●’20/11月のアクセス増率ランキングに入ったXHTML版とテキスト版の15作品のうち、共にランクインしたのは3作品。すべて芥川竜之介作品で「上海游記」「桃太郎」「舞踏会」。twitterで検索してみると、「上海游記」は、1年ぶりに放映されたNHK総合の＜スペシャルドラマ「ストレンジャー～上海の芥川龍之介～」８K上映＞の原案の一つということであった。

●XHTML版で、前月（’20/10)新規公開作品で今月ランキングに入っている作品が今月は2作品。テキスト版では29作品。XHTML版では前月公開作品がランキングに入ることはほとんどなく、テキスト版ではかなり多数あるという状況が続いている。

■青空文庫’20/11 XHTML版新規公開作品一日当たりアクセス数(200超過アクセス/日)ランキング

’20/11月の新規公開43作品のうち、XHTML版の500位まで入った作品は11作品、26％（テキスト版では42作品、98％）と、12ヶ月平均の24％よりやや大きい。

一日当たりアクセス数（200超過アクセス/日）のトップスリーは、1位ロンドン/山本政喜訳「荒野の呼び声01 荒野の呼び声」（43.11）、2位岡本綺堂「赤い杭」（32.00）、3位山川方夫「トンボの死」（29.57）。

■青空文庫 前月（’20/10)新規公開作品のXHTML版2ヶ月合計一日当たりアクセス数ランキング

前月（’20/10）新規公開作品で今月ランキングに入った作品は2作品。共に江戸川乱歩作品で、１位「孤島の鬼」（64.17）、2位「鬼」（25.44）。

■青空文庫 ’20/10 – ’20/11 XHTML版 アクセス増率ランキング

XHTML版アクセス増率のトップスリーは、1位芥川竜之介「上海游記」（2.54）、2位上村松園「三人の師」（1.31）、3位芥川竜之介「桃太郎」（0.96）。

アクセス増率が1.00以上なのは、2位上村松園「三人の師」（1.31）まで。上村松園って誰と思って検索してみると、なんと女流日本画家。その美人画はどこかで見たことのあると思って、たまたまあった山種美術館の今年のカレンダーの３月４月が「つれづれ」だった。上村松園の文章は青空文庫に83作品もある。「三人の師」のアクセスがどうして増えているかは検索ではわからなかった。

他の作品で目についたのは北條民雄「いのちの初夜」。角川文庫から65年ぶりに復刊されたとのことである（初版は1955/1/1。改訂版出版は2020/11/21）。

■青空文庫 ’20/11 テキスト版新規公開作品一日当たりアクセス数(200超過アクセス/日)ランキング

’20/11月の新規公開43作品のうち、テキスト版の500位まで入った作品は42作品、98％と、ほとんど全作品。ランキングに入らなかった作品は、11/19公開のリンカーン/加藤 光一訳「リンカーン　ゲティスバーグ演説 1863.11.19　アメリカ　ペンシルバニア ゲティスバーグ近くの戦場にて」（ああ、演説の日に公開されていたのだったか）。

一日当たりアクセス数（200超過アクセス/日）のトップスリーは、1位山本周五郎「竹柏記」（84.00）、2位久生十蘭「川波」（78.00）、3位野村胡堂「銭形平次捕物控120 六軒長屋」（59.20）。

■青空文庫 前月（’20/10)新規公開作品のテキスト版2ヶ月合計一日当たりアクセス数ランキング

前月（’20/10）新規公開作品で今月ランキングに入った作品は29作品。2ヶ月合計一日当たりアクセス数のトップスリーは、1位山本周五郎「はたし状」（53.81）、2位江戸川乱歩「孤島の鬼」（52.10）、3位坂口安吾「道鏡」（46.26）。

■青空文庫 ’20/10 – ’20/11　テキスト版 アクセス増率ランキング

テキスト版アクセス増率のトップスリーは、1位芥川竜之介「桃太郎」（0.88）、2位堀辰雄「伊勢物語など」（0.63）、3位山本周五郎「百足ちがい」（0.60）。

アクセス増率が1.00以上のは作品はなし。

■アクセス数合計の推移

【青空文庫アクセスランキング500位までの20/11月合計値】XHTML版657,196（前月比91%、対前年同月比112%）、テキスト版198,274（前月比95%、対前年同月比102%）。