2015年度新規公開作品で500位ランキングに入ったのはXHTML版で1作品、テキスト版で12作品。テキスト版では2014年度の9作品に比べて11作品と伸びているものの、XHTML版では2014年の8作品に比べてわずか1作品。2015年は、2014年の吉川英治のような人気作家はいなかったといえる。

2015年度の新規公開作品数は580だから、500位までのランクイン率はXHTML版0.2%、テキスト版1.9%であり、例年に比べてかなり少ない（2011年度：1137作品公開、ランクイン率XHTML版0.7%、テキスト版0.8%、2012年度：730作品公開、ランクイン率XHTML版1.4%、テキスト版1.4%、2013年度：647作品公開、ランクイン率XHTML版4.8%、テキスト版8.7%、2014年度：647作品公開、ランクイン率XHTML版4.8%、テキスト版8.7%）。

■青空文庫2015年度新規公開作品のXHTML版一日当たりアクセス数ランキング
XHTML版のただ1つのランクイン作品は三好達治の「測量船」（基底値オーバ分のアクセス数/日：21.96）。この作品はテキスト版では11位とランクイン最下位ではあるが、その他の作品に比べれば文学史上でさすがよく知られた作品であり、XHTML版でランクインしているのも納得できる。

■青空文庫2015年度新規公開作品のテキスト版一日当たりアクセス数ランキング
第1位と第3位が吉川英治の「新書太閤記」で第1位が「第六分冊」（基底値オーバ分のアクセス数/日：33.84）、第3位が「第五分冊」（同：26.76）、第2位はヘミングウェイ「老人と海」（同：30.89）。第4位がキャロル「アリスはふしぎの国で」（同：12.92）、第5位は野村胡堂「奇談クラブ〔戦後版〕 01 第四の場合」（同：12.81）となっている。
パブリックドメインデイ（1月1日）公開作品では、三好達治「測量船」だけがランクインしている。