのカテゴリーで掲載されている。総合的な順位を知ろうとすれば、合算して、順位を出せば良いのだろうが、XHTML版とテキスト版とでは、ランクインしている作品はずいぶん異なっている。ちょっと計算してみたら、その異なり度は43%と出た。その異なり具合を簡単に見せることはできそうにないが、その一端を今月は新しい表として付け加えた。Wordpressで自分なりの表組みができるようになったからと言って、表だらけの記事になってしまっているが、筆者が表からコメントできることは少ないので、読者自身がそれぞれの知識・興味から、表から読み取れることを読み取って欲しい。それをコメントとして、投げかけてくれれば、この記事もより面白くなるだろう。
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本日もしくは明日あたり発売のマンガ雑誌「月刊ヤングエース」1月号(角川書店刊)にて、『文豪ストレイドッグス』(原作:朝霧カフカ/作画:春河35)というマンガが新連載になりました。動画サイト「ニコニコ動画」にて『ゆっくり妖夢と本当はこわいクトゥルフ神話』というシリーズを投稿して一躍大人気、注目されている新進気鋭のクリエイター朝霧カフカ、期待の商業デビュー作品です。実は私個人は朝霧くんとひょんなことからちょっとしたご縁があるのですが、今回はそういうことが理由ではなく、普段青空文庫/aozorablogをお楽しみのみなさまにもきっとご興味を持っていただけるのではないかと思い、勝手にご紹介・応援しようと記事を立ててみました。
【※注意 ここから先、作品の設定・登場人物についてちょっとしたネタバレがあります】