’20/08月のアクセス増率ランキングに入ったXHTML版とテキスト版の15作品のうち、共にランクインしているのは2作品。芥川竜之介「闇中問答」と伊丹万作「戦争責任者の問題」。

XHTML版で、前月（’20/07)新規公開作品で今月ランキングに入っている作品が珍しく１点、江戸川乱歩「何者」（25.60）。テキスト版では、27作品。

■青空文庫’20/08 XHTML版新規公開作品一日当たりアクセス数(200超過アクセス/日)ランキング

’20/08月の新規公開54作品のうち、XHTML版の500位まで入った作品は7作品、15％（テキスト版では45作品、94％）と、12ヶ月平均の27％よりもかなり少ない。

一日当たりアクセス数（200超過アクセス/日）のトップスリーは、1位久生十蘭「悪の花束」（29.71）、2位山本周五郎「夜明けの辻」（19.13）、3位山本周五郎「落ち梅記」（16.45）。

■青空文庫 前月（’20/07)新規公開作品のXHTML版2ヶ月合計一日当たりアクセス数ランキング

XHTML版で前月（’20/07）新規公開作品で今月ランキングに入った作品が珍しく１作品、江戸川乱歩「何者」。2ヶ月合計一日当たりアクセス数（200超過アクセス/日）は25.60。

■青空文庫 ’20/07 – ’20/08 XHTML版 アクセス増率ランキング

XHTML版アクセス増率のトップスリーは、1位宮沢賢治「税務署長の冒険」（4.12）、2位峠三吉「原爆詩集」（4.01）、3位伊丹万作「戦争責任者の問題」（3.90）、

アクセス増率が1.00以上の作品は17位の芥川竜之介「アグニの神」（1.16）までで、数が多い月と言える。

■青空文庫 ’20/08 テキスト版新規公開作品一日当たりアクセス数(200超過アクセス/日)ランキング

’20/08月の新規公開48作品のうち、テキスト版の500位まで入った作品は45作品、94％と、12ヶ月平均の89％より大きく、ほとんど全作品がランキングに入っていると言ってよい。ちなみに、ランキングに入らなかった作品は、8月20日公開の李箱「線に関する覚書４」、8月28日公開の大隈重信「婦人問題解決の急務」、8月31日公開のグリム兄弟/矢崎源九郎訳「わらと炭と豆」。

一日当たりアクセス数（200超過アクセス/日）のトップスリーはすべて山本周五郎作品で、1位「新潮記」（156.33）、2位「落ち梅記」（104.27）、3位「夜明けの辻」（55.13）。

■青空文庫 前月（’20/07)新規公開作品のテキスト版2ヶ月合計一日当たりアクセス数ランキング

前月（’20/07）新規公開作品で今月ランキングに入った作品は27作品。2ヶ月合計一日当たりアクセス数のトップスリーは、テキスト版アクセス増率のトップスリーは、1位江戸川乱歩「何者」（35.09）、2位江戸川乱歩「恐怖王」（34.26）、3位谷崎潤一郎「細雪02 中巻」（32.62）。

■青空文庫 ’20/07 – ’20/08　テキスト版 アクセス増率ランキング

テキスト版アクセス増率のトップスリーは、1位芥川竜之介「闇中問答」（0.83）、2位宮沢賢治「『春と修羅』」（0.61）、3位太宰治「彼は昔の彼ならず」（0.61）。

アクセス増率が1.00以上の作品はゼロであった。つまり、今月は顕著なアクセス増があった作品はなかったといえるが、宮沢賢治作品が6作品を占めており、なかでも「銀河鉄道の夜」が新字旧仮名版、旧字旧仮名版、新字新仮名（角川文庫底本版）と３種の版が入っており、ランキング・トップテンの常連であり、アクセス数のベースが大きい新字新仮名（新潮文庫底本版）もアクセス増17位につけており、４種の版すべてのアクセスが増加していることが注目される。

■アクセス数合計の推移

【青空文庫アクセスランキング500位までの20/08月合計値】XHTML版722,864（前月比97%、対前年同月比126%）、テキスト版208,759（前月比98%、対前年同月比100%）。