●’20/12月のアクセス増率ランキングに入ったXHTML版とテキスト版の15作品のうち、共にランクインしたのは3作品。ディケンズ/森田草平訳「クリスマス・カロル」、アーヴィング/高垣松雄訳「クリスマス・イーヴ」、坂口安吾「明治開化　安吾捕物02 その一　舞踏会殺人事件」。
「クリスマス・カロル」は、毎年12月にアクセスが増加する定番作品だが、アーヴィングの「クリスマス・イーヴ」はアクセス増に登場するのは、初めてだと思う。
坂口安吾「明治開化　安吾捕物02 その一　舞踏会殺人事件」は「明治開化　安吾捕物」の最初の作品。調べてみると、「明治開化　安吾捕物」は2020/12/11（金）からスタートしたNHK BSプレミアム・BS4Kの連続推理ドラマ「明治開化 #新十郎探偵帖」（全8回）の原作だという。

●XHTML版で、前月（’20/11)新規公開作品で今月ランキングに入っている作品が今月も2作品。テキスト版では21作品。

■青空文庫’20/11 XHTML版新規公開作品一日当たりアクセス数(200超過アクセス/日)ランキング

’20/12月の新規公開42作品のうち、XHTML版の500位まで入った作品は13作品、31％（テキスト版では42作品、98％）と、12ヶ月平均の24％よりやや大きい。

一日当たりアクセス数（200超過アクセス/日）のトップスリーは、1位久生十蘭「海難記」（39.40）、2位山本周五郎「夕靄の中」（26.89）、3位中島敦「狐憑」（24.07）。

■青空文庫 前月（’20/11)新規公開作品のXHTML版2ヶ月合計一日当たりアクセス数ランキング

前月（’20/11）新規公開作品で今月ランキングに入った作品は2作品。共に江戸川乱歩作品で、１位「孤島の鬼」（64.17）、2位「鬼」（25.44）。

■青空文庫 ’20/11 – ’20/12 XHTML版 アクセス増率ランキング

XHTML版アクセス増率のトップスリーは、1位ニューヨーク・サン誌/大久保ゆう「サンタクロースはいるんだ」（1.98）、2位太宰治「メリイクリスマス」（1.23）、3位内村鑑三「後世への最大遺物」（1.13）。
アクセス増率が1.00以上なのは、4位アーヴィング/高垣松雄訳「クリスマス・イーヴ」（1.02）まで。
「サンタクロースはいるんだ」はテキスト版ではランキング500位内に入っていないから、読まれ方、読み聞かせ方の大きな違いと言えるかもしれないが、スマホの青空文庫リーダーがあまり使われていないのだろうか？
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■青空文庫 ’20/12 テキスト版新規公開作品一日当たりアクセス数(200超過アクセス/日)ランキング

’20/12月の新規公開49作品のうち、テキスト版の500位まで入った作品は45作品、91％と、ほぼ年間の平均。ランキングに入らなかった作品は、12/30公開の横光利一「草の中」、12/31公開の大町桂月「冬の榛名山」、丘浅次郎「理科教育の根底」、久坂葉子「女」。

XHTML版アクセス増率のトップスリーは、1位ニューヨーク・サン誌/大久保ゆう「サンタクロースはいるんだ」（1.98）、2位太宰治「メリイクリスマス」（1.23）、3位内村鑑三「後世への最大遺物」（1.13）。

■青空文庫 前月（’20/11)新規公開作品のテキスト版2ヶ月合計一日当たりアクセス数ランキング

前月（’20/11）新規公開作品で今月ランキングに入った作品は21作品。2ヶ月合計一日当たりアクセス数のトップスリーは、1位山本周五郎「竹柏記」（41.30）、2位永井荷風「砂糖」（32.84）、3位山本周五郎「嘘アつかねえ」（31.69）。

■青空文庫 ’20/11 – ’20/12　テキスト版 アクセス増率ランキング

テキスト版アクセス増率のトップスリーは、1位坂口安吾「明治開化　安吾捕物02 その一　舞踏会殺人事件」（2.17）、2位坂口安吾「明治開化　安吾捕物01 読者への口上」（1.47）、3位ディケンズ/森田草平訳「クリスマス・カロル」（0.73）。

アクセス増率が1.00以上なのは。2位の坂口安吾「明治開化　安吾捕物01 読者への口上」（1.47）。「明治開化　安吾捕物」は15位中、6作品がランクインしており、かなりの占有率である。
その他、9位に吉川英治「三国志01 序」、14、15位に同「新書太閤記」が入っており、「三国志」は17位から23位までに7作品が、「新書太閤記」は16位にも入っているが、アクセス増の原因は分からなかった。

■アクセス数合計の推移

【青空文庫アクセスランキング500位までの20/12月合計値】XHTML版593,312（前月比90%、対前年同月比101%）、テキスト版189,027（前月比95%、対前年同月比94%）。