というわけで、twitterで展開されました先日のカードバトルの続編みたいなものの、まとめ。
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このコーナーは、青空文庫のアクセスランキングで、前の月の新規公開作品の1日当たりアクセス数(200超過アクセス/日)と、前々月から前月へのアクセス増率の2つのランキングを作成して、公開するというものである。
表計算ソフトで計算し、ソートして結果を得ているだけなのだが、時々びっくりするような結果が出ることがある。今月の結果で驚いたのは、テキスト版アクセス増ランキングの15位までのうち14位を吉川英治作品が占めたことである。掲載する表には収められなかったが、40位までの実に36作品を吉川英治作品が占めている。
一方、XHTML版のアクセス増率ランキングでは、その傾向は全く見られない。特に「私本太平記」はランキングの中に入っていないのである。
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今月は、アクセス増としては特別に大きな話題はなかったようだ。新規公開作品では、期待にそぐわず吉川英治の『三国志』が特にテキスト版で大きなアクセス数を出している。詳しい分析はしていないが、『宮本武蔵』『私本 太平記』より多いようだ。
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8/16日に青空文庫の中心的な呼びかけ人だった富田倫生さんが亡くなられた。ご冥福をお祈りします。
何年かのあいだ掲載されていなかったaozorablogの再開が始まったのが2012年3月。この青空文庫の月間アクセス増率の分析を初めてアップしたのが2012年4月のことでした。読みこなしてもいないランキング上位の定番作品に目を向けないで、赤丸急上昇的な作品はなんだろうと思って、twitter上で最初はテキストのtweet、ついでTwitpicの画像でつぶやいていたのを、富田さんが読んでくれていて、この場を与えられたのでした。
aozorablogの再開のきっかけの一つとなったのは、アクセス増(アクセスの変動)のこれらのツィートとその前にtwitter上で報告していた各種青空文庫ビューアの注記処理状況の報告であったと思います。アクセス増分析はなんとか続けていますが、注記処理状況の報告については、ブログ上である程度きちんと報告するには、いろいろ調査が必要となるので、富田さんの期待に添うことができないできました。2012年の夏に、『もうひとつの「リフローは難しい」、あるいは期待するリフロー』 http://www.aozora.gr.jp/aozorablog/?p=1052 と題した一連の調査があるきりです。
富田さんとの出会いは、青空文庫注記形式を利用して漢文の訓点テキストを作成し、青空文庫ビューアで読もうとしていて、再読文字の注記方法が分からなかったことをtwitterで呟いたいていたことからでした。再読文字の注記自体は、その時既に存在していて、“青空文庫[#「青空文庫」の左に「あおぞらぶんこ」のルビ]”のように注記すれば良かったのでした。再読文字に即して言えば、“未[#「未」の左に「ザル」のルビ]”のように注記すれば良いわけです。左につくルビは、調べると実にやっかいな注記(処理)で、Webkitでも、まだ実装されていません。青空文庫ビューアでちゃんと処理できているのは、えあ草紙/AIR草紙ぐらいなものです。
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’13/05月は、XHTML版でまたまた芥川竜之介「谷崎潤一郎氏」が2万アクセスを超えて驚きを与えた。まさに
である。
そのほか、憲法記念日のある5月らしく、憲法の話が例年のようにアクセス増率のランキングに入っているが、「大日本帝国憲法」がアクセス増分析の中に登場してきたのにちょっと驚いた。
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’13/04月は、新規公開作品一日当たりアクセス数でも、2月間のアクセス増率でも、新規公開が月末近くであれば、計算上大きな数字になってしまう。方法上のそんな制約が姿を現したように思える月であった。また、アクセス増率と単純アクセツ増もほとんど差がなかった。したがって、今月は単純アクセス増の表の掲載は取りやめることにした。
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XHTML版 アクセス増率ランキングを除く3つのアクセスランキングで吉川英治作品が上位を独占。人気の高さがうかがえる。
■青空文庫 ’13/02 – ’13/03 XHTML版新規公開作品一日当たりアクセス数ランキング
『私本 太平記』と『宮本武蔵』のような大作ではなかったが、相変わらず吉川英治作品が上位を独占。XHTML版は03/27公開の2作品までランキングに入っており、一日当たりアクセス数ではその2作品が1位、2位に入っている。アクセス数で言えば、「大谷刑部」「随筆 宮本武蔵」「宮本武蔵 08 円明の巻」が上位である。
吉川英治作品以外ではクロポトキン「革命の研究」、小倉金之助「三百年後」が注目される。
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2013年/01月の青空文庫のアクセスランキング500の大きな話題は2つ。1つは、センター試験が生んだ珍事――牧野信一「地球儀」の大アクセス増、もう1つは今年が青空文庫の“ビッグ・イヤー”と呼ばれ、早くから作品公開が待たれていた柳田国男、吉川英治、室生犀星、中谷宇一郎ら人気のある人たちの作品がランキングにずらりと入っていることである。“ビッグ・イヤー”ぶりは、XHTML版、テキスト版の新規公開作品一日当たりアクセス数ランキングでみてもらうとして、ここでは牧野信一「地球儀」について、少しまとめておく。
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2011年-2012年の年間アクセス増分析では何が分かるのであろうか?
2010年-2011年の年間アクセス増分析はまだaozorablogでは発表しておらず、表を画像にしてtwitterで発表するという方法をとっていた。XHTML版 http://twitpic.com/856hdi テキスト版 http://twitpic.com/856i3f 。また、今回のようにその年度の新規公開作品だけを別分類にするということも、単純アクセス数増といく分類も行なっていなかった。したがって、2011年度と比較することは部分的にしかできないが、分かる範囲で比較してみよう。
新規公開作品でXHTML版で500位ランキングに入ったのは、2011年度で8作品、2012年度で10作品。テキスト版では2011年度で9作品、2012年度で10作品。共に同程度と言える。
アクセス増率ではXHTML版の2011年トップが伊丹万作「戦争責任者の問題」で5.56であったのに対し、2012年トップは芥川竜之介「谷崎潤一郎氏」で45.79だが、これはちょっと特別で、実質は3位の宮沢賢治「やまなし」の2.85となる。
テキスト版では2011年が実質トップのグリム「ラプンツェル」の2.55に対し、2012年トップは宮沢賢治「グスコーブドリの伝記」の3.37で、これはかなりのアクセス増だということになる。
まとめてみると、芥川竜之介「谷崎潤一郎氏」という例外を除けば、XHTML版でもテキスト版でも宮沢賢治作品がアクセス増率のトップということになる。
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2012年12月の青空文庫のアクセスランキング500では、ミュージカル映画『レ・ミゼラブル』の公開(12/15)に伴い、ユゴー『レ・ミゼラブル』がランク内にがっちり入っていることが特徴だ。もっとも、テキスト版には全部の分冊が入っているけれども、XHTML版では全部ではない。これはテキスト版は青空文庫ビューアにまとめてダウンロードしておくが、XHTML版は読み終わったら、次の分冊にアクセスするという読書方法の違いではないだろうか。
著作権が存続している作品も青空文庫本体サーバにデータを置く試みの第一弾として、野口英司/宮川典子の『青空文庫ものがたり インターネット図書館の開設から今日まで』が年末ぎりぎりの12/25公開ながら、XHTML版の新規公開作品のアクセス/日で2位になったこともうれしい。長編のゲーテ作・森鴎外訳の『ファウスト』(12/24公開)が1位になっているのも驚きだ。
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