引き算レシピ8 きゃべつのおかゆ
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カテゴリー:青空文庫 | 投稿者:八巻 美恵 | 投稿日:2012年9月16日 |

野菜をゆでて食べるなら、まず歯ごたえよく、さらに色よく仕上げたいと思う。だから、頃合いをみはからって短時間でお湯から引き上げる。というのが常だった。しかしイタリアには野菜をほとんど歯ごたえのなくなるまでゆでたり蒸したりする食べかたがあるらしいことを本で知り、「ゆでカリフラワー」なるものを半信半疑でやってみた。

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もうひとつの「リフローは難しい」、あるいは期待するリフロー その3
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カテゴリー:電子書籍,青空文庫 | 投稿者:POKEPEEK2011 | 投稿日:2012年9月9日 |

新しい注記、「地から◯字で開始、地から●字で折り返し」を提唱したい。ということで、まず複数行の文章の現状の「地から○字上げ」の処理が、各種青空文庫ビューアで様々に処理されていること、それぞれに難点があることを示しておきます。その上で、「地から◯字で開始、地から●字で折り返し」をシミュレーションを提示し、この新しい注記の採用を提唱したいと思います。

8月18日の投稿『もうひとつの「リフローは難しい」、あるいは期待するリフロー』では、青空文庫のポー「盗まれた手紙」(佐々木直次郎訳)の扉のエピグラムの各種青空文庫ビューアでの見え方を次の3つに分類されると説明していました。 (続きを読む…)


青空文庫’12/07月-’12/08月の月間アクセス増分析
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カテゴリー:青空文庫 | 投稿者:POKEPEEK2011 | 投稿日:2012年9月8日 |

青空文庫8月のアクセスランキングの話題は、テキスト版の異常とも言えるアクセス増である。世話人の富田さんのtwitterによると、「15日から23日にかけて、集中的にアクセスが生じているとのこと」である。アクセス増の分析から、何か見えてくるかと期待したが、何か推定できるようなデータは現れて来なかった。個人の読者のアクセスが、うわさがうわさを呼んで、増加したということでもなさそうだし、謎はそのまま残ったままである。 (続きを読む…)


ルイス・キャロル『アリスの地底めぐり』第2章(草稿)
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カテゴリー: | 投稿者:OKUBO Yu | 投稿日:2012年9月4日 |

【ひとつめへのリンク】

 ふたつめ

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54

カテゴリー:未分類 | 投稿者:uematsu | 投稿日:2012年8月28日 |

いま公開中の映画、「桐島、部活やめるってよ」がかなり面白い。
この春公開された「生きてるものはいないのか」よりも、
一見普通に見えるだけ「桐島、」のほうが面白さに拍車がかかる。

普通の高校に流れる普通の時間。
人より目立ちたいけど、人より目立ちすぎるのはいや。
退屈は嫌だけど、なんか必死なのも恥ずかしい。

そんな時、みんなの憧れだった桐島が部活をやめてしまう。
正確にはやめてしまうという噂が流れる。

それだけで、学校の中の人間関係の歯車が狂い始める。
いろんな部活の中の人間関係が、人と人との微妙な格差のあり方が、

桐島という頂点が揺れることで、音を立ててくずれていく。

それでも、映画部のいけてないめがね男子が8ミリカメラ片手に映画を撮ろうと
必死でファインダーをのぞいている姿が切なくて強い。

もう一度、この映画を見ようと思う。
一度目よりも二度目、二度目よりも三度目の方が
絶対に面白い映画だと思う。

公式サイト。
http://kirishima-movie.com/index.html


(続)もうひとつの「リフローは難しい」、あるいは期待するリフロー
53

カテゴリー:電子書籍,青空文庫 | 投稿者:POKEPEEK2011 | 投稿日:2012年8月19日 |

『もうひとつの「リフローは難しい」、あるいは期待するリフロー』では、「盗まれた手紙」を用いて扉のエピグラムの表示について、天からの字下げ、エピグラムのブロックの字詰めをビューアが自動計算してくれれば、違和感の無いリフローのレイアウトになるということを説明しました。

青空文庫公開の佐々木直次郎訳のエドガー・アラン・ポー作品のうち、7つの作品で扉にエピグラムが載っています。みな、2つの句からなていて、第2句はたいていそのエピグラムの発言者となっています。次の表は、4つの行長について、だいたいこの数字であれば、違和感のないレイアウトになると思える字下げ、字詰め(および下マージン)をあげてあります。

一覧表

参照のために、底本からのスキャナ画像をあげておきます。左から「盗まれた手紙」「アッシャー家の崩壊」「ウィリアム・ウィルソン」「メールストロムの旋渦」「黄金虫」「モルグ街の殺人事件」「落穴と振子」。

ポー作品のエピグラム

1例だけ、AIR草紙でのシミュレートの例を追加であげておきます。

「アッシャー家の崩壊」の例で、天からの字下げだと字下げ数が非常に大きいものです。これを天からの字下げで注記すると、行長が短くなった時には、地に1字だけ表示される奇妙なレイアウトになってしまいます。行長が短くなった時に、天からの字下げ、字詰めが自動調整される期待されるリフローが普通になるまでは、天からの字下げを注記するのはためらわれます。やはり、現状のように、地からの字上げで指定するほうが、若干のレイアウトの崩れは出るものの、ベターといえます。

なんだか、現状肯定の結論になってしまったようですが、やっぱり「リフローは難しい」ということで、ひとまず終えることにします。


伊東英子をさがせ その3
52

カテゴリー:WEB, | 投稿者:おかもと | 投稿日:2012年8月18日 |

3.伊東六郎

つづいては、伊東六郎。この人のことは、文学事典に出ていた。

日本近代文学大事典 / 日本近代文学館編. — 第1巻 ; 第2巻 ; 第3巻 ; 第4巻 ; 第5巻 ; 第6巻 ; 付録. — 東京 : 講談社 , 1977.11-1978.3.

この事典の第1巻、p146に「伊東六郎」の項目がある。それによると、明治21.7.18生まれ。伊東英子は明治23.1.15の早生まれだから、学年だと1つ上。明治44年、東京帝国大学文学科に入学し、大正5年7月中退。チェーホフの翻訳をしたり、荷香のペンネームで短歌や詩も発表。また、本名で小説を発表とか、高踏書房を経営とか、いろいろなことをしていた模様。

伊東六郎の翻訳した小説は、国立国会図書館の近代デジタルライブラリーで読むことができる。

  • アナテマ / アンドレーエフ作 ; 伊東六郎譯. — 東京 : 泰平館書店 , 1913.9.
  • 女天下 / アントン・チェホフ作 ; 伊東六郎譯. — 東京 : 新陽堂 , 1913.11.
  • バッドボーイ日記 / 伊東六郎譯. — 西大久保町 (東京府) : 高踏書房 , 1915.6.

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もうひとつの「リフローは難しい」、あるいは期待するリフロー
51

カテゴリー:未分類,電子書籍,青空文庫 | 投稿者:POKEPEEK2011 | 投稿日: |

電子書籍のリフローの難しさについては、『電子書籍の(なかなか)明けない夜明け 第11回 ● 「なぜ電子書籍のリフローはむずかしい」 で、村上真雄氏が特に行頭行末揃えの難しさについて説明されている。

私が気がついた電子書籍のもうひとつの「リフローは難しい」、青空文庫にあるエドガー・アラン・ポーの作品にあるエピグラムの表示が色々であることに去る6月に気がついて、報告 https://twitter.com/POKEPEEK2011/status/218091572288425984だけをしておいてあった。

青空文庫ビューアでのリフロー処理の難しさは、このエピグラムだけでなく、見出しの位置をどう処理するかの問題でもある。また、これは天から○字下げ、地から○字上げという注記をどのように処理するかということである。

ここでは、まずポーの佐々木直次郎訳『盗まれた手紙』(新潮文庫)でのエピグラムの表示を通じて、電子書籍のリフローの難しさと私が期待するリフローでの見え方を説明しようと思う。

先のtwitterでUPした各種ビューアの画像のほかに、楽天Kobo touchの画像およびPCビューアとしてPageOne、TextMiruの画像を加えた画像が次のものである。

図1 各種青空ビューアにみる地から○字上げ注記の処理の違い

このエピグラムのテキストと注記は、次のとおりである。

[#ページ中央]
[#地から10字上げ]Nil 〔sapientiae&〕 odiosius acumine nimio.
[#地から2字上げ](叡智にとりてあまりに鋭敏すぎるほど忌むべきはなし)
[#地から4字上げ]セネカ(1)
[#改ページ]

画像を見ると、大きく分けて2つ、細かく分けると3つのタイプがあることが分かる。
①注記に忠実に字上げを行なっているビューア
②字上げを行なっているが、字上げの処理が①と異なっているビューア
③字上げの注記は無視して天から表示しているビューア

行長が短いと[#地から10字上げ]、[#地から2字上げ]とテキストの長さとの合計が行長を超えるので、折り返しが発生する。今、注記は地からの字上げなので、折り返しは地からとなり、①のタイプのビューアでは、地を揃えた形で表示される。

②のタイプのビューは豊平文庫だけである。これは、和文では文末を地から2字上げにし、文頭の折り返しは地付きにしている。英文については、残念ながら、[#地から10字上げ]がどう反映されているのか、判読できない。

③のタイプのビューアは、行長が短い場合のこのような不都合を避けるためであろう、地から○字上げの注記を無視するように処理されている。これはこれで処理はシンプルだし、見栄えも悪くはならない。

では、底本の組版の趣旨をできるだけ反映した形で、地から○字上げ、あるいは天から○字下げを実現するには、どうしたら良いか?

まず、文章が長い時には、注記を単純な字下げ、字上げではなく、字下げと字詰めを組み合わせた注記にしたほうが良いだろう。なお、字詰めの注記は、レイアウトの「字下げ」の項目には記載されていなくて、「その他」の項目に記載されているので、少し見つけにくい。
テキストには、字下げと字詰めの組み合わせを底本のレイアウトに合わせた数値で記述する。この記述してある字下げ、字詰めの数字をビューアが行長に合わせて自動的に調整するというのが、私の求めるリフローになる。

このようなリフロー処理は、既に存在しているかもしれない。しかし、私自身は出会っていないので、ここではAIR草紙を用いて、シミュレーションを行なってみる。

初めに、佐々木直次郎訳の「盗まれた手紙」の底本の扉裏のスキャン画像は、次のようである。

図2 「盗まれた手紙」 扉裏 スキャン画像

このようなレイアウトになっているエピグラムを、リフローな画面でどう処理してくれれば、違和感なく見れるかを考えてみた。「盗まれた手紙」が収められている新潮文庫『モルグ街の殺人事件』は84版では本文字詰めは43文字、扉裏にあるエピグラムは本文より小さい活字で印刷されている。位置は、本文文字で数えて18字下げ、エピグラムの文章の文字数は長いほうが26字なので、次のように記述する。

●字下げと字詰めの組み合わせ
[#ここから18字下げ]
[#ここから26字詰め]
[#ここから1段階小さな文字]
Nil 〔sapientiae&〕 odiosius acumine nimio.
(叡智にとりてあまりに鋭敏すぎるほど忌むべきはなし)
[#ここで小さな文字終わり]
[#ここで字詰め終わり]
[#ここで字下げ終わり]
[#ここから36字下げ]
[#ここから5字詰め]
[#ここから1段階小さな文字]
セネカ(1)[#「(1)」は行右小書き]
[#ここで小さな文字終わり]
[#ここで字詰め終わり]
[#ここで字下げ終わり]

このテキストをAIR草紙で行長が43字にした画像が次の図の中央である。図の右側の本文のスキャン画像とほぼ同等であるといえよう。ところが、このまま画面サイズを小さくして、行長が28字にすると、図の左側のようになってしまう。特に「セネカ」の文字列が地に沿ってしまうことになる。

図3 底本とAIR草紙での2つのサイズの比較

いろいろな考え方があると思われるが、私は天からの字下げにしたときの字下げの字数は、行長が短くなれば、ずっと短くし、地からの字上げも2字か1字程度(ことによったら0字)にするのが良いと思う。

ということで、底本の1行43文字でのレイアウトのときと、1行28文字、22文字、18文字のときのレイアウトは、だいたいこんなものになれば良いだろうという案をAIR草紙でシュミレートしてみた。

AIR草紙でのシュミレート

図4 4つの字数でのシュミレート

数字は1行での文字数を数えるためにつけたもので1行目は本文の文字サイズでの字数、2行目がエピグラムを1段階小さな文字で表示したときの行数、エピグラムをおいた後の行の数字は、天からの字数、地からの字数の目印のためのものである。
そのあとの数字は、例えば本文43字、小さな字は50字のとき、天からの字下げは18字、エピグラムのブロックの字詰めは26文字で、地からの空きは3字ということを示している。

表にまとめると次のようになる。

Nil 〔sapientiae&〕 odiosius…
(叡智にとりてあまりに
セネカ
本文字数 小サイズ字数 天字下げ 字詰め 地字上げ 天字下げ 字詰め 地字上げ
43 50 18 26 3 36 5 3
28 32 4 23 2 22 5 2
22 25 3 18 1 16 5 1
18 20 1 16 1 12 5 1

本文字数に従って、天からの字下げ、字詰め、地からの字上げの数字を計算によって青空文庫ビューアが変更することができれば、こうしたエピグラムの違和感のない自動レイアウトもできるのではないだろうか。

4つの変数から、どんな場合でも、適切な数値が自動計算で求められるかどうかは分からない。いろいろな書籍のレイアウトをされている組版技術者、デザイナーであれば、既になんらかの計算式をお持ちかもしれない。また、Latexなどの関数としてあるのかもしれない。また、数学の得意な人であれば、なんらかの数式を導きだせるかもしれない。

佐々木直次郎訳の新潮文庫収録のポー作品には、ほかに6つの作品にエピグラムがあるので、次回にはシミュレートした数値を提供することにしたい。


伊東英子をさがせ その2
50

カテゴリー:WEB, | 投稿者:おかもと | 投稿日:2012年8月13日 |

2.Googleで検索

一口に「Googleで検索」といっても、実際にはイロイロあったりする。今回使ったのは、次の2つ。

  1. インターネット上に公開されているものを検索→Google検索
  2. Googleがスキャンした書籍を検索→Googleブックス

普通は1.のGoogle検索を使うが、昔のことの調査には、2.のGoogleブックスが威力を発揮する。

先の「伊東英子をさがせ その1」でいうと、「「赤い鳥」の作家たち総索引 1.作家」は1.のGoogle検索の結果で、「時事新報目録」や「泡鳴全集」は2.のGoogleブックス、といえば、多少はイメージがつかめるかな。

Googleブックスは、いわば力まかせの全文検索で、OCRスキャンの精度はイマイチなのだが、それでも丹念に見ていくと思いがけない発見があったりする。たとえば、Googleブックスで「伊東英子」を検索すると70件ほどヒットするのだが、そのうち、次の文献に注目。
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伊東英子をさがせ その1
49

カテゴリー:WEB, | 投稿者:おかもと | 投稿日:2012年8月10日 |

はじめに

伊東英子。「いとう ひでこ」と読むらしい。

この人のことを知ったのは、富田倫生さんによる掲示板「こもれび」への書き込みからだった。

▼伊東英子
「水野 仙子ホームページ」は、「…島崎藤村の刊行した雑誌「處女地」で執筆していた伊東英子という方の没年を教えてください!」と呼びかけています。
http://page.freett.com/Schuricht/senko.htm

ここで紹介されたリンク先のサイトには「伊東英子作品集」というページもあり、伊東英子が、島崎藤村の刊行した雑誌「處女地」(大正11-12年に刊行)に執筆していた人だとわかる。また、「伊東英子に関する既存の情報」として、以下のように書かれていた。

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