青空文庫のアクセス数推移、予想していたとおり、それとも
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カテゴリー:青空文庫 | 投稿者:POKEPEEK2011 | 投稿日:2012年5月1日 |
青空文庫のアクセス数が増えていると報道されていますが、最近のアクセス・ランキング500位までの数字を見ていて、あまり変わりがないのではという感想でした。また、朝日新聞の文化面記事(’12/01/23)、 NHK Eテレビの「中高年のためのらくらくデジタル塾」での青空文庫の放映(’12/03/06)でアクセス数がUPしたかどうかを確かめることができるかどうかを見てみたかったので、ちょっと計算して、グラフに描いてみました。
■積み上げ面グラフ
まず、積み上げ面グラフでXHTML版とテキスト版アクセス数合計(アクセス・ランキング500位までの合計)を積み上げてみました。アクセスランキングが載っている2009/1月から2012/3月の積み上げ面グラフを描いてみると、XHTML版は30,000から40,000に上がって来ていますが、それほど増えている印象はありません。一方、テキスト版は2009年は少なく、2010年から増加している様子がはっきりと見えます。しかし、2010年5月以降は、その幅も際立って増えているようにはみえません。トレンド線というのをグラフの機能を使って描くと、確かに右肩上がりになっています。急激にというよりは、じわりと増えていると思われます。
■折れ線グラフ
次にXHTML版とテキスト版のそれぞれのアクセス数合計を折れ線グラフで見てみます。2010年1月にテキスト版のアクセス数がぐーんとアップし、2010年9月に最高数になったあと、しばらく下落し、2011年10月、11月に第2のピークを迎えたことが分かります。2011年10月、11月は河口慧海『チベット旅行記』、武田祐吉現代語訳『古事記』が話題を集めていたからと推測します。2010年1月/2月のアップの要因、2010年9月のピークの要因については、私が当時はまだ青空文庫を読んでいませんでしたので、残念ながら分かりません。

この当時、何があったのかが分かる方がおられたら、説明していただくと、興味深いと思います。
ちなみに、iPhone用青空文庫ビューアはSkyBookが一番古く2008年11月、ついでi文庫が12月。翌2009年1月に豊平文庫。 bREADERは2011年01月。Andoroid用青空文庫ビューアは2009年8月から翌10年にかけて各種が発表されています。PC用青空文庫 ビューアのAIR草紙は2009年9月、えあ草紙は2011年6月に発表です。
2012年1月の朝日新聞の記事、同3月のNHK教育テレビの放送についていえば、アクセス数を引き上げている様子がみえます。
■XHTML版とテキスト版のアクセス割合
折れ線グラフをみると、2009年当時はテキスト版はXHTML版の15%程度だったのが、2011年末には60%超になってきています。アクセス・ランキングの数字で上位のアクセス数だけみていると、テキスト版とXHTML版とで比べると、かなり差があるので、これはちょっと意外で、グラフにしてみて初めて分かりました。スマートフォンの青空文庫ビューアでのアクセス数が増えているであろうことを思えば、当然ではあります。
■統計学的には?
アクセス数の推移について、毎月のアクセス・ランキング500位までの合計値でグラフに描いてみました。10000点以上の作品の中での500位までの数字が統計学的に有効であるかどうかは分かりません。これについては、統計学のをご存知の方から説明していただけると、半年後、1年後に再度取り上げるモチベーションがあがります。

 


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