青空文庫’12/05月-’12/06月の月間アクセス増分析
42

カテゴリー:青空文庫 | 投稿者:POKEPEEK2011 | 投稿日:2012年7月6日 |

あまり変わり映えはしないなぁと思いつつ、またツールとして使っているLibreOffice Calcのマクロの完成度が低くて手作業も結構残っていたりしてなのだが、今月も青空文庫アクセスランキングによる’12/05月-’12/06月の月間アクセス増分析をアップします。

■XHTML版’12/6月度アクセス増率ランキング
’12/06月のXHTML版のアクセス増率ランキングの傾向は、先月と同じよう。まず、15位までを6月新規公開の作品が占め、その後を既公開作品が続き、既公開作品の中に前月ランキング外の作品が数点交じる。

ここでは大きな表は見にくいので、10位までの新規公開作品を揚げ、飛んで16行から25位までの既公開作品を揚げた。
(more…)


見本市(つぶやき)
41

カテゴリー:未分類 | 投稿者:code zip | 投稿日:2012年7月4日 |

電子書籍の見本市が開かれました。

あちらこちらのマスメディアで華やかに取り上げられていますがそれほどバラ色にかがやいている市場なんでしょうか?自分には判断しかねます。しかし、使ってみれば便利であると感じるんだろうと容易に想像はつきます。でも、この電子書籍はまだまだ過渡期で完成系が出るまでには時間がかかるだろうなと思っている。

もしかしたら完成系はPC,スマホ、ナビなどの他の製品との統合系に成るのかもしれないですね。

ここにいたって青空文庫の行方はと考えると、ちょっと想像がつきにくいです。これらの電子書籍にて青空文庫の利用ができるのか否か?これだけ世間に広まっていれば電子書籍も無視できないだろうとは思う。でも先行きは明るい?

青空文庫の発展は願うけど、各社も利益を上げるために厳しいところをついてきそうで、私たちもそれに対抗(?)対応(!)していかなければいけないのでしょうね。しばらく活動していない浦島状態の自分が書くと単なるガセになりそうだけど、ここ数年の動き見てるとちょっと憂慮してしまう。杞憂に終わってほしいと思ってはいる。

動きの速いこの頃の電子機器の動きについて行くだけのスピーディーさが青空文庫にあるのかと考えると未知数かなとも感じてしまうこの頃です。

願いは多くの人に受け入れられて発展していくことを願ってはいるのだけれど。

そういえば週末はOFF会ですね。この、イベントに合わせての集まりでもあるようですので盛会であることを願っています。

 

 


翻訳連載再び/ルイス・キャロル『アリスの地底めぐり』(仮題)予告
40

カテゴリー:未分類 | 投稿者:OKUBO Yu | 投稿日: |

どうもこんにちは、大久保ゆうです。

新aozorablogから読者になった方はご存じないかもしれませんが、青空文庫版 Le Petit Prince は(草稿が)旧aozorablogで週1連載されていました。1章ずつこつこつ訳して出して直して、を繰り返しながらやっているうちにあとから色んなことが起こっていたのですが、詳細についてはここでは触れません。

とにもかくにも、aozorablogが復活したということでもありますので、またあれを始めたく思うわけです。

(more…)


校正について具体例について言及することについて
39

カテゴリー:未分類 | 投稿者:米田 | 投稿日:2012年7月2日 |

校正について具体例について言及することについて僕は躊躇いがあります、というのは、ある具体的な作業員の名の乗っているテキストに、明らかな間違いのある状態があったことを、衆目に晒しても良いものかどうか、ということです。
(more…)


先鞭をつけると云うことは偉大なことなので
38

カテゴリー:,青空文庫 | 投稿者:米田 | 投稿日:2012年6月21日 |

先鞭をつけるというのは常に創造的なことで、ちょっとした小説じみた文章よりも、ダーウィンの「種の起源」の文章の方がよっぽど創造的で、それは科学であるとかないとか全く関係ない。
(more…)


自分のPD翻訳を青空文庫に登録してもらうには
37

カテゴリー:WEB,青空文庫 | 投稿者:OKUBO Yu | 投稿日:2012年6月13日 |

ネット上ではときどき「青空文庫手伝いたいけどどうすればいいのかな」というつぶやきのようなお悩みを拝見することがございます。それについてはみなさまがたびたびフォローされてますので問題はなかろうかと思うのですが、同時に「自分の翻訳に青空文庫からリンク貼ってもらいたいんだけどどうしたらいいんだろう」と思われる方も少ないかもしれませんがやはりおられるのではないかと想像するのです。

いやそもそも「自分の翻訳に青空文庫からリンク貼ってもらう」なんていうことがありうるのか、と疑問に思われる方もありましょう。そうなのです、ただいま青空文庫では「自作の小説」のリンク登録申請は受け付けられておりませんが、「自作の翻訳」(原文がパブリックドメインのもの)は訳者本人から申請することによって〈訳者の著作権あり作品〉としてリンク登録が今も受理されているのです。

とはいえ、そもそも気づかれていないのか利用価値なしと思われているのか、この登録を利用されるネット翻訳者の方はあまり多くはありません。というわけで、ここで不肖私が、古くから登録してもらっている古参として、その際の手順や注意点・メリット&デメリットをまとめておこうと考えるに至った次第。

(more…)


青空文庫’12/04月-’12/05月の月間アクセス増分析
36

カテゴリー:未分類 | 投稿者:POKEPEEK2011 | 投稿日:2012年6月9日 |

■XHTML版’12/5月度アクセス増率ランキング

’12/05月のXHTML版のアクセスランキングでは、4月の芥川竜之介「谷崎潤一郎氏」の圧倒的なアクセス数にはやや劣るけれども13,506のアクセス数を葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」が得たことが特徴だ。芥川竜之介「谷崎潤一郎氏」とは違って、もともとそれなりのアクセス数のある作品なので、アクセス増率では22位の1126%増である。

(more…)


そらいろのブックカバー 第四話「いつかの雪は今いずこ」
35

カテゴリー:,電子書籍 | 投稿者:OKUBO Yu | 投稿日:2012年6月5日 |

テクストにおける〈青空的な何か〉をテーマに書いてみたパート4。ひとまずこれでおしまい。だいぶ前に作ったものです。読み返してみて気がついたのですが、このお話ってたぶんインターネットとかパソコンとかが普及する前のことですよね。なんだかノスタルジック。(なお、当作品のご利用につきましては、お絵かきでも朗読でも、下の方にあるクリエイティブコモンズの範囲内でご自由にどうぞ。) ▲前話▲ ▽初めから▽

(more…)


そらいろのブックカバー 第三話「テストのまえのばん」
34

カテゴリー:,電子書籍 | 投稿者:OKUBO Yu | 投稿日:2012年5月29日 |

テクストにおける〈青空的な何か〉をテーマに書いてみたパート3。結構前に書いたもの。こういうのって、オリジナル作品もあった初期の青空文庫みたいですね。しかしながらそのような青空文庫は今はなく、またそのようなインターネットも時の彼方にあるのかもしれません。エキスパンドブックと訪れなかった未来をしのびつつ。(なお、当作品のご利用につきましては、お絵かきでも朗読でも、下の方にあるクリエイティブコモンズの範囲内でご自由にどうぞ。) ▲前話▲ ▼次話▼

(more…)


引き算レシピ5 ひっぱりうどん
33

カテゴリー:青空文庫 | 投稿者:八巻 美恵 | 投稿日:2012年5月27日 |

お昼にはよく納豆そばを作って食べる。ふつうに売っている乾麺を使うので季節は問わないアバウトなもの。ちょっと早めに茹で上げた冷たいそばの上にきゅうりの千切り、その上に納豆、その上にねぎ、と重ねて入れ、そばつゆをかけまわすだけのもの。卵を入れるひともいるがわたしは入れないほうが好き。

そんな納豆そばのことを山形育ちの友人に話したら、彼の地では納豆はうどんとともに食べるもので、蕎麦はちがう、と言われた。

春の山菜のころ、宮城県と山形県を分つ奥羽山脈の山のなか、山形よりにある小さな村をたずねたことがある。おばあさんにくっついて山菜をとり、保存法もおしえてもらった。ともかく採集したらその日のうちに保存のための処理をしてしまわなければならない。その鉄則のため夕暮れどきはいそがしいのだが、食べなくては処理のための労働にさしつかえる。そこで明るいうちに庭にあるかんたんなかまどに羽釜をかけてお湯をわかし、乾麺をゆでるだけの「ひっぱりうどん」がはじまるのだった。

たれはふたつ。ひとつは納豆+ねぎ+醤油、ひとつは味噌+マヨネーズ+ねぎ。ねぎを切るだけの手間で、熱いうどんをからめて食べるとふしぎにおいしい。味噌とマヨネーズはおばあさんのオリジナルでおどろきのおいしさだ。

家でも冬にはよく釜揚げうどんを食べる。ゆであがったうどんを鍋ごと食卓に出して、おのおの麺つゆにつけて食べる。鍋の中はうどんだけなので、べつにおかずを用意していたのだが、あるとき思いついて、うどんといっしょに野菜などもゆでてみた。そしたらいけるんですね。

色や香りのたちすぎるものは避けて、たとえば薄く切った大根、しいたけ、白菜、豆腐、ねぎ、しょうが、などをうどんの出来上がり時間から逆算して、ちょうどよく煮えるように入れていき、最後に水菜をぱっと投じたら火をとめる。うどんの塩味がほんのりきいているせいだろうか、うまく煮える。ねぎやしょうががすでに入っているので薬味は七味があればじゅうぶんだ。

ほかにおかずはいらないという観点からは引き算かもしれないが、鍋の中をのぞけば足し算にも思える。どちらにしても、かんたんでバランスがとれている。唯一の難点はおいしくてつい食べ過ぎてしまうこと。

「青空文庫」のなかで、うどんをよく食べているのは織田作之助など西の方の作家たち。なかでも林芙美子と種田山頭火の作品には多く登場する。あたたかいうどんはおなかを満たす放浪の友だったのかもしれません。

かたや納豆は東の人の好きなもの。
「私は、筋子(すじこ)に味の素の雪きらきら降らせ、納豆(なっとう)に、青のり、と、からし、添えて在れば、他には何も不足なかった。」(太宰治「HUMAN LOST」
もちろん朝ごはんです。

「納豆の糸のような雨がしきりなしに、それと同じ色の不透明な海に降った。」(小林多喜二 蟹工船)というのに行き当たった。納豆もこうした風景になると、奇妙なおいしさに反比例するかのように、存分に厳しい。


« 前ページへ次ページへ »
This work is licensed under a Creative Commons Attribution-Noncommercial-Share Alike 3.0 Unported License.
(c) 2025 aozorablog | powered by WordPress with Barecity