魯山人と「美味しんぼ」
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カテゴリー:未分類 | 投稿者:Horash Qudita | 投稿日:2012年4月30日 |

「美味しんぼ」の中のキャラクター、海原雄山は、北大路魯山人の孫弟子として、設定されている。「美味しんぼ」は、雑誌連載当時、単行本3巻くらいまでをよく読んだ。ので、内容というネタをよく覚えている。その上で、北大路魯山人の入力をしていると、原作者は北大路魯山人からネタを拾っていたんだな、と思った。

 ウィキペディアの海原雄山の項目にも、北大路魯山人のエピソードとして、触れられている、フランス料理の鴨料理をわさび醤油で食べる話(単行本3巻収録『料理のルール』)の元ネタは、「すき焼きと鴨料理——洋食雑感」(校正待ち)にある。北大路魯山人は、フランスにある鴨料理のレストランで、アレをやったらしい。「美味しんぼ」では、山岡さんが、逆に海原雄山をぎゃふんと言わせることになるので、まことにうまいネタの使い方であると思う。山岡さん曰く、「料理愛国主義の発露とも言うべきで滑稽だ」と。まさに、料理愛国主義的な発言は、公開されている作品にもたくさん見られる。世界の料理について述べた、「欧米料理と日本」「ハワイの食用蛙」「アメリカの牛豚」「デンマークのビール」「フランス料理について」「世界の「料理王逝く」ということから」などを読むとよくわかる。

 単行本1巻収録の『ダシの秘密』に出て来る技法「引出し昆布」は、「だしの取り方」「日本料理の基礎観念」にほぼそのままなやり方が記載されている。

 こういった細かい事だけでなく、「料理」「書道」「陶芸」などについての他の人への批評が辛辣で、なんとなくその物言いが、海原雄山のようなのだ(「味道」「書論」「陶説」はほとんど校正待ち)。文庫本5冊分を入力して思ったのは「ああ、これはリアル海原雄山だ」ということである。


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