’16/01月のアクセス増率ランキングに入ったXHTML版とテキスト版の15作品のうち、共にランクインしているのは中島敦「悟浄歎異 —沙門悟浄の手記—」、夏目漱石「坊っちゃん」、小林多喜二「蟹工船」、ペロー「青ひげ」。

久しぶりに原因を探ってみた結果は、次の通り。

中島敦「悟浄歎異 —沙門悟浄の手記—」：「入試過去問で知った悟浄歎異、云々」というTweetと、映画「バケモンの子」で出典としてエンドロールに載っていたというTweet

夏目漱石「坊っちゃん」：嵐の二宮和也主演の夏目漱石没後100年　新春ドラマスペシャル「坊っちゃん」の放映（フジテレビ　1月3日）。

小林多喜二「蟹工船」：小林多喜二の母セキの生涯を描いた、故三浦綾子さん（1922～99年）の小説「母」の映画化が決まったというニュース。監督は山田火砂子（83）。

ペロー「青ひげ」：1月12日のGoogleのトップページのバナー（Doodleというのかな）がシャルル・ペロー生誕388周年だった。

■青空文庫 ’16/01 XHTML版新規公開作品一日当たりアクセス数(200超過アクセス/日)ランキング

’16/01月の新規公開64作品のうち、XHTML版の500位まで入った作品は19作品、30%（テキスト版では49作品、77%）と、12ヶ月平均の30%ちょうどである。

一日当たりアクセス数（200超過アクセス/日）のトップは1位江戸川乱歩「二銭銅貨」（200超過アクセス/日：493.87）、2位谷崎潤一郎「春琴抄」（同：314.16）、3位高見順「死の淵より」（同：40.71）。1位、2位はダントツで、200超過アクセス/日が100を超えたのは初めてであると思う。

■青空文庫 ’15/12 – ’16/01 XHTML版 アクセス増率ランキング

XHTML版アクセス増率の1位中島敦「悟浄歎異 —沙門悟浄の手記—」（アクセス増率：38.82）、2位芥川竜之介「杜子春 」（同：4.31）、3位夏目漱石「坊っちゃん 」（同：4.20）。

芥川竜之介「杜子春」のアクセス増は、Tweetの検索からは分からなかった

■青空文庫 ’16/01 テキスト版新規公開作品一日当たりアクセス数(200超過アクセス/日)ランキング

’15/12月の新規公開50作品のうち、テキスト版で500位まで入った作品は37作品、74％。12ヶ月平均の62.5%よりかなり大きく、12ヶ月中最大である。

一日当たりアクセス数（200超過アクセス/日）のトップは1位江戸川乱歩「二銭銅貨」（200超過アクセス/日：540.48）、2位谷崎潤一郎「春琴抄」（同：279.81）、3位野村胡堂「銭形平次捕物控 138 第廿七吉」（同：151.50）。テキスト版では200超過アクセス/日が100を超えたのが、4位野村胡堂「銭形平次捕物控 137 紅い扱帯」（同：119.67）までである。3位、4位の瞬間風速的な値もさることながら、1位、2位の31日間平均の持続的な平均が540.48、279.81という値がすごい。瞬間風速的にはどのくらい高かったのか、ちょっと想像できない。

■青空文庫 ’15/12 – ’16/01　テキスト版 アクセス増率ランキング

テキスト版アクセス増率の1位夏目漱石「坊っちゃん」（アクセス増率：2.93）、2位菊池寛「真田幸村」（同：2.26）、3位中島敦「悟浄歎異 —沙門悟浄の手記—」（同：1.10）。

菊池寛「真田幸村」のアクセス増は、言うまでもなくNHK TVの大河ドラマが今年は「真田丸」であることによる。

■アクセス数合計の推移

2015年12月のアクセスランキング500位までのアクセス数合計。XHTML版493,083（前月比94％、対前年同月比は不明）、テキスト版242,283（前月比97％、対前年同月比は不明）。